Interview

社員紹介

生産

※入社時の職種:生産

生産設備の
すべてを支え、
世界中に届く
製品の品質を担う。

Kaiki

アミノサイエンス事業本部 九州事業所 生産技術部
エンジニアリンググループ
2022年入社
応用化学係 化学工学コース

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1〜2年目:
アミノサイエンス事業本部 九州事業所 生産技術部 エンジニアリンググループ(機械設備の保全、設計)

01

流体・粉体を扱うプロセスに、
化学工学の知識を活かす。

入社動機を教えてください。

化学工学の専門知識を活かし、モノづくりの現場に携わることを就活の軸としました。最初は化学メーカーへの就職を考えましたが、その時に思い出したのは、味の素㈱の工場を見学したこと。改めて企業研究してみると、味の素㈱は食品工場ではなく、アミノ酸製造に主として取り組んでいることを知りました。その製造プロセスには流体・粉体を取り扱う場面がたくさんあることから、自分の能力を発揮できると考えて志望しました。最終的には、充実した福利厚生、高いライフワークバランス、そして採用面接で自分の意見を真摯に受けとめていただいた姿勢に魅力を感じ、そのことが味の素㈱の内定を受諾する大きな決め手となりました。

入社して感じたギャップはありますか?

九州事業所は80年前から操業していることもあって、ピカピカで自動化の進んだ工場のイメージとは異なり、自分より一回りも二回りも年上の設備が現役で稼働していることに驚きました。だからこそ設備のメンテナンスや更新の機会が多く、保全や設計を実体験し、成長する機会にとても恵まれています。また、仕事の進め方に迷った際、圧倒的な知識と経験を持つ上司と先輩がすぐに、そして丁寧に相談に乗ってくれるところは、入社前のイメージ以上。想像していた働きやすさを大きく上回っています。

02

設備のすべてに関わり、
安定した生産を守り抜く。

現在の仕事内容を教えてください。

エンジニアリンググループは、事業所の安定生産と発展に向けて次のことに取り組んでいます。「①:設備に異常や故障がないよう点検整備・事前対策を行い、故障時には修理、恒久対策を行う。また、設備管理統括として各種保全計画策定を行う」「②:新規設備導入、設備改善、更新時の基本仕様の検討、設計。エンジニアリングに関連する事業所戦略の策定・開発」「③:①②に伴う工事管理」「④事業所全体の設備投資とりまとめ、各種工事予算の策定」。私は現在、粗製工程の機械エンジニアとして①から③までを担当。連続処理工程なので、トラブルが発生すると生産を止めてしまう可能性があり、徹底した予防保全が必要となります。

その仕事のやりがいは何ですか?

生産現場の課題を解決し、生産設備の安定稼働に携われていると感じた時にやりがいを感じます。最近では、製品結晶の洗浄工程において、洗浄水が洗浄面へ十分に到達しないという問題がありました。そこで機械エンジニアとして課題解決にあたり、既存設備の能力評価、配管材質・経路の選定、各所圧力損失の計算、ポンプの仕様設計、噴霧ノズルの評価を行ったうえで、予算確保から工事計画、完工まで一貫してコントロール。最終的に製造側の求める仕様をしっかりと満足させる結果を出せました。完成に至るまでは苦労も責任も重いですが、自分が1から設計した設備が、世界中に届く製品の品質を担っていると考えると非常にやりがいを感じます。

学生時代の経験はどう役立っていますか?

化学工学の基礎知識は、現在のエンジニアリング業務に密接に関わっています。たとえば、配管経路から圧力損失を計算し、実際に水を流して評価した実験。理論設計の方法や、現実と実際の誤差を体感することができ、配属直後に任せられたプロセスポンプの仕様を決定するのに非常に役立ちました。また、研究室生活で得た、本質の追究やデータ処理の方法など、「どう考えるか」「どう動くか」は仕事における考動に表れています。また自分は課外活動として、校内施設で自作のエンジンを製作していました。この経験によって金属材料の知識が身についたほか、加工方法や工事方法をイメージして仕様に落とし込む業務のベースとなってくれています。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

私は現在、アミノ酸乾燥工程の安定化に向けた設備投資を担当しています。既存設備ではオペレーションタイムの都合上、軽微な遅れの蓄積が規定時間を超えることで処理できなくなる可能性があります。そこで、課題だった夏場の乾燥速度を改善し、乾燥時間を1時間短縮。現行の要求仕様を満足させ、乾燥不良などをなくすことを目標にしています。また、使用者目線の設計を行うことでメンテナンス性を上げ、トラブル0を達成したいと考えています。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

将来は、「味の素®」のように誰もが知っている製品のプラントを1からつくりあげたいです。その際は、人為的なミスの削減や省人化の観点から、経験などに基づいた「人の判断」をデータ化。それをもとにプラントを自動化する一方で、人間はより高度な思考に集中できる環境を整え、常によりよい生産活動を考えられるようにすることで、過去最高の信頼度を誇るプラント建設を成し遂げたいです。