品質保証トピックス

味の素グループの品質保証に関する最近の取り組みやお知らせをご紹介します。

2013.06.09

第8回アジア太平洋臨床栄養学会が開催されました

2013年6月9日から12日にかけて、東京ベイ舞浜クラブリゾートにおいて第8回アジア太平洋臨床栄養学会(8th Asia Pacific Conference on Clinical Nutrition)が開催され、味の素(株)はシルバースポンサーとして学会に協賛しました。この学会にはアジア諸国を中心におよそ500名の栄養学者、医師、栄養士等が参加しました。

味の素(株)はうま味およびグルタミン酸の有用性・安全性の普及のため、ランチョンセミナーを開催し、ブースを出展しました。ランチョンセミナーのタイトルは「脳機能を介したグルタミン酸シグナリングによる食欲および食嗜好、そして効率的な摂取栄養素の利用における有用性(Efficacy of Glutamate Signaling for Food and Preference, Efficient Digestion and Utilization of Dietary Nutrients through Brain Functional Control)」

第8回アジア太平洋臨床栄養学会

左:ランチョンセミナー 右:味の素(株)のブースにご来訪くださった参加者の皆様

講演は2題で、最初にNPO法人うま味インフォメーションセンターの二宮氏からうま味(基本味としてのうま味、うま味物質の食品中の存在、グルタミン酸ナトリウムによる唾液分泌、食品への効果と減塩効果等)について、次に(株)鳥居食情報調節研究所の鳥居氏よりグルタミン酸の生理学的な有用性(食後の消化吸収の促進、代謝調節や生体恒常性維持による健康の維持増進、体熱産生、高齢者のQOL向上、動物実験でうま味は依存性が無いこと)についての講演がありました。演題は以下のようなものです。

1.食事摂取における食事性グルタミン酸の食養学的役割
二宮くみ子博士 NPO法人うま味インフォメーションセンター理事

2.肥満を伴わずに効率的な消化を生じるグルタミン酸シグナリングの
 脳-腸連関を介した生理学的および臨床的役割

鳥居邦夫博士・獣医師 (株)鳥居食情報調節研究所

第8回アジア太平洋臨床栄養学会

左:NPO法人うま味インフォメーションセンター理事 二宮くみ子博士
中央:(株)鳥居食情報調節研究所 鳥居邦夫博士・獣医師
右:ランチョンセミナーでの質疑応答の様子

ランチョンセミナーには約200名が参加し、質疑応答も活発に行われ大変盛況でした。また、ブース展示には約200名のご来訪者があり、展示パネルの説明にも熱心に耳を傾けられ、関心の高さがうかがえました。今回の協賛、出展はアジア・太平洋地域の主要オピニオンリーダーのうま味、グルタミン酸の安全性・有用性の理解促進とネットワークの形成に大いに役立ちました。味の素(株)は、今後もこのような学会への協賛とシンポジウム・セミナーの開催により、科学に基づいたコミュニケーション活動を継続していきます。