R&D、Sales、生産 若手社員座談会


3名の若手が語る、入社動機・仕事・人間関係。

R&D、Sales、生産。
違う職種で活躍中の3名が、それぞれの視点で語る味の素㈱。
同期だからできる率直な会話に、
味の素㈱のリアルな魅力を見つけてください。

Profile

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

食品事業本部
食品研究所
健康価値開発センター
加工食品開発グループ
2022年入社

食品事業本部
東京支社
家庭用第3グループ
2022年入社

アミノサイエンス事業本部
東海事業所
医薬品製造部
AJIPHASE課
TIDES合成係
2022年入社

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味の素㈱を志望したきっかけを教えてください。

Tomoki

僕は家族の影響がかなり大きいですね。うちは父と姉が食品メーカーに勤めています。2人とも自社製品について話す時はすごく嬉しそうで、そんなふうに誇りを持てる仕事にうらやましさを感じていました。それから、母はバックパッカー。僕も母に感化されたのか、学生時代に1年間、トロントの空港で働きながら暮らしたことがあります。空港という場所柄、いろんな文化に一気に触れることができた刺激的な1年間でした。「世界中の人々の健康に寄与したい」という僕の志向は、やっぱりこの家族がルーツなんだと思います。

Natsumi

そこから味の素㈱に行き着いたのはどうして?

Tomoki

「世界中の人々の健康に寄与」できる食品メーカーは、正直なところ、ほかにもあると思う。だけど味の素㈱が違ったのは、「人々」に従業員も含まれているところ。選考中に先輩たちとコミュニケーションを重ねる中で、内も外もなく「すべての人を大切にする」という意志が伝わってきたのが大きかった。まず従業員が健康であってこそ、お客様に健康を届けられるんだとも思うし。

Natsumiさんも学生時代には海外にいたそうですね。

Natsumi

私も1年休学して、アフリカで長期インターンシップに参加しました。ルワンダで暮らすシングルマザーの雇用を創出するために、オンラインで異文化交流ができるコンテンツを日本向けに販売。10名の給与を捻出できるまでになったんです。向こうで生活することで身をもって感じたのは、人口に対して食糧がまったく足りていない現実でした。私自身、栄養のある食事をあまり口にできなかった。元気が出なくて、本当に苦しい思いをしました。それほどまでに大切な食を仕事にしたい。日本の技術から生まれた価値ある食を、アフリカをはじめとする世界に届けたい。それが味の素㈱を志望したきっかけです。

Naoki

民間のメーカーにこだわったのは理由があるの?

Natsumi

国際協力などの形をまったく考えなかったわけじゃないけど、アフリカが好きだからこそ、「助ける側」「助けられる側」という上下の関係をつくりたくなかった。メーカーなら、対価と引き換えに製品やサービスを提供するわけだから、関係はあくまでも対等。そんな対等さを保ちながら現地の暮らしに貢献したくて。

Naokiさんは、どのような経緯で味の素㈱を目指したのですか?

Naoki

大学院で免疫学を専攻していたのですが、研究活動で「食品由来の成分が持つ免疫調節機能」を探索したことがきっかけで、「食を通じて人々の健康に貢献したい」という思いが生まれました。

Tomoki

薬ではなくて、あくまでも「食」だったんだ。

Naoki

食なら、健康とともに「おいしい」「楽しい」というポジティブな感情も届けられると思って。その中でも味の素㈱を選んだのは、会社説明会や座談会を通じて、社員からとてもチャレンジングな雰囲気を感じたから。「将来はこういうことがしたい」という理想を誰もが持っている。そんな環境で、自分もチャレンジしてみたいと思えた。

実際に入社してみて、チャレンジングな社風は感じていますか?

Naoki

ひしひしと感じます。たとえば、味の素㈱には「A-STARTERS」という制度があります。社員なら誰でも新規事業のアイデアを応募でき、採択されたらプロジェクト化。発案した本人が責任者として推進していくというものです。じつは僕もエントリーしているのですが、こうした制度が当たり前に運用されているところにも、改めてチャレンジングな社風を実感しています。

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現在の仕事内容を教えてください。

Natsumi

私は家庭用製品の営業。神奈川県内にあるスーパーを3社担当しています。提案するのは、味の素㈱が持つ家庭用製品の全ラインナップ。売り場のスペースやチラシでの紹介枠を獲得したり、新製品の導入をお願いしたり、より多くの味の素㈱製品をお店に置いていただくために活動しています。

Tomoki

AJIPHASE技術を用いた中分子医薬品の製造に携わっています。僕が担当している製品は筋ジストロフィーの治療薬として使われており、世界中の医薬品メーカーなどに展開されます。安定供給の責任を果たすために、温度や時間などの製造条件を厳守しながら、スケジュール通りに生産が進むよう目を光らせています。

Naoki

僕は食品研究所の加工食品開発グループに所属しています。加工食品開発グループは主に味の素㈱のスープ製品全般を扱っています。僕の担当はレトルトスープ製品の開発工業化や市販後に起きたトラブルへの対応、さらに製品の品質維持・向上に向けた取り組みなど、多岐にわたっています。

仕事を通じて、誰に、どんな価値を届けていると感じていますか?

Natsumi

営業としては2つの方向があると思っています。まず生活者に対しては「健康でワクワクする食生活の提供」。製品そのものはもちろん、さまざまな企画を通じた取り組みもあります。たとえば、神奈川県民の朝食欠食率を改善するために制作したレシピブックもそうですね。そして、お得意先に対しては「売上への貢献」。味の素㈱製品の導入によってお店の売上アップを実現できるよう、これまでにない販促方法の創出などに力を入れています。

Tomoki

医薬品ですから、なんといっても最大の価値は「患者さんの命を救うこと」。決して「モノをつくっているだけ」とは考えず、「患者様に安心して生活してほしい」という思いを込める。そのことを大切に製造にあたっています。でも、じつをいうと就活まで、味の素㈱に医薬品のイメージがまったくなかったんです。

Naoki

そうそう、「食品メーカー」の印象が強いよね。

Tomoki

だから、医薬品に配属された時には少し戸惑いもあった。けれどその価値を知ってからは、味の素㈱がほんとうに幅広い分野で世界の健康を支えている、すごい会社なんだと改めて実感しましたね。

Naoki

僕はスープという「食品」を担当しているので、入社前から持っていたイメージ通りでした。ただ入社前よりも強く感じた点は、生活者に届ける価値として「おいしさ」に加えて「健康価値」も大事な要素として捉え、グループを挙げて追求していること。食や健康の課題解決に対する本気度は、入社してみると想像以上でした。ただ製品を開発するだけではなく、「生活者の課題を解決すること」「安定して届け続けること」を大切にしている点は、医薬品とまったく同じですね。

そのほかに、みなさんが思う仕事の特徴は何でしょうか?

Natsumi

思った以上にたくさんの部署との関わりがあることでしょうか。勉強会を開いてもらったり、事例を共有し合うことはもちろん、メニューの開発を依頼したり、販促物を制作してもらったり、本当に幅広い部署と協力することで仕事が成り立っています。

Naoki

開発グループもそう。新製品の計画から販売まで常に事業部と連携しているし、いざ製造となれば現場との協議も欠かせない。安全性を担保するために品質保証・基盤技術グループに分析と助言を仰ぐことも。海外向けの製品を担当していた時には、現地法人とのやりとりもあった。

Tomoki

医薬品製造も同じ。品質を満たしているかどうかを分析する品質管理、製造に用いる文書の照査と承認を行う品質保証……それに現場では、ユーティリティ供給や設備の導入など、それぞれに違う部門が関わっている。「一人で完結できる業務はない」と言い切れるくらい、味の素㈱では誰もが大きな仕事に向き合っているんだと思う。

Naoki

そういえば、2人はいずれ海外に行くことも目指しているの?

Tomoki

海外の製造拠点には興味がある。キャリア開発の中で日本の技術を移管する技術指導という立場で貢献していきたい。

Natsumi

私もいずれは栄養事情のよくない国へ行って、その課題を解決するような仕事がしたい。でも、日本で営業力を認められるくらいにならなければ、言葉も価値観も違う海外で味の素㈱のよさを伝えることはできないとも思う。だから今は、任されている仕事に集中。

Theme03


みなさん、同期とはどんな関係性ですか?

Natsumi

じつは、仕事で同期と関わることはほとんどないんです。同じ支社にはたくさんいるんですけど。

Naoki

僕もそうですね。部署が違うと、業務で関わることは多くないですが「マイノベ活動」では一緒に活動しています。これは自己成長のために通常業務から踏み出し自ら課題を設定し挑戦する、食品研究所独自の活動です。そのうちの一つとして食品研究所の同期と意見交換をしながら課題を探し、社内知見を活用して解決するチャレンジをしています。業務外では飲み会だったり、休みに遊びに行ったり(笑)。

Natsumi

同期と飲み会、いいよね(笑)。営業の仕事をしていると、お得意先のリクエストにうまく応えきれなくて落ち込むことがあります。そんな時、ほかのグループで営業をやっている同期と話せば、けっこう前向きになれて。細かい仕事内容は違っても、みんな同じような悩みを抱えていたり、壁を感じていたりもする。それを知るだけでも「自分だけじゃない」と思えますし、一緒に解決策を考えることもできる。もちろん上司や先輩のアドバイスもすごく頼りになりますが、同期だからこその親近感やリアリティがいい。

Tomoki

僕は、業務で関わりのある同期が2人います。わからないことを気軽に聞いたり、先輩には頼みにくい相談に乗ってもらったり、いろいろ助かっています。ほかの同期とはたまにすれ違うくらいですが、その時にちょっと立ち話をするだけでもいいリフレッシュになりますね。あとは……定期的な飲み会とか(笑)。

Natsumi

やっぱり(笑)。

味の素㈱には「味の素グループWay」という価値観があります。その中に「人を大切にする」という指針が掲げられていますが、それを実感することはありますか。

Natsumi

ありますね、すごく。営業なので、それぞれが目標の数字を持っています。でも「自分さえ達成できればいい」と思っている人はきっと一人もいない。「みんなで達成するにはどうしたらいいか」を本気で考えるし、助け合う。誰かが結果を出したら、自分のことのように喜ぶ。これが味の素㈱の強さだなと最近は感じています。

Tomoki

面倒見もいいよね。配属された直後、先輩たちはもう僕のことを知っていて、次々に声をかけてもらえて。新人で不安だったからこそ、ありがたかったな。新人教育を卒業した時にはお祝いの会を開いてもらったり、そのあとも、定期的にキャリアを相談する場を設けてもらったり。

Naoki

同感ですね。僕が悩みを抱えているとその様子にすぐ気づいてくれて、話しかけてくれたり、飲みに誘ってくれたり。特に入社1年目は、周囲の優しさに救われたなと思います。もちろん、やってはいけないミスをすれば厳しく指導いただくこともあるけれど、あくまでも僕の成長を促してくださる「指導」という感じです。

Natsumi

私が「味の素㈱に入ってよかった」と思ういちばんのポイントは、働く仲間に恵まれているところなんです。細やかな気づかいのできる人ばかりで「この人たちがいなかったら、こんなに頑張れていない」と思えるくらい。仕事は「何をするか」も大切ですが、「誰と働くか」も同じくらい重要なんだと痛感しています。「価値ある食を世界の人々に届ける」という理想とこれから向き合っていくうえでも、この環境はきっと支えになってくれるんじゃないかな。

Naoki

先ほど「A-STARTERS」にエントリーした話をしましたが、じつはけっこう迷ったんですよ。その時に「やってみなよ」と背中を押してくれたのは先輩たちでした。チャレンジする制度があること。そして、応援してくれる人がいること。その両方が揃っていてこそ踏み出せる。本当に「誰と働くか」は大切ですね。

Tomoki

僕が先輩たちを見ていて嬉しくなるのは、誰もが味の素㈱製品に愛着を持っているところ。今は医薬品を手がけている先輩でも、過去に担当していた食品の新製品が出ると「おいしいから食べてみて」と持ってきてくれる。誇りを持って製品をつくっていることが伝わってきますし、そんな先輩と働いていることが僕自身も誇らしい。まさに2人の言う通り、一緒に働く人のよさが、味の素㈱という会社のよさ。心からそう思います。