Interview

社員紹介

Business

※入社時の職種:Sales

日本とは異なる文化や
習慣に寄り添い、
おいしさと健康の
両立をもたらす。

Kazuki

フィリピン味の素
2011年入社
法学部 法学科

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1〜4年目:
食品事業本部 大阪支社 家庭用第3グループ(家庭用製品の営業・エリア量販店担当)
入社5~6年目:
食品事業本部 大阪支社 家庭用第2グループ(家庭用製品の営業・エリア量販店担当)
入社7~8年目:
食品事業本部家庭用事業部 新事業・新領域グループ(「お肉やわらかの素」開発・販売マーケティング担当)
入社9~11年目:
食品事業本部 栄養・加工食品事業部 スープグループ(「クノール🄬 スープDELI🄬」開発・販売マーケティング担当・「クノール🄬 スープグランデ」開発マーケティング担当)
入社12年目〜現在:
フィリピン味の素 マーケティング部(栄養・加工食品カテゴリーマネジメント、風味調味料ブランドマネジメント、デジタルマーケティングマネジメント)

01

マーケターとして、
フィリピンの生活者に価値を提供。

現在の仕事内容を教えてください。

フィリピン味の素のマーケティング部に所属しています。マーケティング部は、事業戦略の策定と実行を通じて、変化する社会に迅速に対応し、フィリピンで暮らす生活者に価値を提供し続けることをミッションとしています。そのうえで、栄養・加工食品カテゴリー(「YumYum®」、「aminoVITAL®」)および調味料カテゴリーに属する風味調味料ブランド(「Aji-Ginisa®」、「Porksavor®」)、デジタルマーケティングのマネジメントに携わっています。新製品開発や製品改定、広告戦略などのマーケティングを通じて事業拡大と社会貢献を果たすことはもちろん、マーケティングトレーニングなどを通じてナショナルスタッフの人財育成を推進することも職務のひとつです。

海外赴任に至った経緯を教えてください。

入社する前から、海外経験は自身の人生を豊かにするだろうという漠然とした想いと、日の丸を背負って世界で挑戦することへの憧れを持っていました。その興味が具体化したきっかけは、入社5、6年目の営業時代に海外出張を経験したこと。日本とはまったく異なる食文化や商慣習に触れたことで、未知の環境で可能性を追求し、新しい価値を創造する楽しさを感じました。実際に海外赴任した今、自分の経験や知識をナショナルスタッフに還元しながら共に学び、自立した組織づくりに貢献することができていると感じています。また、文化や習慣が異なるからこそ、生活者について深掘りし、熟考し、価値を提供するというプロセスをさらに徹底することができていると感じます。

02

65年の歴史が培った、
信頼と期待に応えていく。

これまでの業務経験は、海外でどう役に立っていますか?

私は国内営業と事業部の経験を経て、海外で働いています。国内営業では、どうしたら生活者が商品を買ってくれるのかを「See→Think→Plan→Do」というプロセスで常に考えていました。その考えは海外でも役立っています。最大のヒントは、常に現場に——つまり、売場や生活者にあるのです。私にとって日本での営業時代は、生活者視点を養うことができた重要な時間でした。事業部では、多岐にわたるブランドを任されることで、基本的な論理的思考や調査手法、マーケティングスキルを身につけることができました。また、正解のない世界でとことん考え抜き、アクションを起こした結果として得られた体験は、成功も失敗も含めて自信につながっています。海外という未知の世界で価値を生み出そうとしている自分にとって、国内で得たすべての経験が大きな支えです。

仕事のやりがいは何ですか?

フィリピン味の素の事業の中心は調味料ですが、栄養加工食品は将来的な成長の一翼を担う事業として期待されています。ところが私が着任したときには、まさにこれから戦略を立案し、実行するというフェーズでした。私はそれまでのマーケティング経験を活用し、担当のナショナルスタッフにレクチャーしながら戦略を策定。周囲を巻き込みながら営業活動を強化しました。今ようやく、少しずつですがその成果が数字として表れ始めています。自身が日本で学んできたものを組織知化し、会社の成長に役立つことはやりがいのひとつだと感じています。

業務を通じて、現地にどのように貢献していますか?

多様化するライフスタイルや価値観に適応し、フィリピンで暮らす人々が健康でおいしい食事を食べることができる機会を提供しています。フィリピン味の素は65年という長い歴史を持ち、その製品は生活者に親しまれている分、おいしさだけにとどまらない、健康栄養や簡便性に対しても大きな期待を寄せられています。そこで私たちも、生活者の悩みに耳を傾け、想いを馳せ、おいしさと健康の両立を果たそうと努めているのです。たとえば、炒め物を作るときによく使われる風味調味料の「Aji-Ginisa®」は、2023年に減塩タイプの商品を発売。また、健康栄養活動のひとつとして、フィリピン政府の栄養改善の取組をサポートしており、メニュー開発を通じた教育プログラムを提供するなどの活動をしています。

日本と海外では、業務やその進め方、働き方などにどのような違いがありますか?

マーケターとして、生活者の悩みに寄り添う点は日本も海外も変わらないと思います。しかし、その生活者が持つ文化や宗教、歴史、習慣といったバックグラウンドは、日本と全く異なります。自分自身がその環境下で生きてきたことがないため、現地の当たり前を理解し、納得するには苦労もあります。「習うより慣れろ」「百聞は一見にしかず」の精神で、日々、さまざまな食体験をするように心がけています。毎日が新しい体験の連続です。また、私くらいの年齢で、これだけ幅広い領域の仕事に携われるのは海外ならでは。担当ブランドだけでなく、カテゴリー全体のマネジメントやナショナルスタッフの成長促進にも関わっていることは、とても刺激的で、かつ貴重な経験となっています。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

これまで、国内営業や国内外でのマーケティングに携わるなかで、生活者から喜びや感謝の言葉をいただく場面がありました。それぞれ内容は異なりますが、どれも粘り強く最後まで考え抜き、仲間とともに取り組んだ結果として得られたもの。とことん可能性を追求することの大切さを教えてくれた経験でした。この先も、生活を豊かにする製品やサービスを考え、世の中に新しい価値を仲間とともに提供していきたいと思います。また、そのような志をもつ仲間の成長に、微力ながらも貢献し続けたいですね。