Interview

社員紹介

R&D

※入社時の職種:R&D

コンビニフードを、
サステナブルに。
おいしさの長期化で
環境意識の高まりに応える。

Kei

食品事業本部 食品研究所 技術開発センター
食感制御グループ
2016年入社
工学系研究科

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1〜3年目:
食品事業本部食品研究所コンシューマ調味料グループ(和風調味料製品の技術開発・製品開発担当)
入社3年目~現在:
食品事業本部食品研究所食感制御グループ(酵素製剤等の技術開発・製品開発担当)

01

守る姿勢が徹底されているからこそ、
革新にも挑める。

入社動機を教えてください。

幼いころからモノづくりが好きだったので、商品やプロダクトを作って、それを世に送り出すことができる業種を希望しました。その中でも食品業界を志望したのは、「食べることが好き」であることに加えて2つの理由があります。まず、食品は誰もが必要とするので、なくなることがない。さらに、1つの製品に広く関われると考えたためです。たとえば自動車なら、数十人から数百人が細かく分業して1つの製品を開発します。それと比較して食品は、一人が1つの商品に関わることができる範囲が広い。だからこそ、「この商品は自分が開発した」と胸を張って言えるのではないかと考えました。食品業界の中でも味の素㈱を選んだのは、アミノ酸など独自の技術を有しており、海外売上比率も高いことに魅力を感じたからです。

入社して感じたギャップはありますか?

入社してすぐ、イメージしていたよりも保守的な社風だと思いました。組織が大きいためかルールや承認手続きが多く、ブランド価値を毀損しないよう、リスクを避ける傾向もある。ただ、いろいろな業務を経験してバリューチェーン全体の解像度が高まっていく中で、少し捉え方が変わりました。保守的な考えは、お客様へ安心・安全をお届けすることにも密接に結びついています。保守的な姿勢によって土台が支えられているからこそ、革新的なことに挑戦できるのだと考えるようになりました。

02

自由度の高い開発を通じ、
課題に斬新なアプローチを。

現在の仕事内容を教えてください。

主にコンビニ弁当の製造工場で使用する、業務用の酵素製剤などの技術開発・商品開発を担当しています。役割は研究所側のテーマリーダー。同時に3~4つほどのテーマを、4人のチームで協力しながら推進しています。具体的な業務としては、全体的な計画の作成、試験・試作の実施、意志決定や議論のための関係者との打ち合わせ、工業化のためのデータ取りや資料作成などです。一つの製品を開発し、工場で製造し、その品質を保証するためには、多くのステップを踏む必要があります。そのため、製品の開発段階ごとに、非常に幅広い業務を担当するのも特徴です。

その仕事のやりがいは何ですか?

自分のアイデアや働きによって、顧客に喜ばれることです。たとえば、長期間保管してもおいしさを維持できるコンビニおにぎり。コンビニおにぎりの保管期間が延びれば、廃棄が減り、フードロス削減に貢献することができます。環境負荷低減に対する意識の高まりもあって、昨今、その要望は厳しくなるばかり。一方で、この製品には10年以上にわたって改良を重ねてきた歴史があり、技術的には少し煮詰まった状態でした。私は、新しい方向性で解決策を模索することで、これまでと異なる技術アプローチを発見。状況を打開し、さらに保管期間を延ばすことができたのです。

若手時代の経験はどう役立っていますか?

1~2年目は中堅社員の方にメンターとして付いていただき、協力して製品開発を推進していました。基本的な業務スキルやコミュニケーションスキル、製品開発の基本的な流れを中心に学びました。前者は、会社で働く上で本当に基礎的な部分であり、今も私の土台となっています。後者については、バリューチェーンにおける各部門の機能や、それらがどのように連動しているかを早い段階で知ることができました。今もバリューチェーン上を広い視点で見て業務を進めることを大事にしていますが、このような感覚は1~2年目の経験で養われたものだと思います。

今の仕事を通じて、達成したいことを教えてください。

私は今、基礎研究に近い技術開発をメインに担当しています。アウトプットにつながるまで3~5年ほどの期間を要しますが、そのかわり検討の自由度が高いことが特徴です。自由度が高いからこそ難しい部分もありますが、これまでにない価値につながる斬新な技術を開発し、製品などを通じて生活者に届けることが目標です。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

現在は、Well-beingやグリーンに関連する領域で、1から製品やサービスを作り上げ、社会実装する経験をしてみたいと考えています。味の素㈱が擁するさまざまなリソースを活用すれば、きっと叶うと信じています。