出荷前の最終検査(クノール®カップスープの場合)

製品が工場を出る前の最終工程として、出荷前検査が行われます。品質の安全性を数値で確認するだけでなく、製品のおいしさに変わりがないかを五感で見極め、お客様においしく召し上がっていただける製品だけをお届けします。

分析機器に加え、人の「五感」で品質検査

製品の安全を最終確認するため、製品が出荷される前に品質検査を行っています。
「クノール®カップスープ」は、日本農林規格(JAS規格)の認定品として、JASで定められた基準値(水分量、塩分量、全窒素、製品重量)を満たしているかを検査します。また、品質を確認するもうひとつの大切な検査に「官能検査」があります。官能検査では、人の五感を使って、味のバランス、舌触り、溶けやすさ、色、香りなど、機械では判断が難しい「おいしさ」を評価しています。

分析機器に加え、人の「五感」で品質検査

JAS規格の塩分検査をしている様子。

味覚評価の信頼性を維持する認定制度を実施

官能検査は2人1組で行います。製造工程からサンプリングした製品と、おいしさの基準となる標準品を比較して問題がないかどうかを確認します。
官能検査では、検査の精度を一定に維持するため「官能検査員認定制度」を設け、試験を実施しています。
試験では、五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)や、辛味、香りを判別する試験があり、検査員は、この試験に合格しなければ、官能検査を行うことはできません。

味覚評価の信頼性を維持する認定制度を実施

実際に製品が使われる場面に近づけるため、容器は陶器のカップを使う。スープをすくうためのスプーンと、口に入れるスプーンを使い分けるなど、ほかの要因で味に影響が出ないように細かく配慮する。

トレーサビリティ管理により、問題発生時には工程をさかのぼって原因追求

出荷前の最終検査は、サンプリング時間と製品のロット番号を管理し、生産と並行しながら行います。万が一、検査結果に問題が発見された場合には、製造工程をさかのぼって、使用した原料、包材まで確認することができます。
お客様においしく召し上がっていただくために、常に使命感を持って検査を行っています。