Interview

社員紹介

R&D

※入社時の職種:R&D

着実にブランドを
育てる味の素㈱で、
いつか、市場を変えるほどの
新製品を。

Kohei

食品事業本部 食品研究所 商品開発センター
洋風ソースグループ
2022年キャリア入社
生命科学研究科 機能生態分野

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

社会人歴1~2年目(前職):
研究開発本部 菓子開発課
社会人歴3~7年目(前職):
研究開発本部 新規ブランド開発課
社会人歴7年目〜現在 (現職):
食品事業本部 食品研究所 商品開発センター 洋風ソースグループ(新領域ソース、業務用マヨネーズ開発)

01

味の素㈱の
「ブランドの育て方」を学ぶために。

前職の業界や業務内容、培ったスキルを教えてください。

前職では菓子業界で商品開発をしていました。原料選定から製品設計、包材、物流まで、一人の開発者が責任を持って管理する社風だったため、製品全体を俯瞰して商品開発を行うスキルが身につきました。また、新規ブランドの開発を通じて、顧客のニーズ変化や未来の市場トレンドを察知し、自社の強みを活かしながら新しい価値を持つ商品を提案する力も鍛えられました。その際には新しい設備を導入することも多かったのですが、最初のうちは知識不足から適切に選定できず、うまく製品が作れないケースも。技術系の部署と協力しながら問題を解決するうちに、設備に関する理解も深まり、最適な設備選定を行えるようになりました。

転職を考えたきっかけは何ですか?

新規ブランドの開発においては、長い時間をかけたにもかかわらず、売れ行きが予想を下回ってすぐに終売することがよくあります。顧客のニーズが多様化し、新しいものがあふれ、流行り廃りのサイクルも早いこのご時世で、味の素㈱は着実にブランドを育て、人々の健やかな毎日に貢献しています。それは決して簡単なことではありません。味の素㈱はどのように顧客価値を見出し、ブランドを育てているのかを学びたいと思いました。また、人々の健やかな生活には食事が大きく影響し、その食事に調味料はなくてはならないものです。世界中の人々を健康に、幸せにできる仕事だと感じ、味の素㈱を選びました。

02

挑戦してぶつかる壁の高さを、
やりがいに変えて。

現在の仕事内容を教えてください。

マヨネーズを主軸とする洋風ソースグループに在籍しています。ピュアセレクトⓇマヨネーズといった家庭用マヨネーズ、コンビニや外食といった法人向けに提供する業務用マヨネーズ、またマヨネーズを使ったロングライフサラダなどを通じて、圧倒的なおいしさや新たな健康価値を持つ製品開発に取り組む部署です。その中で私を含む新領域チームでは、乳化という共通技術を活用し、今までにない新たなソース開発を行っています。事業部が実現したい商品コンセプトに対し、どの原料をどういう割合で配合すればそれを満たせるか、卓上機を用いて検討。お客様に実際にアンケートを取りつつ配合を決定します。さらに、その製品を工場でどういう条件で作るか、工場の方々との打ち合わせと試作検証を何度も繰り返して条件を決めていきます。

その仕事のやりがいは何ですか?

新しいことに挑戦すると必ず壁にぶつかりますが、その壁が高ければ高いほど、乗り越えたときにやりがいを感じます。今開発しているソースは、これまでにないまったく新しい配合であることから、何度トライしても製品が作れない期間が2か月ほどありました。原因についてメンバーで知恵を出し合い、その仮説検証を何度も繰り返すことで、ようやく課題解決にたどりついたのです。ところが、安心したのも束の間、工場での量産テストを行うと、製造工程の至る所で課題が発生。落ち込むのを通り越して笑ってしまうほどでした。その課題を一つひとつつぶし、再テストで納得できる品質の製品が充填されて出てきたときには、とてもやりがいを感じました。

入社して感じた味の素㈱らしさを教えてください。

最初に感じたのは人をとことん大事にする会社だということ。ワークライフバランスなど、働きやすさでいえば日本トップクラスだと思いました。また、理路整然として非常に優秀な人財や、ある分野においてスペシャリストと呼ばれるような専門性が高い人財であふれていて、毎日刺激を受けています。開発に関しては、多種多様な製品群を扱っており、他社にはない技術的な強みをいくつも保有していることに驚きました。1つの製品を丁寧に作り上げ、おいしさと品質に一切の妥協を許さない開発姿勢には驚かされるばかりです。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

担当している製品の市場は成熟していて、大きな変化が起きにくくなっています。また、それを製造する工場にも多くの制約があり、市場を変えるような製品が作りにくい状況にあります。それでも、顧客の潜在ニーズを満たすような、まだ誰も実現していない製品が絶対にあると思っています。そのような製品を開発することで市場を動かし、顧客の健やかな日々に貢献したいと思っています。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

所属する部署では新製品を開発していますが、いずれは味の素㈱を支える新規ブランドや新規事業を生み出したいと思っています。もちろんそのハードルは高く、一人の力では決して実現できません。仲間を集めるためにも、商品開発センターにおいて新規事業創出のためのセミナーなどを企画しています。組織の仕組みも整えることで、新たな製品や事業が生まれやすい風土づくりにも貢献したいと思っています。