百熱心に込める思い

Cook Do®開発メンバーの、熱い思いやこだわり。
百熱心の裏側をのぞきます。

#1

おいしさのためにこだわり抜く。「Cook Do®」の開発にかける思い

味の素㈱調味料事業部 メニュー調味料グループ(※社員の所属は取材時のものです。)

塩谷 美咲

ご家庭で本格的な中華料理を楽しめる合わせ調味料として、1978年に発売を開始した「Cook Do®」シリーズ。
発売から45年間、たくさんのご家庭で愛されてきたのは、簡単・手軽に本格中華の味が楽しめるこだわりが詰まっているからです。
そこで今回は「Cook Do®」ならではのこだわりについて、マーケティング担当者の塩谷さんに伺います。

本格中華のおいしさを詰め込み、作る楽しさを伝えていく

はじめに「Cook Do®」シリーズのコンセプトを教えてください!

コンセプトは2つあります。一つは、本格中華さながらの味を実現することです。
今年で発売から45周年を迎える「Cook Do®」シリーズは、外食店でしか食べられない味をご家庭で再現することに注力し続けてきました。わたしたちは第一線で活躍する料理人の方が作る味を徹底的に研究。その味をご家庭でも再現できるよう、さまざまなアイデアや知見をソースに詰め込んできたんです!

たとえば、どんなアイデアや知見が詰まっているんですか?

「原料」と「製法」にこだわっています。本格中華さながらの味を実現するため、原料は絶妙なバランスでブレンドしなければいけません。そこで、熟成豆板醤やトウチをはじめ、製法にこだわった当社独自の原料を開発。その原料を使い、ときには0.01%、0.02%……と配合を少しずつ変えた試作のソースを10種類以上食べ比べてみて、本当においしいレシピを追求しているんです!
また、風味も楽しんでいただくために、にんにくや生姜などの原料は生の素材を使用していることもポイントです。炒める直前に工場でみじん切りにすることで、風味をアップさせる工夫もしています。
そのように一つひとつこだわることで、生活者の方から「まるで外食店で食べるような味だ」「この味は一からなかなか作れない」といったお声が届くので本当にうれしいです!

もう一つのコンセプトについても教えてください!

作る楽しさをしっかりと実現していくことですね。「Cook Do®」の開発当時は外食・即食ブームで、中華料理は外食店で食べる料理でした。そのような外食店でしか食べられない味わいを、ご家庭で簡単・手軽に楽しんでいただきたいという想いから、「Do Cook Yourself !!(手作りしましょう!!)」というメッセージを込めた「Cook Do®」が誕生しました。そして発売以来、アイデアを詰め込んで、さまざまな商品を開発してきたんです。
その上で、「Cook Do®」が45年間大事にしてきたのは、開発当初から訴求している「手作りの価値」。ご家庭で最後の一手間を加えていただく楽しさも大事にしています。

料理にかける時間は短くしたいけれど、家族が喜ぶ料理を手作りしたい。「Cook Do®」は、その気持ちに応える商品なんですね!作る楽しさを実現していくためには、どんな工夫を?

たとえば、パッケージの裏面に記載した作り方にもこだわっています!一例として、「Cook Do®」<回鍋肉用>3~4人前では、キャベツを「半量ずつ炒めると、シャキッとおいしく仕上がります」と記載しました。一見すると、2回に分けて炒めるのは手間に感じるはず。でも、わたしたちのデータによれば、炒めが1回だとキャベツに火が通るのに時間がかかるため、トータルの調理時間に変化がないことがわかったんです。そういったおいしさがワンランクアップするポイントを記載することで、中華料理を楽しく作っていただけるようにしています!

現状に満足せず、よりおいしく、より楽しく作れる「Cook Do®」を開発!

「Cook Do®」シリーズの開発では、「レギュラー商品のリニューアル」と「新商品の開発」があります。どちらのほうがむずかしいですか……?

正直、どちらも簡単ではありません。リニューアルでは、一般の方にも調査にご協力いただき、既存製品を超える評価を得られた商品だけを発売します。しかし、現在もたくさんのご家庭でご愛用いただいている既存製品のレベルを超えるのは、たいへんなこと。
それでも、時代によって変化する生活者の方の好みやニーズに合わせて、レシピのリニューアルに粘り強く取り組んでいます。たとえば、手作りする人が増えている直近、求められているのは「手作りしづらい味わいを簡単に再現できること」だと考えました。そこで、2022年のリニューアルでは、「Cook Do®」<回鍋肉用>をはじめとする主力製品について、本格感を向上させるリニューアルを実施。手作りでは難しい風味やコク、作りたての香ばしさをアップさせました。

既存の味に満足せず、常に進化を続けているんですね!一方、新商品の開発では、どんなたいへんさがあるのでしょうか?

市場にありそうでない新商品を生み出すことです!主力製品がある程度揃っているなかで、「生活者の方に中華料理をより楽しんでいただくためには、どんなメニューがあればいいんだろう?」と頭を悩ませています。
直近では、ご家庭で本格中華のご飯ものが楽しめる、これまでにない中華調味料シリーズ「Cook Do® 今夜は中華飯®」や、辛さをおさえた味わいで子どもから大人まで一緒に楽しめる「Cook Do®」<甘口麻婆茄子用>などの新商品を開発してきました。
そして今回、「Cook Do®」<極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用>を新たに開発したんです!

「Cook Do®」シリーズの新たな一歩!「Cook Do®」<極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用>

「Cook Do®」<極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用>の特徴を教えてください!

この商品で目指したのは、「麻婆豆腐好きのための、感動するようなおいしさの麻辣麻婆豆腐」を簡単に手作りできる調味料です。
これまで「Cook Do®」のラインナップでは、家族みんなで食べられる本格中華を重視していました。しかし、今回はそのリミッターを外して、より麻婆豆腐好きの方に楽しんでいただけるよう、麻婆豆腐にこだわりを持つ大人層に向けた商品を開発することにしたんです。
そこで、まずは「どんな味にするか」を決めるために、研究メンバーと外食店を含め、さまざまな麻婆豆腐を食べてみて、目指す味を調査しました。加えて、一般の方にもご協力いただきながら独自の研究データをまとめ、生活者の方が求める麻婆豆腐も調べることに。そのようにしてデータに裏付けられた「外食店で食べる高級四川料理の麻婆豆腐のおいしさ」を目指しています。
「Cook Do®」が長年培ってきた原料・製法についての知見と技術を活用しながら何十回と試作を繰り返し、目指す味わいをようやく再現することができました!

パッケージもより高級感があって、これまでのラインナップとは印象が違いますね。

今回のパッケージデザインは、かなり勇気を出しました。「Cook Do®」シリーズのパッケージは、おいしさをよりダイレクトに伝えるため、表面に料理のシズル感を打ち出しています。
一方、「Cook Do®」<極(プレミアム)麻辣麻婆豆腐用>では、表面にはシズルを掲載していません(裏面にのみ掲載)。表面には花椒や豆板醤など使用した原料のイメージ図を掲載して、原料にも相当こだわったことを表現しました。加えて、マットブラックの箱に箔押し加工のゴールドを施して、高級感のあるパッケージに仕上げています。

パッケージからも商品への強いこだわりを感じます!「Cook Do®」シリーズの開発で、これから力を入れたいことを教えてください。

世の中が変化し続けるなかで、「Cook Do®」が提供できる価値を考え抜くことですね!
「Cook Do®」が提供できるのは、「抜群においしくて、手作りしづらい本格的な味わいを簡単に再現できること」。これは発売以来45年間、原料・製法にこだわり続けている「Cook Do®」だからこそ実現できる価値だと考えています。そういった「Cook Do®」ならではの価値を見出しながら、生活者の方に役立てる商品を開発していきたいですね。
日々、家事やお仕事も含めて忙しい方にとって、全ての調味料を買い集めたり調合したりするのは、たいへんなときもあるかと思います。そんなとき、おいしい中華料理を、簡単に失敗することなく楽しめる「Cook Do®」シリーズが生活者の方の相棒として寄り添えたら、本当にうれしいです!

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