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味の素「食と健康」国際協力支援プログラム~2014年度支援事業を決定~
味の素グループは、開発途上国の人々の生活の向上を目指し、「食・栄養分野の国際協力」の現地活動に対し助成を行っています。このたび、2014年度支援事業として計7件の助成を決定いたしました。
味の素グループは、開発途上国の人々の生活の向上を目指し、「食・栄養分野の国際協力」の現地活動に対し助成を行っています。このたび、2014年度支援事業として計7件の助成を決定いたしました。
事業名 | 実施団体名(寄付先) | 実施国 | 期間 (年) |
助成総額 (千円) |
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特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン |
バングラデシュ | 3 | 4,576 | ||
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特定非営利活動法人 ADRA Japan |
ペルー | 2 | 3,933 | ||
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地球市民ACTかながわ/TPAK | ミャンマー | 2 | 3,998 | ||
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特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト |
カンボジア | 3 | 5,817 | ||
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特定非営利活動法人 難民を助ける会 |
ミャンマー | 1 | 1,228 | ||
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特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構 |
ベトナム | 3 | 6,000 | ||
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特定非営利活動法人 パルシック |
マレーシア | 3 | 5,734 |
(総額31,286千円)
2.助成事業概要と推薦理由
3.2013年度支援事業一覧(2012年度・2013年度開始事業含む)
(◎代表、○副代表:2014年3月時点)(敬称略・五十音順)
◎溝田 勉 | 長崎大学名誉教授、元国連・ユニセフ駐日大使 |
○佐藤 都喜子 | 独立行政法人 国際協力機構 国際協力専門員、 名古屋外国語大学現代国際学部国際教養学科教授 |
伊藤 道雄 | 立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授、ACC21代表理事 |
遠藤 保雄 | 仙台大学客員教授 兼 東京事務所 所長、東京農業大学客員教授 |
中村 丁次 | 神奈川県立保健福祉大学学長、公益社団法人 日本栄養士会 名誉会長 |
山本 秀樹 | 帝京大学公衆衛生大学院教授 |
力丸 徹 | 独立行政法人国際協力機構 国際協力専門員 |
大野 弘道 | 味の素株式会社 取締役 常務執行役員 |
本年度も引き続き「栄養教育」、特に現地の栄養専門家や学校教員、講師、NGOスタッフ等、栄養改善活動を担う指導者向けの申請を数多くいただきました。内容としては、教材作成にセミナー等を組み合わせた事業や日本人栄養専門家を現地に招へいする事業に加え、調理職業訓練生をターゲットにした事業や第三国で研修を行うマクロな事業といった新規性のある申請もみられ、引き続き人材育成に対する高い必要性が認められるとともに、需要の多様化が推察されます。また、例年多く申請をいただく食事の提供を中心とした事業ですが、本年度は教育現場だけではなく、職場における栄養改善活動に関する申請もみられました。職場ということでは、栄養改善活動を収益に結び付ける申請も複数いただき、食品加工技術を習得することによって、そこに働く人々の栄養を改善させ、ひいては収益の確保にもつなげ、受益者の自立を目指すといった事業には「食・栄養」に関する活動の広がりを感じました。
すべての申請について、特に「食・栄養分野の活動の位置づけが明確であること」「住民主体の実践活動であること」「自立発展の視点を有すること」等を重視し、審査をさせていただきました。
すべての申請について、特に「食・栄養分野の活動の位置づけが明確であること」「住民主体の実践活動であること」「自立発展の視点を有すること」等を重視し、審査をさせていただきました。
助成番号14-01
助成番号14‐02
助成番号14-03
団体名 | 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン |
事業名 | バングラデシュ、フルバリヤ群、栄養改善プロジェクト |
実施国・地域 | バングラデシュ、フルバリヤ群 |
実施期間 | 2014年 4月 1日 ~ 2016年 9月 31日 (2年6か月) |
助成額 | 総額4,576,260円(1年目:1,981,098円 2年目:1,833,480円 3年目761,682円) |
主な活動 | ・コミュニティー・ベースの急性栄養失調管理
・成長のモニタリング ・鉄分や葉酸、ヨウ素添加塩、ビタミンAの補完(妊娠期間中の女性) ・多数の微量栄養素の補完(59ヶ月以下の子ども) ・出産前後・乳幼児の食事に関する教育 ・急性呼吸器感染の予防と治療 〔主な受益者〕妊婦:4,472名 59ヶ月以下の子ども:8,960名 訓練への参加者:2,505名 |
推薦理由 | 子供のビタミンA不足解消を目指すバングラデシュ政府の方向性と合致している。政府やパートナーの現地NGOとのネットワークがすでに構築されており、事業の実行可能性が高い。コミュニティー内でグループを形成して受益者の管理をし、彼らに対して訓練を行うことから、地域に根付く可能性も高く、公益性にも富む。 |
関連する味の素グループ海外法人(以下同):<バングラデシュ味の素社>
助成番号14‐02
団体名 | 特定非営利活動法人 ADRA Japan |
事業名 | ペルー クスコ県における低所得家庭のための健康改善事業 |
実施国・地域 | ペルー クスコ県クスコ市 |
実施期間 | 2014年 4月 1日 ~ 2016年 3月 31日 ( 2年間) |
助成額 | 総額3,932,800円 (1年目:1,966,400円 2年目:1,966,400円) |
主な活動 | ・ボランティア向けの研修
・栄養・身体活動・運動をテーマとするワークショップの実施(全8回/年) ・栄養・身体活動・運動をテーマとするセミナーの実施(全16回/年) ・戸別訪問 〔主な受益者〕低所得家庭の女性150名とその家族 |
推薦理由 | クスコ県の対象地域で深刻な問題となっている過体重・肥満の問題に向き合い、受益者の生活習慣や食生活改善していく意義は大きい。教育プログラムに参加型ワークショップとボランティアによる個別訪問を組み合わせることで、着実な成果が見込まれる。他地域でも需要が見込まれる活動内容であるため、本事業をモデルケースとして波及効果を期待したい。 |
<ペルー味の素社>
助成番号14-03
団体名 | 地球市民ACTかながわ/TPAK |
事業名 | ミャンマー貧農村部における栄養改善のための食品加工技術プロジェクト |
実施国・地域 | ミャンマー国シャン州タウンジー郡少数民族の居住区 |
実施期間 | 2014年4月1日 ~ 2016年3月31日 (2年) |
助成額 | 総額3,998,000円 (1年目:1,999,000円 2年目:1,999,000円) |
活動内容 | ・第二次産業開発委員会(農業従事者、僧侶、長老衆、若人衆)の設立
■タイにて ・食品加工技術研修の実施、販路開拓研修の実施 ■ミャンマーにて ・研修成果報告会の開催、技術普及/販路開拓研修の実施 〔主な受益者〕パオ民族50万人 |
推薦理由 | 少数民族であるパオ民族の人々の栄養状態を改善させるため、そして彼らの収入を安定させるためにも、保存食の加工技術の習得、そして加工された食品の販路開拓は意義のある活動である。南南協力という視点を組み込んだ第三国であるタイでの研修という革新的な手法も評価できる。他地域への波及効果も期待したい。 |
<タイ味の素社>
助成番号14-04
団体名 | 特定非営利活動法人かものはしプロジェクト |
事業名 | コミュニティファクトリーにおける給食・栄養活動を通じた最貧困家庭栄養改善プロジェクト |
実施国・地域 | カンボジアシェムリアップ州ソトニコム地区クチャ郡・キエンサンカエ郡 |
実施期間 | 2014年 4月 1日 ~ 2017 年 3 月 31 日 (3 年) |
助成額 | 総額5,816,557円(1年目:1,915,301円 2年目:1,927,077円 3年目:1,974,179円) |
活動内容 | ・調理師、食材調達者の選出及びそのトレーニングの実施
・メニューの栄養情報の説明を担当する給食係の選出 ・調理実習の実施 ・食材に関するワークショップ・研修の実施 ・栄養に関する認識の調査の実施(家庭訪問による) ・説明会の実施(対象:受益者、地域政府、村長) 〔受益者〕農村貧困家庭女性約130名とその家族700名、および地域関係者(総計 約2000名) |
推薦理由 | ファクトリーに勤める女性を対象にしているという独自性を評価する。食材提供者および調理師を現地で選出し、研修を行い、また受益者である女性自身を給食係に任命するということで、地域に根付く可能性が高い。女性たちの健康問題改善がファクトリーの生産性を向上させ、収益を本事業に還元させることで持続性も期待される。 |
<カンボジア味の素社>
助成番号14-05
団体名 | 特定非営利活動法人 難民を助ける会 |
事業名 | 地域における障がい者のための栄養改善事業 |
実施国・地域 | ミャンマー連邦共和国ヤンゴン地域ダラ地区、シュエピター地区 |
実施期間 | 2014年4月1日~ 2015年3月31日(1年) |
助成額 | 総額1,228,248円 (1年目:1,228,248円) |
活動内容 | ・食生活に関する事前調査の実施
・栄養に関する教材の作成 ・ワークショップの実施(座学と調理実習を組み合わせた栄養指導、全3日間×16カ所) ・家庭訪問、事後調査 〔受益者〕障がい当事者自助団体メンバーやその家族など約960名(320世帯) |
推薦理由 | 栄養改善により、身体障がいに陥る主要因のひとつである脳卒中の発生を軽減することには大きな意義がある。ミャンマーにおける障がい者支援という分野で実績を持つ同団体による、明確な目標設定と着実な活動計画を基にした事業ということで、実現可能性がある。事業終了後の自立発展にも期待する。 |
<タイ味の素社>
助成番号14-06
団体名 | 特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構 |
事業名 | ベトナム農村地域における母親の離乳食作り啓発支援事業 |
実施国・地域 | ベトナムバクザン省、ターイグエン省 |
実施期間 | 2014年4月1日~ 2017 年3 月31 日(3年) |
助成額 | 総額6,000,000円(1年目:2,000,000円 2年目:2,000,000円 3年目:2,000,000円) |
活動内容 | ・料理教室の開催(子供の月齢に合わせた離乳食の調理)
・家庭訪問の実施(乳幼児の栄養・食品衛生を指導) ・母親への情報提供(拡声器を使用) 〔主な受益者〕ヘルスワーカー180人、母親2,400人、乳幼児2,400人(6~24ヶ月) |
推薦理由 | 栄養不良の子どもを軽減させ、母親たちの知識や栄養実践を増やすという点において、保健省、国立栄養研究所が示す方向性にも合致する。取り組み内容が現実的であり、実現可能性がある。また、現地のヘルスワーカー主導の活動であることから地域に根付く可能性が高く、公益性も高い。 |
<ベトナム味の素社>
助成番号14-07
団体名 | 特定非営利活動法人 パルシック |
事業名 | 食品加工を通じた漁村女性の生活改善(マレーシアペナン州) |
実施国・地域 | マレーシアペナン州南スブラン・プライ郡 スンガイアチェ地区 |
実施期間 | 2014年4月1日~ 2017年3月31日(3年) |
助成額 | 総額5,734,000円(1年目:1,772,000円 2年目:1,982,000円 3年目:1,980,000円) |
活動内容 | ・食生活や栄養に関するワークショップを実施
・女性自身による事業計画の作成 ・調理設備を設置(沿岸零細漁民の組織PIFWAの教育センター内) ・料理研修を実施、加工食品の試作品を作る ・市場調査を実施(ペナン州内) ・開発した加工商品を、市場で販売 〔主な受益者〕沿岸零細漁民の組織女性メンバー約60名とその家族 |
推薦理由 | 食品加工という手段を通じた女性のエンパワーメントという点で評価できる。マングローブや小魚といった身近な食材を加工し、収益につなげるということで、自立発展の可能性が高い。本事業をモデルケースとして、同様の問題を抱える他地域への波及効果にも期待したい。 |
<マレーシア味の素社>
<2012年度/2013年度開始>
事業名 | 団体名 | 実施国 | 期間 (年) |
助成額 (千円) |
<2012年度開始> | ||||
プノンペン市貧困地区の母親エンパワーメントによる家庭の栄養改善 | 日本カトリック信徒宣教者会 | カンボジア | 3 | 1,930 |
ダッカ市のストリートチルドレン及び児童労働者に向けた栄養価の高い昼食提供プロジェクト | 認定NPO法人 国境なき子どもたち |
バングラデシュ | 3 | 1,600 |
子どものための地場の栄養改善事業 | 公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン |
ベトナム | 3 | 1,998 |
<2013年度開始> | ||||
バングラデシュにおける2地域の協働の住民参加型学校給食の展開 | 日本・バングラデシュ文化交流会 | バングラデシュ | 3 | 1,995 |
少数民族地域における5歳未満の子どもの栄養改善 | 公益財団法人 プラン・ジャパン |
ベトナム | 3 | 1,984 |
保育所給食を通じた、栄養改善・食材自給・教育の普及プロジェクト | 認定特定非営利活動法人 幼い難民を考える会 |
カンボジア | 3 | 728 |
持続可能な栄養改善システム構築事業 | 公益社団法人 ピープルズ・ホープ・ジャパン |
インドネシア | 2 | 1,500 |
貧困農村の母子の持続的な栄養改善のためのプログラム(フェーズII) | 特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールド |
バングラデシュ | 2 | 2,000 |
天使のスマイル支援プロジェクト(アマランサス[セロリ]と大豆栽培による栄養改善) | 駒ヶ根市草の根市民活動推進支援の会 | バングラデシュ | 2 | 2,000 |
小計:15,735千円
<2014年度開始>
(計12件・2014年度助成総額 28,596千円)
事業名 | 団体名 | 実施国 | 期間 (年) |
助成額 (千円) |
バングラデシュ、フルバリヤ群、栄養改善プロジェクト | 特定非営利活動法人 ワールド・ビジョン・ジャパン |
バングラデシュ | 3 | 1,981 |
ペルークスコ県における低所得家庭のための健康改善事業 | 特定非営利活動法人 ADRA Japan |
ペルー | 3 | 1,966 |
ミャンマー貧農村部における栄養改善のための食品加工技術プロジェクト | 地球市民ACTかながわ/TPAK | ミャンマー | 2 | 1,999 |
コミュニティファクトリーにおける給食・栄養活動を通じた最貧困家庭栄養改善プロジェクト | 特定非営利活動法人 かものはしプロジェクト |
カンボジア | 3 | 1,915 |
地域における障がい者のための栄養改善事業 | 特定非営利活動法人 難民を助ける会 |
ミャンマー | 1 | 1,228 |
ベトナム農村地域における母親の離乳食作り啓発支援事業 | 特定非営利活動法人 国際生命科学研究機構 |
ベトナム | 3 | 2,000 |
食品加工を通じた漁村女性の生活改善(マレーシアペナン州) | 特定非営利活動法人 パルシック |
マレーシア | 3 | 1,772 |
小計:12,861千円
(計12件・2014年度助成総額 28,596千円)
以上