日中戦争に伴う経済・産業の統制開始と太平洋戦争により、事業は大きな打撃を受ける。1938年以降、輸入原料は途絶えぎみとなり、燃料は不足。
さらに従業員は兵役に狩り出され、生産は縮小の一途をたどる。売れる商品も少なくなり、内外の販売拠点は廃止・統合をせざるを得なくなる。
また、戦時体制により、社名の変更や軍需物資の生産を強いられ、九州には発酵による航空機燃料の製造工場を建設。太平洋戦争は終戦を迎えるも、川崎・横浜・佐賀の各工場は戦争により被災。中国の4工場はすべて接収され、京橋の本店ビルもGHQに接収されてしまう。
第4章 戦時下の苦難[1938~1945年]
第1節 「味の素®」生産・販売の縮小
第2節 海外における諸工場の推移と販売機構の整理
第3節 軍需生産会社への移行と戦災