第一期サステナビリティ諮問会議

設置目的

サステナビリティの観点で味の素グループの企業価値向上を追求するため、取締役会の下部機構として2021年4月1日にサステナビリティ諮問会議を設置しました。サステナビリティ諮問会議は、各分野を代表する社外有識者、社外取締役、代表執行役社長を含む当社役員からなり、長期視点、マルチステークホルダー視点でサステナビリティに係る当社の在り方を議論し、取締役会に答申します。

役割

取締役会からの諮問に基づき以下の検討を行い、取締役会に答申します。

  1. 中期経営計画フェーズ2(2023-2025年度)のマテリアリティ・戦略に反映させるための長期視点(~2050年)に立ったマテリアリティ

  2. マルチステークホルダーの視点に立ったマテリアリティおよびマテリアリティに紐づく環境変化(リスク・機会)への対応方針

  3. 2030年以降に企業に期待・要請されるポイントや社会ルール作りへの適切な関与

  4. 環境負荷低減、健康寿命延伸の姿等、社会価値創出に関する2030年以降の目標

第二期サステナビリティ諮問会議の内容はこちら

各回の内容

諮問会議委員のプロフィール

スコット デイヴィス(議長)

スコット デイヴィス(議長)

立教大学経営学部教授

経営学博士。立教大学にて戦略的社会的価値創造を担当。ビジネスモデルの革新による社会的価値の戦略的創造の理論と実践に焦点を当て、経営戦略論とCSRの見地から、企業、業界団体、政府および国際機関に幅広く助言。日本企業の取締役会メンバーを複数歴任。

【夢、大切にしている価値観】
オーストラリアで生まれ育ったことで、自然の力と繊細さ、私たちの個人的な幸福が他の人々の幸福と密接に関連しているという事実、そして全体的かつ前向きな方法で価値を創造する私たちの集合的な能力に対する直接の理解と深い敬意を持つようになった。私は学生達や企業と仕事をするときはいつも、共通価値を継続的に創造できるビジネスをどのように構築し、成長させることができるかに焦点を当てている。

クライシドトンティシリン

クライシド トンティシリン

タイ国マヒドン大学教授

医師、栄養学博士。アジアを代表する栄養学者として、国際連合食糧農業機関(FAO)の食品栄養部門ディレクター等を歴任。2013年国際栄養科学連合からIUNS生涯業績賞を受賞。現在は、マヒドン王子賞財団の国際賞委員会メンバー。

【専門分野・代表するステークホルダー】
栄養・健康、アカデミア

【夢、大切にしている価値観】
タイの東北の村出身。社会のためになにかしたい、特に栄養失調の課題を改善したい、生涯学び続けたいと思っている。最近は国家レベルの発展、SDGsの推進に興味を持っている。

石川 善樹

石川 善樹

公益財団法人Well-being for Planet Earth 代表理事
株式会社Cancerscan 共同創業者

予防医学研究者、医学博士。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論等。

【専門分野・代表するステークホルダー】
ウェルビーイング、アカデミア

【夢、大切にしている価値観】
広島県出身で、原爆を生き抜いた両祖父母より、「社会に奉仕すること」の重要性、また、「自分が持っているものを手放し、それによって世の中に良いことをできないかと考えること」を学び、育った。公衆衛生(パブリック・ヘルス)の研究者として、「測定すること」を価値観として大事にしている。

戸田 隆夫

戸田 隆夫

元JICA上級審議役(国際保健、人間の安全保障)

長年にわたり独立行政法人国際協力機構(JICA)にて、世界各地の途上国における国際協力事業を推進。人間の安全保障に関する研究により、名古屋大学大学院国際開発研究科にて学術博士。環境、平和と開発の相関に関する研究により、東京大学大学院新領域創成科学研究科にて修士。順天堂大学客員教授および明治大学特別招聘教授。

【専門分野・代表するステークホルダー】
新興国・途上国、人間の安全保障

【夢、大切にしている価値観】
全世界の途上国や国際機関等との関わりを通じ、国や社会を変える核心は、人々の知恵や相互の信頼であると確信。歴史の転換点であるポストコロナの不透明な世界において、そのような人々の力が世界を革新していくことに微力ながら全力を尽くしたい。

青木 優

青木 優

株式会社 MATCHA 代表取締役社長

内閣府クールジャパン地域プロデューサー。2014年2月より訪日外国人観光客向けメディア「MATCHA」の運営を開始。2021年4月現在、10言語で運営、世界180ヶ国以上からアクセスがあり、様々な企業や県、自治体と連携し海外への情報発信を実施。

【専門分野・代表するステークホルダー】
次世代、メディア

【夢、大切にしている価値観】
後継者不足等で消滅していく日本文化、それらに対して関心が薄い日本人と、日本文化を求めて訪日する外国人の間の非対称の解決を目指している。「10年後、20年後に、日本の誇れる文化が、人が知るからこそ残っている」という状態を実現することが夢。「原体験にこそ価値がある」ということを価値観として大切にしている。

中空 麻奈

中空 麻奈

BNPパリバ証券株式会社 グローバルマーケット統括本部 副会長

野村総合研究所、モルガン・スタンレー証券、JPモルガン証券等を経て、2008年BNP パリバ証券にクレジット調査部長として入社し、2020年2月より現職。財政制度等審議会財政制度分科会起草委員等多数歴任。

【専門分野・代表するステークホルダー】
ESG投資家(ストラテジスト)

【夢、大切にしている価値観】
長年クレジットアナリストとして「何に投資すれば儲かるか」を第一に考えてきた。仕事をする上では、「疑うこと」「人より半歩先に関心をもたれることに気づくこと」「わかりやすいこと」を価値観として大切にしている。

季村 奈緒子

季村 奈緒子

グローバル・インパクト投資ネットワーク(GIIN)
メンバーシップ・ディレクター

ユネスコ、モルガン・スタンレー、国連グローバル・コンパクトでの勤務を経て、2018年5月よりGIINの現職。世界全体のインパクト投資に関する知見共有やインパクト投資家のネットワーク構築を推進。

【専門分野・代表するステークホルダー】
インパクト・ESG投資家(評価)

【夢、大切にしている価値観】
米国で生まれ育った。UNESCO Bangkok勤務時に国際的フレームワークの中で社会課題や環境問題に対する理解を深める機会を持ち、その後、世界を変えるにあたりどの様なツール・メソッドがあるのかを自身で考えていく中で、ファイナンスという領域の力を知り、今の仕事につながっている。

岩田 喜美枝

岩田 喜美枝

味の素株式会社
社外取締役
取締役会議長

1971年労働省(現 厚生労働省)入省、2001年厚生労働省雇用均等・児童家庭局長。2008年株式会社資生堂代表取締役執行役員副社長ほか、日本企業の社外取締役を歴任。内閣府男女共同参画会議議員、経済同友会幹事。現在は、東京都監査委員、住友商事株式会社社外取締役、株式会社りそなホールディングス社外取締役ほかを務める。2019年より当社社外取締役。2021年6月に取締役会議長に就任。

【夢、大切にしている価値観】
労働省で、男女雇用機会均等法制定に関わり、また、株式会社資生堂では女性活躍推進に取り組み、この問題はライフワークの一つになっている。ビジネスを通じて社会的な課題解決に取り組むことこそが企業の成長につながるとの信念の下、企業経営に臨んでいる。高齢期にも長く仕事を続け、それを通じて世の中のお役に立つことが個人としての目標。

中山 讓治

中山 讓治

味の素株式会社
社外取締役

1979年サントリー株式会社入社、2002年第一サントリーファーマ株式会社取締役社長、2010年第一三共株式会社代表取締役社長兼CEO、2017年同代表取締役会長兼CEO、2019年同代表取締役会長、2020年同社常勤顧問。2021年6月に当社社外取締役に就任。

【夢、大切にしている価値観】
会社は、分業による協業によって価値を生み出す仕組みであり、従業員が担う職責・ミッションは職階の上下に関係なく企業運営にとって等しく重要なもの。従業員は皆、それぞれの仕事・役割を通じて会社全体を動かすことができる。会社の課題を論じるとき、職階の上下・在職の長短に関係なく、互いに傾聴し、対等に論じ、最善の意見を採るべき。そのような考えで、今まで仕事をしてきた。また、同様の趣旨で、What is right, not who is right. と言う言葉を戒めにしてきた。

藤江 太郎

藤江 太郎

味の素株式会社
代表執行役社長
最高経営責任者

1985年味の素株式会社入社、2022年4月より現職。

白神 浩

白神 浩

味の素株式会社
代表執行役副社長
Chief Innovation Officer (CIO)
研究開発統括

1986年味の素株式会社入社、2022年4月より現職。

佐々木 達哉

佐々木 達哉

味の素株式会社
執行役専務
グローバルコーポレート本部長
コーポレートサービス本部長

1986年味の素株式会社入社、2022年4月より現職。