社会とともに歩む味の素グループの取り組み

Along with society

日本:SDGs教育への取り組み

子どもたちの学びを深める川崎工場の社会科見学

味の素社川崎工場では、小学5年生を対象に社会科見学を行っています。2022年9月には、子どもたちのSDGs教育をこれまで以上にサポートしたいという思いから、プログラムを大幅にリニューアルしました。

学習指導要領を踏まえリニューアル

味の素社川崎工場は、国内3カ所にある工場のなかでも、最も歴史が古い工場です。コロナ禍の影響で、3年ぶりに社会科見学の受け入れを再開したのは2022年9月のこと。再開に合わせて社会科見学のコース設計を最新の小学5年生の学習指導要領に基づいた学びをサポートできる内容に大幅リニューアルしました。

リニューアル後の社会科見学の目的は、サプライチェーン(製品の原材料の調達から販売に至るまでの一連の流れ)について知ることです。実際に商品が作られ消費者の手元に届くまでの流れを見ながら、商品を作る工夫や努力、企業や働く人の思いなどを体感することができるように設計。これによって、SDGsの目標12「つくる責任/つかう責任」をテーマに、環境への取り組みなども学ぶことができるコースになりました。

味の素グループうま味体験館
「味の素®」包装工場
「クノール®」スープ工場
パネルを使った取材

子どもたちが取材記者として参加することで、より深い学びを

この社会科見学は、「~取材しよう!味の素社の川崎工場から見る食の未来~」がコンセプト。子どもたちはスタッフの案内に従って見て回るだけではなく、各ポイントで得た情報や気づきなどを〝取材〟という視点でメモしていきます。取材というスタイルをとることによって、知り得た事実をより自分事化しやすくなり、また、これをフォローするために当社オリジナルの取材メモを配布し、そこで学んだことや発見したことなどをその場で記入できるようになっています。子どもたちでも理解しやすいようにヒントを記載することで、見学のポイントごとに知って欲しいことが分かるような工夫が凝らされていますので、子どもたちは教えられるだけでなく、自ら学ぶという行動が一連の流れのなかでとれるように構成されています。

この社会科見学の大テーマであるサプライチェーンの基本については、見学と併せて簡単なレクチャーも行っていますので、聞くこと+実際に見ることで、初めて知ることも深く学習することが可能です。

事前学習や事後学習に役立つ子ども向けサイトを設置

この社会科見学がよりよい学びになるように、味の素社では「味の素グループ サステナビリティ Web for KIDS」という子ども向けサイトを公開し、当社のさまざまな取り組みについて子どもたちにも分かるようやさしく解説しています。社会科見学の事前学習として、見学後の事後学習としてもお役立ていただいているのと同時に、ご家庭でのSGDs教育にもご活用いただいています。

リニューアル後の社会科見学は参加校の教員の方々からの評価として、満足度:9.6点/10点満点中、他者推薦度:9.5点/10点満点中、リピート意向97%という高評価をいただいています。また、見学後の〝まとめ〟の時間での子どもたちの感想や質疑応答でも深い考察がみられ、さまざまな知識をどんどん吸収していく子どもたちの学習の一助になっていることも分かりました。

当社ではこれからも、人、社会、地球の健やかな未来をめざし、子どもたちに学びの機会を提供できるよう取り組んでいきたいと思っています。