食べるを支える/食材・メニューの多様性の向上

新しい食の提案事例(不足栄養の解消)

栄養バランスの良い
メニューを
提案しています

新しい食の提案
(不足栄養の解消)
とは

味の素グループは創業以来、アミノ酸に関する研究を軸に、先端バイオ・ファイン技術を磨いてきました。そこから生まれた独自のおいしさ設計技術と、栄養設計に関する知見を活かし、手軽でおいしく栄養バランスに優れた食事を実践するための提案を続けています。​​​
世界的な課題である飢餓や栄養不足の課題解決に貢献できるよう、味の素グループでは、乳幼児、幼少期・少年期、若年女性、高齢者など各国や地域がかかえる年代別の課題への対応のほか、助産師向け栄養セミナーなどを通じて不足栄養の解消につながる食の提案を行っています。​​​​​​

事例

調味料で野菜をおいしく手軽に摂取(タイ)

タイでは、95%の子どもの野菜摂取量がWHOの推奨量(120g/日)に満たず、栄養不良が課題となっています。タイ味の素社で2歳から5歳までの子どもを持つ母親にアンケートを実施した結果、子どもに野菜を食べさせるのが難しいのは、野菜がおいしくない、苦い、香りが良くないためということが判明しました。​
そこで、同社は、栄養豊富な野菜と同社の風味調味料「Ros Dee®」を使い、子どもたちに人気の高いKao Pad(タイ風チャーハン)、Kai Jiao(タイ風卵焼き)で、野菜をおいしく手軽に摂取することを提案しています。オンラインメディア、店頭などでこのメニューを広く周知し、栄養課題解決の一助となることを目指しています。​​​​​​​

Kao Pad(タイ風チャーハン)の調理イメージ画像

Kao Pad

Kao Jiao(タイ風卵焼き)の調理イメージ画像

Kai Jiao

風味調味料「Ros Dee®」の商品画像

「Ros Dee®」

事例

野菜摂取促進の「ラブベジ®」プロジェクト(日本)

日本では、「ラブベジ®」プロジェクトを推進し厚生労働省が推奨する「野菜の摂取目標1日350g以上」の実践を応援しています。
野菜摂取量が全国最下位だった愛知県の状況を改善すべく2015年に開始したもので、管理栄養学を学ぶ学生たちによるレシピコンテスト、カット野菜メーカーとの協働PR製品の発売、量販店と連携した売り場でのレシピ提案等を展開しています。2020年度には、産官民学と協働しながら、WEBサイトやSNSも活用し若い世代にも野菜を好きになっておいしく食べてもらう活動を37都府県に拡げました。
今後も「ラブベジ®」プロジェクトの活動を発展させ、地域と共に栄養課題の解決に取り組みます。

らぶベジロゴ
 健康寿命をのばそう!アワードロゴ

野菜摂取量向上活動「ラブベジ®」プロジェクトが、厚生労働省(スマート・ライフ・プロジェクト)・スポーツ庁主催第10回「 健康寿命をのばそう!アワード」《生活習慣病予防分野》において、厚生労働大臣最優秀賞を受賞しました。

事例

乳幼児期の栄養課題への貢献

味の素グループは、(公財)味の素ファンデーションへの寄付を通じて、同財団によるガーナ栄養改善プロジェクトへの支援を行い、ガーナ共和国における離乳期の子どもの栄養不良の課題解決に貢献しています。 ​​​

事例

幼少期・少年期の栄養課題への貢献

味の素グループは、各国・地域において幼少期・少年期の栄養課題の解決に積極的に取り組んでいます。 ベトナムでは、農村部を中心に低身長・低体重の課題を抱える子どもが少なくありません。一方、都市部では肥満・高体重の子どもが増加しています。ベトナム味の素社は、こうした課題を解決するために、日本の学校給食システムを応用し、2012年に学校給食プロジェクトを開始しました。
教育訓練省や保健省等の中央行政とともに、ベトナム全土に栄養バランスの良い学校給食が普及することを目指して活動を続けており、プロジェクトを通じて、メニューブック、食育教材の開発提供や、献立用のソフトウェアの開発・導入を行っています。2021年3月時点で、学校給食プロジェクトの活動は62の自治体、4,262の小学校に広がり、ベトナムの小学生に栄養バランスの良い給食を提供しています。
インドネシアでは、低体重、発育阻害、貧血の子どもの割合が高く、深刻な社会課題となっています。インドネシア味の素社は、Institut Pertanian Bogor Universityの栄養学科と協働して、学校給食プロジェクトを実施しました。10カ月のプログラムで10代の生徒を対象に栄養バランスの良い給食の提供と栄養教育を実施した結果、バランスの良い栄養摂取と生活習慣への行動変容や貧血状態の改善につながりました。 ​​​

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給食を食べる子ども(ベトナム)

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モデルキッチン(ベトナム)

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給食を食べる生徒(インドネシア)

事例

若年女性の栄養課題への対応(日本)

日本においては、20~30代女性の「やせ」が社会課題の一つとなっています。不健康なやせ方による体調不良、将来生まれてくる子どもの肥満発症リスク、筋肉量不足による糖尿病発症リスク、高齢になったときの転倒・骨折リスク等が指摘されています。味の素(株)は、若年女性の栄養課題に対し、学会やセミナーで専門家に向けて、バランス良く食べることの重要性を伝えています。 ​​​

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第33回日本助産学会学術集会ランチョンセミナー

事例

助産師向け栄養セミナー(インドネシア)

インドネシア味の素社では、the Indonesian Midwives Association、the Indonesian Association of Fitness and Sports Nutritionist (ANOKI)と共催で、「妊産婦の栄養バランスの重要性」をテーマに助産師向けの栄養セミナーを開催しました。6回のセミナーに1,500名の助産師が参加し、妊娠中の女性の栄養および食品の安全性、MSGの安全性と子どもの発育を決める「最初の1,000日」における助産師の役割について啓発しました。​​​

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助産師向け栄養セミナー

事例7-1

高齢者の栄養課題への対応(日本)

高齢者はからだの機能の衰えや食欲の低下から、食事が十分に摂れなくなることがあります。食事量が減ると体重の減少から筋力や体力の低下をもたらし、これによる活動量の減少、さらなる食欲の低下と、気付かないうちに低栄養の悪循環(負の連鎖)に陥ることが少なくありません。味の素(株)は、強みの一つであるたんぱく質・アミノ酸栄養の知見を活かし、課題を抱える人に対して栄養に関する知識の普及・啓発を行い、予防につなげています。専門家との連携を図るために、医療従事者、栄養士・管理栄養士、薬剤師に対し、指導ツールとしてすぐに使える情報の提供や啓発活動を実施し、理解者を増やす活動を継続しています。​​​

低栄養の悪循環 図:食欲の低下(たんぱく質・エネルギーの摂取不足、体重の減少(体力の低下)、活動量の減少(エネルギー消費量の低下)
低栄養予防の3つの柱 図:1.しっかり食べる!栄養(多様な食品をまんべんなく食べる、十分なたんぱく質・エネルギーを摂る、食べるために噛む力、飲み込む力を維持する)、2.しっかり動く!運動(適度に歩く、ちょっと頑張って筋トレする)3.外出や交流を楽しむ!社会参加(趣味活動、ボランティア、町内会に参加する)。3つの柱は互いに影響
事例7-2

高齢者の食事改善プロジェクト(マレーシア)

マレーシア味の素社では、the International Medical Universityと協働して高齢者のウエルビーイングを広げるための健康的な食事摂取を推進、うま味を活用しおいしく食べながら塩分摂取量を抑制できるバランス食で食事を改善するプログラムに54人が参加しました。さらに、それぞれ45%の減塩を実現した56の栄養バランスメニューを紹介する料理本を2冊制作しました。

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栄養バランスメニューの料理本

事例

アンケートと管理栄養士によるアドバイスで、
地域の健康をサポート(日本)

味の素(株)では、地域行政・ドラッグストアと連携しながら高齢者の栄養改善に取り組んでいます。味の素(株)が開発した「しっかり食べチェックシート10」のチェック数および食生活スタイルのアンケートの回答を分析し、それぞれのタイプに適したアドバイスを管理栄養士より行うとともに、適切な製品の提案を行い、高齢者の健康をサポートしています。

しっかり食べチェックシートのイメージ画像

チェックシート

TOPICS

専門家に向けて、食と健康に関する最新の話題を発信(日本)

味の素(株)は、2019年4月、栄養士・管理栄養士向けの食と健康のコミュニケーションサイト「あじこらぼ別ウィンドウで開く」を開設しました。サイエンスに基づく食とアミノ酸の知見を活かした情報をタイムリーに発信することで、健康・栄養に関する知識の普及・啓発をさらに進めていきます。