Interview

社員紹介

Business

※入社時の職種:Sales

アミノ酸の世界的な
トップメーカーとして、
安定供給の
責任を担う。

Takahiko

海外出向 味の素オムニケム社
2016年入社
教育学部

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

経歴

入社1〜3年目:
味の素ヘルシーサプライ㈱出向 アミノ酸営業本部 営業部 医薬バイオグループ(医薬・食品用アミノ酸 営業 国内医薬メーカー・卸店担当)
入社4~5年目:
アミノ酸部 アミノ酸グループ(医薬・食品用アミノ酸 販売マーケティング、グローバルSCM担当)
入社6年目〜現在:
S.A. Ajinomoto Omnichem N.V.(味の素オムニケム)出向 AminoScience Division(医薬・食品用アミノ酸 欧州・中東・アフリカ地域向けの営業、輸出入マテリアルマネジメント)

01

国内での経験を糧に、
グローバル市場の最前線へ。

現在の仕事内容を教えてください。

私が所属する味の素オムニケム社は、欧州・中東・アフリカ地域における医薬・食品用アミノ酸の販売事業を行っています。私はマネージャーとして、営業と輸出入マテリアルマネジメント(日本や海外の各拠点で生産されるアミノ酸の輸入プランニングおよび販売アロケーション)を兼務しています。営業としては担当企業との交渉や情報交換を通じて需要をタイムリーに把握・予測するだけでなく、高品質・安定供給といった味の素㈱のアミノ酸の強みを活かした新規需要の開拓も行っています。また、各製品の月次販売見込みに基づいた輸入計画の作成と見直しを通じて、味の素㈱としてより多くの顧客に対する供給責任を果たしつつ、適切な在庫水準とのバランスを取る役割を担っています。

海外赴任に至った経緯を教えてください。

入社以来携わっている業務用アミノ酸事業は、海外売上比率が非常に高く、また世界各地に展開する販売・生産法人により、グローバルでの強固な安定供給体制が構築されています。国内営業と事業部での業務経験を踏まえ、次は海外法人に赴任し、グローバル市場の最前線でアミノ酸供給の一端を担いたいと考えました。特に欧米には、味の素㈱のアミノ酸を使用した最終製品を世界各国で販売する企業が数多く存在します。そういったグローバル顧客は各国の関連法規を遵守する必要があるため、原料への要求事項も多岐にわたります。セールスとしてアミノ酸への要求事項を多面的に把握し、品質部門や国内外の生産法人を巻き込んで対応する中で、マーケティングスキルや戦略立案能力を磨くことができ、成長を実感しています。

02

アミノ酸の供給と拡販で、
現地の健康に貢献。

これまでの業務経験は、海外でどう役に立っていますか?

入社後3年間は味の素ヘルシーサプライ株式会社に出向し、主に国内の医薬品メーカー向けに業務用アミノ酸の営業に従事しました。製品や関連法規の知識はもちろん、得意先との付き合い方や、プロジェクトの旗振り役として社内の関係者をどのように巻き込んでいくかなど、時には失敗しながらも営業としての基本動作をたくさん学ぶことができました。また、本社アミノ酸部での2年間で、販売マーケティングとグローバルSCMをそれぞれ経験しました。グローバルの市場動向やアミノ酸の供給構造について実務の中で習熟するとともに、マーケッターとして海外の関連法人や顧客とのやり取りが増え、着実に海外赴任の下地を固めることができました。

仕事のやりがいは何ですか?

味の素オムニケム社に赴任した当初、世界は新型コロナウイルス流行の真っ只中。そんな折、当社の医薬用アミノ酸の生産拠点がある上海がロックダウンされ、数ヶ月にわたって供給が停止する事態となりました。医薬用アミノ酸は、点滴輸液やバイオ薬品など、人々のいのちを支える領域において不可欠な原料。欠品は絶対に避けなければなりません。欧州各国の顧客への供給責任を果たすため、私は日本や北米、ブラジルにある生産拠点と連携して数百トン規模の代替調達プランを作成。現地スタッフの協力のもと、顧客への切り替え案内を実施し、最終的には欠品を防ぐことができました。「味の素グループが世界中に持つリソースを結集することで、より多くの人々の暮らしや健康に貢献できる」というやりがいを改めて実感した出来事でした。

業務を通じて、現地にどのように貢献していますか?

味の素㈱はアミノ酸のトップメーカーとして世界で確固たる地位を築いています。欧州・中東地域においても、味の素㈱のアミノ酸は食品やサプリメント、医薬品から化粧品まで幅広い用途に使用されています。高品質なアミノ酸を安定的に供給するだけでなく、用途毎に異なる各国レギュレーションへの対応についても、味の素㈱は顧客企業から高い評価を受けています。また近年では、がんや免疫疾患などの重大疾病治癒の可能性を広げるバイオ医薬品や、ワクチンの製造に用いられる培地の原料としても使用されています。味の素オムニケム社におけるアミノ酸の供給・拡販業務を通じて、現地の人々の健康課題解決に多角的に貢献しています。

日本と海外では、業務やその進め方、働き方などにどのような違いがありますか?

欧州という地域柄、多様な文化的バックグラウンドを持つ現地スタッフが同じ組織に所属しており、さまざまな物の見方や考え方に触れられる楽しさがあります。一方で、たとえば「日本人の常識」といった一面的な考え方では現地スタッフの理解を得ることが難しく、英語での論理的なコミュニケーションやディスカッションが業務を進めるうえでの基本動作です。また、現地法人の視点に立って個社の組織運営に携わりながら、味の素㈱からの出向者としては常にグローバルでの全体最適、味の素グループ全体としての事業運営の視点を持ち続けなければなりません。時には現地スタッフと本社の間に立ち、双方の意見を踏まえた最適解を見つけるバランサーの役割も担うことを意識しています。

いつか、味の素㈱で成し遂げたいこと

現在、世界中で盛んに開発がなされているバイオ医薬品や培養肉といった領域でも、アミノ酸はキー原料として用いられています。そのような市場の開拓を営業やグローバルマーケティングといった立場からリードしていきたいです。また、将来的にはアミノ酸だけに限らず、グローバル展開するB to Bビジネス領域における事業運営や、海外の関連法人での組織運営を担う中で、味の素グループの製品やサービスを通じて、世界規模で人々の健康課題の解決を実現していきたいです。