Interview

社員紹介

R&D

※入社時の職種:R&D

人々の食生活を支え、
幸せを届ける。
うま味素材の精製技術で、
その夢に近づく。

Ryoichi

アミノサイエンス事業本部
バイオ・ファイン研究所
バイオソリューション研究所
バイオソリューション工業化室
うま味素材グループ
2019年入社
工学研究科 物質・化学系専攻

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1〜2年目:
アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 プロセス開発研究所 単離・精製グループ(飼料用アミノ酸の開発)
入社2~3年目:
アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 バイオソリューション研究所 バイオソリューション開発室 バイオロジカルファインマテリアルグループ(香粧品素材の工業化開発)
入社3年目〜現在:
アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 バイオソリューション研究所 バイオソリューション工業化室 うま味素材グループ(うま味素材の精製技術開発)

01

グローバルな舞台で、
モノづくりに込めた想いを世界へ。

入社動機を教えてください。

自分の仕事の達成感や貢献度を、より身近なところで感じたい。そう考えて、食品業界を選択しました。中でも味の素㈱を志望したのは、世界中の人々の食と健康を支えるこの会社なら、「モノづくりを通じて人々の食生活を支え、幸せを届けたい」という私の根本的な想いが叶うと考えたからです。多様な人財がグローバルに活躍している味の素㈱なら、この想いを広く世界へ届けられるはず。また、面接や座談会で社員が学生の質問を真摯に受けとめ、答えている姿を見て、人との関わりあいを大切にする社風にも魅力を感じました。

入社して感じたギャップはありますか?

企業の研究開発職とは「テーマの方針は上司が決め、若手はデータ取りをする」ものだというイメージを持っていました。味の素㈱に入社してみると、ゴールは上司が決めることが多いものの、そこに至る道筋は自分で描き、自身の裁量でテーマを進めることができます。スケジュール管理や進捗管理も個人に委ねられるので責任は大きくなりますが、自由度が高いおかげで、いろいろなことにチャレンジしています。

02

生産現場のリスクを、
技術開発でクリア。

現在の仕事内容を教えてください。

私が所属する部署は、うま味素材に関する業務を幅広く行っています。たとえば、グルタミン酸やグアニル酸、イノシン酸などの低資源発酵技術開発。単離精製技術開発。うま味素材技術に関わる特許申請。その中で私は、発酵で得られたうま味素材を、低環境負荷・低コスト・高収率で製品化するための単離精製技術の開発にあたっています。活性炭や樹脂などを用いて発酵液に含まれる発酵副生物(不純物)を淘汰し、製品純度を上げる取り組みのほか、海外工場を対象にした精製工程の合理化技術開発にも取り組んでいます。

その仕事のやりがいは何ですか?

技術開発から技術導入までを視野に入れた業務なので、生産現場のリスク回避を起点に技術開発をすることも多いです。現場のトラブルによって生産が止まると、お客様へ多大なご迷惑をおかけしてしまいます。たとえば最近は、ある背景で、うま味素材の生産に欠かせない副原料が入手困難になる可能性が持ち上がりました。そこで、速やかに代替品の検討と導入を実施。事前に生産リスクを回避することができました。現場の困りごとを技術で解決することで生産が継続でき、お客様への供給に貢献できた。そのことに大きなやりがいを感じました。

学生時代の経験はどう役立っていますか?

学生時代に経験した研究活動や接客のアルバイトでは、相手が何を言いたいのかをくみ取り、自分の意見を端的に伝えることを心がけていました。仕事では海外の生産現場とコミュニケーションを取る機会が多いのですが、お互いに第二言語である英語を使うため、どうしても意思の疎通が難しい場面があります。そんな時、相手が伝えたいこと、こちらが伝えたいことをしっかり確認することで、ミスコミュニケーションを防げていると感じています。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

入社の動機になった「モノづくりを通じて人々の食生活を支え、幸せを届けたい」という夢をかなえるために、現在開発している精製工程の合理化技術を確立させ、現場に導入したいと考えています。その後は、これまで培ってきたスケールアップ・スケールダウン技術と単離精製技術を軸に、海外の生産工場の生産性向上に貢献したいです。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

技術の開発から導入まで経験したのちに、ヒト・モノ・カネの動きを最適化させるサプライチェーンマネージメント(SCM)に携わりたいです。SCMに携わることで、需給バランスを整え、味の素㈱が作る幸せの素を滞りなく世界中の人々へ届けるのが将来の目標です。