味の素グループの人財戦略
Swing the Bat
リスクを恐れず、チャレンジを続ける――そんな企業文化を醸成するための取り組みの一つに、マーケティングデザインセンターが主催する「Swing the Bat」があります。文字通り、思い切りバットを振ること=果敢に挑戦することを意味しています。プロジェクトの成否や成果の金額・規模にかかわらず、思い切って挑戦した従業員に対してエールを贈るために独自の賞を設け、上半期と下半期の年2回表彰を行っています。
対象は、同センターに所属する従業員すべて。自薦もしくは直属の上司の推薦による応募が可能で、「結果につながらなかったとしても、『狙いすましてフルスイング』したか?」「カタチになり、生活者にその価値を問うことができたか?」の2つが選考基準となります。2023年度には、56件のプロジェクトがエントリー。同年10月に行われた表彰式では、受賞者が実行過程における失敗や苦労といったネガティブな情報も包み隠さずプレゼンテーションを行い、参加者全員で「フルスイング」の重要性を共有しました。
その先にあるのは、従来の枠組みにとらわれることなく、自由かつ大胆な発想を可能にする土壌づくり。誰もが「フルスイング」しやすい企業風土こそ、ASVの実現に欠かすことのできない重要な組織資産です。味の素グループでは、この「Swing the Bat」等の挑戦を促す取り組みを全社レベルで展開し、さらなる企業文化の醸成を目指します。

リアルでのファンマーケティングは
ファン熱量アップに効果あり!
(インフルエンサー/生活者との共創の取り組み)

半年に一度開催される「Swing the Bat」で表彰されるのは3〜4つのプロジェクト。中でも、見事な「フルスイング」には年間MVP賞が与えられます。マーケティングデザインセンター設立後、初めて受賞したのがインフルエンサーマーケティングの事例です。新製品説明会等のリアルイベントを通して、インフルエンサー(延べフォロワー数5,000万人)の味の素ファン化を促進。各種代理店等を介すことなく、担当者が直接インフルエンサーとつながることで関係を強化したことが評価されました。
受賞者コメント
コミュニケーションデザイン部
山﨑誠也
コミュニケーションデザイン部
石原由麻
※所属部署は受賞当時のものです
企画初期の2022年のエントリーではまだ規模が小さかったため受賞が叶わず、2023年の上半期で再エントリーして受賞。その後、年間MVPに選ばれました。当社としてだけでなく、日本の食品業界としても初めてのチャレンジだったため、すべてが手探り状態で、効果が出るまでには構想から約3年間かかりました。新製品説明会では、インフルエンサ― 180名(延べフォロワー数5,000万人)にご参加いただくことができ、ようやくブランドへの貢献が理解されてきたところです。
今回のMVP受賞により、さらに応援してくださる方が社内で増え、取り組みを急拡大していくためのうれしい通過点となりました。今後は規模感だけでなく、もっともっと当社への想いを強く、深くしていただくような取り組みを行い、インフルエンサーさまとの価値共創を強化していきたいと考えています。