Interview

社員紹介

R&D

※入社時の職種:R&D

食品生産の課題を
自動化で解決。
「働きたい」と思える
現場をつくる。

Sho

食品事業本部 食品生産統括センター 食品技術部
スマートファクトリーグループ
2018年入社
理工学部 機械工学科

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1〜3年目:
食品事業本部 食品生産統括センター 食品技術部 IE技術グループ
入社3年目〜現在:
食品事業本部 食品生産統括センター 食品技術部 スマートファクトリーグループ

01

多様なアイデアと
人財が尊重される環境。

入社動機を教えてください。

会社説明会や面接を通じて、チャレンジ精神を重視する雰囲気を強く感じたからです。もともとはロボットや電機メーカーの機械設計職に興味を抱いていましたが、ある合同企業説明会で味の素㈱が機械・電機系の人財を求めていることを知り、食品業界への関心が急速に高まりました。内定を受けるに至った決め手は、採用部門が専門的で、一般的にはあまり知られていない分野での採用を行っていた点です。これは私にとって新たな刺激と成長の機会に映りました。周囲とは異なる道を歩む意欲や、未知の領域への挑戦への欲求も影響し、味の素㈱の内定を承諾しました。

入社して感じたギャップはありますか?

入社当初は、配属先の年齢構成の偏りや、アナログな業務が多く残っていることに驚きました。ベテラン社員中心の組織だったために経験の差が大きく、専門用語が飛び交う議論の理解には苦労しました。また、一部の業務では非効率性も見受けられ、戸惑いを感じたこともありました。でも最近は、若手社員やキャリア採用によって新たな風が吹き込まれ、組織全体が活気に満ちています。組織の年齢構成もバランスよく変わり、多様なアイデアと人財が尊重される環境が整いつつあります。また、社内のデジタル化推進によって業務の効率性も向上しています。これらの変化によって、効率的に事業に貢献できることを強く実感しています。

02

工場とバリューチェーン。
2つの視点で現場を変革。

現在の仕事内容を教えてください。

私たちの部署の役割は、自動化や業務変革による「工場視点での生産最適化」と、事業利益と資産効率を最大化する「バリューチェーン視点でのスマートファクトリーの実現」です。工場視点での最適化では、生産シミュレーションを活用したレイアウト設計や自動化の提案、デジタルツイン技術の活用検討に従事しています。また、バリューチェーン視点では、需要を予測するAIモデルの構築を通じた在庫削減や、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールやAI技術を用いたデータ活用支援業務を行っています。

その仕事のやりがいは何ですか?

新しいアイデアや手法を導入して味の素グループ全体の自動化推進に貢献できることです。具体例として、3Dシミュレーションを活用した現場改善やレイアウト設計があります。従来は表計算ソフトでの解析に時間がかかり、実生産に影響しない形で改善トライアルを検討していたことで、時間やコストが過大にかかっていました。この問題に対し、データに基づく検証と、関係部門担当者の意見のすり合わせを効率的に再現する方法に取り組んでいます。実用化されれば、製品の品質向上を通じてお客様に新しい価値を提供できるため、非常にやりがいを感じます。

若手時代の経験はどう役立っていますか?

2年目までは、生産ラインの省人化や製品切り替え時間の短縮といった改善に、現場のプロフェッショナルたちと協動して取り組んでいました。また、生産技術研修の社内講師や、新工場の立ち上げ支援などの経験を積みました。あの頃に培った、ムダを削減し効率的な自動化を図っていく視点とノウハウは、現在の業務に役立っています。また、知識も経験も豊富な現場担当者と協働することで、大きな価値を創出できることも学びました。講師の経験はデータ活用支援などの教育業務に活かされています。そして新工場の立ち上げ支援では、設計段階での入念な検証の重要性を学び、シミュレーションを駆使した設計や開発への挑戦につながっています。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

食品工場の仕事を、効率的かつ「ここで働きたい」と思われるようなワクワクできる仕事に変革したいです。食品工場は人手による工程が多く、自動化が十分といえない状況です。また、高齢化や人財流出による人手不足が深刻です。そこで、生産性向上の課題を1つでも多く解決するため、仲間とともに作業改善や技術支援によるムダの削減を進めています。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

持続可能な食品生産体制の確立です。この目標に向けてサプライチェーンの最適化や社会課題への対応、地域社会との共生を考慮したあるべき姿をデザインし、食品の安定供給を追求した工場を実現します。この目標達成に、組織横断的な取り組みを通じて貢献することに情熱を燃やしていきます。