Interview

社員紹介

R&D

※入社時の職種:R&D

味の素グループの
構造解析機能を強化。
さまざまな事業の
推進力へ。

Muneki

アミノサイエンス事業本部
バイオ・ファイン研究所 評価・分析室
構造解析グループ
2018年入社
薬学系研究科

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1年目:
コーポレート事業本部 イノベーション研究所 基盤技術研究所 先端分析研究グループ(アミノインデックス®に関わる分析法の開発、他研究グループへの分析支援(低分子分析))
入社2年目:
アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 評価・分析室 先端分析グループ(同上)
入社2年目~現在:
アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 評価・分析室 構造解析グループ(タンパク質の詳細解析手法の開発、他研究グループへの分析支援(高分子分析))

01

研究への欲求と、
社会貢献のハイレベルな両立を目指して。

入社動機を教えてください。

私は味の素㈱を「分析化学研究を事業に活かせる会社」「幅広い事業を通して人びとの『こころとからだの健康』に多面的に貢献できる会社」として捉え、自分の研究欲求を満たしながら社会貢献ができる点に魅力を感じました。特にアミノインデックス®事業を知り、味の素㈱であれば私の専門である分析化学の「研究」を通して、健康~未病~病気の幅広い健康状態の生活者をサポートできるはずだと感じたことから、入社を志望しました。

入社して感じたギャップはありますか?

もともと事業分野が広いという認識はありましたが、入社してみると想像以上に多様で、それらを支える研究分野のすそ野もかなり広い印象を持ちました。最近、社内で「味の素グループはアミノ酸や食品といった事業を基盤にしながら、ベンチャー企業が集まったような側面ももつ会社だ」といった表現を耳にし、妙に納得しました。「ベンチャー企業のような」というと語弊があるかもしれませんが、「食品の会社」と認識されがちな弊社が、電子材料や健康リスクスクリーニング、医薬品原料(低分子・核酸・タンパク質)・培地、化粧品といった「食品」から離れた事業分野を有し、それらを開拓するための研究を行ってきたことは事実です。

02

先端技術をソリューションに変え、
お客様の感嘆を呼ぶ。

現在の仕事内容を教えてください。

私が所属する構造解析グループは、最先端の機器分析や構造解析技術の活用によって、味の素グループ全体の研究活動や品質保証に貢献しています。私は分離分析や質量分析といった専門性を軸に、タンパク質素材の劣化や不純物の先端的分析法の導入や開発、産官学連携プロジェクトへの参画などを通して、味の素グループの構造解析機能を強化し、これを活用してバイオCDMO・培地をはじめとするさまざまな分野の事業・研究の推進を支えています。

その仕事のやりがいは何ですか?

研究開発において「何が起きているかわからない」という状況下で、適切で深い分析や解析を通して課題を明確にし、解決に導いたときにやりがいを感じています。たとえばバイオCDMO事業のプロジェクトで、お客様も気づいていなかった課題を明らかにし、感嘆と信頼の獲得につながった経験があります。この時に活用したのは、構造解析グループとして将来を見据え、開発を進めていた先端技術でした。日頃から研究していた難度の高い技術を事業活動につなげられた経験は、企業研究者冥利に尽きると感じています。また、専門性の深化だけでなく拡張の機会があるのも楽しみの一つです。味の素グループの各所から依頼が集まってくる部署ということもあって各事業領域の背景知識を得ることができますし、また、構造解析グループの中での技術的交流によってNMR測定やタンパク質発現といった仕事もある程度はできるようになりました。

若手時代の経験はどう役立っていますか?

分析部門の特性ではありますが、1年目からさまざまな分野の事業や研究に関わり、現在に至るまでそれを積み重ねてきました。味の素㈱の広範な事業や研究プロジェクトを広く知ることができたため、研究開発を支援する際の背景理解力や対応力が向上したと感じています。また、その中で「分析支援依頼者の、真の困りごとは何か?」「依頼者の次のアクションにつながる分析や解析、考察はどういったものか?」といったことを考えるようになり、事業推進を意識した研究姿勢を身につけられました。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

導入・開発を進めているタンパク質素材の劣化や不純物の先端的分析法を、味の素グループの標準的な分析法として実装したいと考えています。この分析法は、旧来の分析を効率化・詳細化するもの。実装によって、味の素グループはもちろん、お客様の製品開発を高速化・効率化することで、生活者のみなさまに新たな治療・ヘルスケアソリューションを少しでも早く届けられるようにしたいです。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

味の素グループのさまざまな事業・研究開発および品質保証を分析の面から支え、科学的に効果や安全性が担保されたソリューションを生活者のみなさまにお届けし、世界中の人びとのWell-beingに貢献したいです。その中で、味の素㈱の事業だけでなく、研究業界にもいい効果を与える有用な技術を作ることができれば嬉しいです。