アミノ美肌理論®

美肌に本来備わっている、
タンパク質の働きを
アミノ酸のチカラでサポートする
「アミノ美肌理論®

Healthcare Food & Wellness ICT Green

アミノ美肌理論®〈 目 次 〉

アミノ酸は、
皮膚の「天然保湿因子」の主要成分

皮膚は体の外と内を分けているバリアのような機能や、肌の水分を保持する機能を持っています。この機能を担っているのは肌の一番外側にある角層と呼ばれる層です。角層の保湿機能には、肌の中で作り出される天然保湿因子が重要で、アミノ酸とその誘導体が半分近くを占めています。
このことから、アミノ酸は保湿剤として、古くからさまざまな化粧品に利用されてきましたが、アミノ酸の役割は他にもあると考え、肌の中で何が起き、それらが肌にどう影響するのか、どうすれば肌状態を改善できるのか、肌の状態と関係する角層の中の成分を調べることにしました。

肌の内側から情報を得る

角層は、肌の内側で作られて外側へ押し出され、最終的に垢となって剥がれ落ちていきます。角層は生成されてから役目を終えるまで、成分を変化させるだけでなく、形も変化させながら、役目を果たすという仕組みになっています。
角層を詳しく調べることで、皮膚の内部の変化を明らかにできるのではないかと考え、頬の肌状態を測定し、同時に肌の最外層の角層を採取(テープを貼って剥がし、テープに付着した角層を利用)、分析しました。肌状態を、保湿の良し悪し、シワの有無や深さ、シミの有無など8種類に分類し、テープからアミノ酸とタンパク質を測定することで、肌状態と肌の成分に関する網羅的なデータが入手できました。これらのデータを活用し、どんな皮膚の内部の変化が、肌状態にどのように影響しているのか、関係性を調べました。

味の素グループが誇る最先端の専門技術を結集

化粧品部門で開始した研究に、異なる専門分野の技術者が加わり、最先端の技術が融合されたことで、研究を進めることができました。 肌状態を正確に測り、角層から精度よく成分を抽出・分析、得られたデータを合わせて統計解析し、皮膚に関する既存の知見とともに考察しました。さまざまな専門性のどれが欠けても、成果を得ることは困難だったことでしょう。
また、プロテオーム解析(角層に含まれるタンパク種とその量を解析する技術)の発展は目覚ましく、研究開始当初と比べて数倍の情報量が得られるようになってきています。このような最先端技術を取り入れながら「アミノ美肌理論®」の成果を導くことができました。

世界で評価される
アミノ酸ならではのスキンケアアプローチ

「アミノ美肌理論®」は、加齢に伴うエイジングサイン(シワ等)とタンパク質・アミノ酸の関係に関する研究成果として、化粧品分野で最も権威のある国際機関IFSCCの技術発表会にて厳正な審査の下、口頭発表の機会を得ました。
味の素グループは「アミノ美肌理論®」に基づいた化粧品原料やスキンケア関連製品の開発に注力していきます。

IFSCC(国際化粧品技術者会連盟The International Federation of Societies of Cosmetic Chemists)とは

化粧品技術発展のための国際的な情報共有を目的として、1959 年に設立された、世界中の化粧品技術者・研究者にとって最も権威のある国際機関です。毎年開催される最新の研究成果を発表・討議する国際学術大会では、厳正な審査を受け選ばれた論文だけに発表が許されています。

「アミノ美肌理論®」に基づいた内外ケアで、美しく健康な肌に

「アミノ美肌理論®」は、10年以上にわたる肌とアミノ酸の研究により味の素グループが見出した、肌状態の改善をアミノ酸からアプローチする考え方です。
私たちの体を構成しているタンパク質は、アミノ酸(約20種)を原料として利用しています。
あらゆる角度からの検討を続ける中で、肌状態とタンパク質との相関を見出し、アミノ酸でタンパク質の産生を促し、タンパク質の改善により肌を健やかな状態に導く、という「アミノ美肌理論®」の仮説につなげることができました。
アミノ酸を肌に塗布することや、食事で体内に補給することにより必要としているタンパク質量を正常にし、タンパク質が足りないことで起きる肌の不調を予防する、それが私たちの目指すところです。
今後も健やかで美しい肌の実現を通して、人々のWell-beingを叶える活動を推進していきます。

Another Innovation Story