Interview

社員紹介

R&D

※入社時の職種:R&D

世界の電子機器を
支える材料。
その次世代を、
お客様を起点に生み出す

Nana

アミノサイエンス事業本部
バイオ・ファイン研究所
マテリアル&テクノロジーソリューション研究所
素材開発研究室
機能材料グループ
2018年入社
先進理工学研究科 化学・生命化学専攻

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1年目~現在:
アミノサイエンス事業本部 バイオ・ファイン研究所 マテリアル&テクノロジーソリューション研究所 素材開発研究室 機能材料グループ (ABF開発担当)

01

幅広い事業のどこに行っても、
きっと思いが実現できる。

入社動機を教えてください。

就職活動中は「大学時代に培ってきた化学の知識を活かす」「お客様と実際に議論しながら自身の開発商品を提供する」ことで社会に貢献したいという強い思いがありました。日用品や化粧品、化学メーカーなどを何社か視野に入れていましたが、味の素㈱はアミノ酸を起点とし、食品からヘルスケア、電子材料と幅広い分野の事業があるため、どこに所属しても私の思いが実現でき、面白い開発ができそうだと思ったことが決め手のひとつです。面接の時には、緊張していた私を温かい雰囲気で迎え入れ、いつも通りの私を引き出してくれたことがとても印象的でした。私も「人を大切にする」環境で働き、私がしてもらったように、誰かに接することができる人財になりたいと思いました。

入社して感じたギャップはありますか?

食品やスポーツドリンクのイメージが強かったので、食品事業がメインかなと思っていました。しかし、実際にはアミノサイエンス事業にもかなり力を入れており、特に層間絶縁材料「味の素ビルドアップフィルム®(ABF)」は全世界の主要なパソコンにおけるシェアがほぼ100%に達しています。そのことを知った時には、心の底から驚きました。改めて、アミノ酸を起点とし幅広く事業展開している、素材にも技術力にも強い会社だなと感じました。

02

主要パソコンのシェア、ほぼ100%。
「味の素ビルドアップフィルム®(ABF)」。

現在の仕事内容を教えてください。

パソコンやスマホ、サーバーなど、多くの電子機器に搭載されている層間絶縁材料「味の素ビルドアップフィルム®(ABF)」の新規配合処方開発に従事しています。私が担当しているのは、お客様のニーズを起点とした次世代ABFの開発です。定期的にお客様と打ち合わせをしてニーズを理解し、社内のメンバーとも議論を重ねながら、最適な形で開発と提供を行うよう心がけています。また、他部署と協働して配合設計や処方開発を進めることで、迅速な提案を実現しています。

その仕事のやりがいは何ですか?

入社1年目に、お客様から要望のあった材料開発を担当。上司や同僚のフォローを受けながら、2年目の半ばまでに材料を試作し、お客様への提案に至りました。1〜2年目の段階で、ABFの評価項目や製造過程を理解できたうえ、開発スピードの重要性も体感することができました。残念ながら採用には至らなかったのですが、試作できた喜びを今でも覚えています。この経験は、現在取り組んでいる次世代ABF開発へのモチベーションにもつながっています。次こそはお客様の高い評価を得て、採用に結びつけたいですね。

学生時代の経験はどう役立っていますか?

大学時代は、全合成の不斉触媒反応に用いる研究室オリジナルの新規触媒を3人のチームで開発していました。この触媒は合成工程数が多いため、各工程において最適条件を見出すことに苦戦。知識の豊富な教授や先輩とディスカッションを繰り返し、文献を調べ、チーム内で結果や課題を共有しながら解決策を考案することで、修士卒業までに合成工程を確立することができたのです。有機化学の知識はもちろんのこと、チームで共通の目標に向かって開発を進める点は、現在のABF開発にも共通しています。また、学生時代からさまざまな方々と意識的にディスカッションを行ってきたため、現在も部署の内外や年次を問わず、抵抗なく議論を交わすことができていると思います。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

これまでに培ってきた知識や専門性を深めることはもちろん、知識を新たに習得して顧客起点の材料を短期間で開発・提供し、ABFの市場価値を上げ、世界中の人々の快適な暮らしに貢献したいと考えています。最終的には、個人だけではなくチームとして成果を創出できる人財となり、さらには自身の経験やノウハウを継承することで、次代の人財を育てられるようになりたいと思います。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

現在は開発業務に注力していますが、将来的には味の素㈱社内において、誰もが仕事をしやすい環境を提供したいと考えています。私は2年間の産休・育休を取得したことがあります。復職する直前は、限られた時間の中でABFの開発業務がこなせるのか、とても不安に思っていました。けれど、上司をはじめとする周囲の温かい協力を得て、前向きにABF開発に従事することができています。当時の私と同じように、仕事をする上で不安や悩みを抱える方は多くいると思います。そんな方々に寄り添い、少しでも働きやすいと思えるような環境づくりができる人財になりたいです。