アミノサイエンス®と4つの成長領域

アミノサイエンス®
4つの成長領域

これまでの食品系とアミノサイエンス系の2軸での事業成長をより一層加速させるため、既存事業の基盤としてきたアミノサイエンス®を活かすことで、ヘルスケア、フード&ウェルネス、ICT、グリーンの4つの成長領域に向けて持続的な成長を実現していきます。

4つの成長領域の基本方針

味の素グループが飛躍的な成長を実現するために、アミノサイエンス®の強みを活かし、市場の成長性が高く、私たちが創出できる社会価値の高い領域としてまとめています。未来の人、社会、地球はどのようになっているかを、現在、そして将来世代の従業員が参画してPoF(未来像)を描き、将来期待される社会価値や、私たちがアミノサイエンス®で貢献できる社会課題の解決を4つの成長領域で検討し、具体的なロードマップにつなげます。

つまり、4つの成長領域で将来の人・社会・地球において解決すべき課題を明らかにして、アミノサイエンス®を進化させることで、Well-beingに貢献する味の素グループならではの価値、ASVを創造していくことになります。4つの成長領域は、味の素グループの成長とともに“志”を実現できる領域なのです。

※ASV: Ajinomoto Group Creating Shared Value

アミノサイエンス®/成長性/社会価値  Eat Well, Live Well. ヘルスケア/フード&ウェルネス/ICT/グリーン

アミノサイエンス®とは

味の素グループは、100年以上にわたるアミノ酸のはたらきの研究や実装化のプロセスからさまざまな素材・機能・技術・サービスを創造してきました。さらにそれらを最大限に活用し、社会課題の解決やWell-beingへつなげる独自の科学的アプローチを展開しています。味の素グループでは、その科学的アプローチを総称してアミノサイエンス®と呼んでいます。

PoF(Picture of the Future)

2030年以降の地球・社会のメガトレンドを整理したPoF(Picture of the Future)から、味の素グループが実現を目指す世界、提供したい社会価値を描きました。

次の100年、味の素グループは、人と地球の変化をどうとらえるか、世界の食と健康の真ん中にい続けられるか、今の常識をひっくり返せるか・・・・そんな問いをたて、コアとなる基幹人財と次世代を担う若い力を集めて、「未来創造プロジェクト」としてまとめあげたのが、PoF(Picture of the Future)です。

2030年の未来図

2030年に向けた事業を取り巻く
メガトレンドと貢献できうる領域を
幅広く探索

4つの成長領域

ヘルスケアフード&ウェルネスICTグリーン

ヘルスケア

治療や予防の進化と、
健康寿命の延伸への貢献

アミノサイエンス®による人のカラダの深い理解を通じて、治療や予防の進化と健康寿命の延伸に貢献します。医療モダリティの進化を見通し、アミノサイエンス®と事業モデルの進化を通じてその実現に貢献していきます。既存の医薬用アミノ酸事業を基盤に、核酸医薬などのバイオファーマサービス事業への展開や、バイオ医薬用や再生医療用培地、メディカルフード事業を拡大していきます。さらに、次世代の事業として遺伝子治療や細胞治療といったアミノサイエンス®が活きる将来分野への布石も打っていきます。

フード&ウェルネス

食を通じたWell-beingと自己実現への貢献

デジタルを活用して生活者一人ひとりとつながり、期待や課題を深く理解し、アミノサイエンス®によって一人ひとりにフィットするパーソナルな健康や栄養価値、自分らしさに基づくWell-beingを高めたおいしい食やサービスを提供し、健“幸”と自己実現に貢献していきます。グローバルで強固な既存の事業による持続的な成長を基盤に、アミノサイエンス®とマーケティングの進化との両輪で生活者によりフィットするパーソナルな製品の展開、スモールマスやミドルマスをターゲットとしたD2Cのソリューションの提供、FaaS(Food as a Service)型の新事業なども開発していきます。

ICT

半導体の進化と、スマート社会への貢献

アミノサイエンス®の進化により、より高速で環境負荷の低い半導体の実現と、スマート社会における生活者のWell-beingの向上に貢献していきます。味の素ビルドアップフィルム®(ABF)は商品味の素®や核酸系調味料のサステナブルな生産を支える事業を起点に、アミノサイエンス®の進化により誕生しました。半導体基板に不可欠な材料として、サーバーやデータセンター、生成AIやGPU向け半導体の進化にABFの進化が貢献し需要が拡大しています。今後も、半導体の進化に関わるエコシステムパートナーとの強固な共創活動を通じて、新領域への展開や、光電融合など次世代の半導体システムの機会も捉えた新事業に展開していきます。ICT領域の取り組みはアミノサイエンス®を活かすことで、未来社会の食と健康価値の共創による生活者のWell-being向上と健康寿命延伸といった他の領域の取り組みにも繋がっています。

グリーン

新しい食のスタンダードの創造
循環型バイオサイクルへの転換

地球とともに生きること、環境負荷の低減や将来世代のために、”with Earth”フードという新しい食のスタンダードをつくることで、味の素グループ事業の次の柱を構築します。そして、サステナビリティを機会と捉えて、アミノサイエンス®によるイノベーションを通じて、発酵生産のバイオサイクルを進化させた環境に負荷をかけない循環型のバイオサイクルの進化、代替たんぱく質の品質向上へのソリューション、精密発酵、再生農業などに取り組み、社会全体のエコシステムによりサステナブルな社会や地球を目指していきます。