食べるを支える/食材・メニューの多様性の向上

新しい食の提案事例(過剰栄養の解消)

栄養バランスの良い
メニューを
提案しています​​​

新しい食の提案
(過剰栄養の解消)
とは

味の素グループは創業以来、アミノ酸に関する研究を軸に、先端バイオ・ファイン技術を磨いてきました。そこから生まれた独自のおいしさ設計技術と、栄養設計に関する知見を活かし、手軽でおいしく栄養バランスに優れた食事を実践するための提案を続けています。​​​
世界的な課題である栄養過多の課題解決に貢献できるよう、味の素グループでは減塩・減糖・減脂につながる食の提案を行っています。​​​​​​​​

事例

減塩の取り組み

味の素グループは、うま味を活用して、おいしさや満足感がありながら減塩を実践できる製品やメニューの提案を行っています。
2018年には、「味の素KK コンソメ〈塩分ひかえめ〉」が、日本高血圧学会の「第4回JSH減塩食品アワード※」の金賞を受賞しました。また、行政や流通と連携した東北地方の「減塩・適塩」活動を2014年より継続しています。月に一度の「いわて減塩・適塩の日」に減塩製品を店頭で積極的に紹介したり、栄養士会等に減塩セミナーを実施したりしている岩手県においては、食塩摂取量が4年間で10〜20%程度減少しました(平成24年、平成28年「 国民健康・栄養調査」)。行政・流通との減塩の取り組みは、地域食材を活用した減塩メニューの提案や、減塩セミナーの実施等を通じて、地域全体の意識向上につなげています。 ​​​​​​​

※日本高血圧学会ホームページの減塩食品リスト掲載品の中でも特に減塩に貢献していると思われる製品に授与される賞。

岩手県の食塩摂取量推移
  男性 女性
2012年 12.9g/
全国1位
11.1g/
全国1位
2016年 10.7g/
全国21位
9.3g/
全国18位
全国平均 10.8g 9.2g
写真:「いわて減塩・適塩の日」に実施した店頭での製品紹介の様子
事例

減糖の取り組み

味の素グループは、アミノ酸の生産技術を活かし、アスパルテーム(砂糖の約200倍の甘味度)、アドバンテーム(砂糖の20,000~40,000倍の甘味度)のアミノ酸系甘味素材を有しています。
高甘味度甘味料を使いこなすことで、甘味を損なうことなく、生活者の減糖ニーズに応える甘味アプリケーションを、食品、飲料等の幅広い分野のユーザーへ提供しています。また、当社グループでは、まろやかな甘さで糖類ゼロの「パルスイート®」や、自然な甘みで食品の味わいをひきたてるB to B向けの「PAL SWEET DIET®」のほか、ブラジルで販売しているアスパルテームを使用した粉末ジュース「Refresco FIT」等、減糖に配慮した製品を提供し、適切な糖摂取をサポートしています。
2020年度には、タイで従来品に比べて50%糖分を削減した缶コーヒー「Birdy®」の新製品2種を発売しました。同製品は砂糖含量を減らしながら味覚品質を保つために社内外の適切な技術を選択・応用し、減糖とおいしさの両立を実現しました。無糖の製品も上市し、タイのコーヒー市場に低糖・無糖セグメントという新しい選択肢を創出、生活者に対して新しい提案を行っています。また、米国でBtoB向けステビア甘味料「AJISWEET™ RA」を発売しました。

事例

減脂の取り組み

味の素グループは料理に「コク」(厚み、ボディ感)を与える物質を発見し、その機能を「コク味」と呼んでいます。「コク味」には油脂感を補う機能があることがわかりつつあります。この機能を活かし、特許製法でレギュラーマヨネーズと同様のコクを有しながらカロリーを65%カット(当社マヨネーズ比)した「ピュアセレクト® コクうま®」や、脂肪分を50%カットしたクリーミングパウダー「マリーム®」低脂肪タイプ等を開発・販売しています。