1969年、アメリカでグルタミン酸ナトリウムの安全性につき問題提起がされ、世界へその波紋が広がる。味の素社は、科学的立証に向け自社や外部研究機関での実験を重ね、世界中へ安全性を説いてまわる。結果、1980年のアメリカのFDAを始め、各機関でその安全性が認められる。
国内食品では、風味調味料「ほんだし」、中華合わせ調味料「CookDo」、冷凍食品などを発売して事業の本格的多角化の時期を迎える。また、生産が海外へシフトする中、販売競争は国際的に激化。従来の代理店制から小売店への直販体制をフィリピンで構築し、東南アジア各地へと展開していく。
第7章 安全性対応と国際展開[1969~1980年]
第1節 環境変化と安全性問題への対応
第2節 アミノ酸ビジネスと技術開発
第3節 新規参入と製品ライン拡大
第4節 生産・販売体制と環境保全
第5節 海外リテイル・バルクビジネスの展開