社会とともに歩む味の素グループの取り組み

Along with society

日本:子ども食堂支援の取り組み

地域の皆様と共に、共食を通じたWell-beingを実現する「アジパンダ食堂」

味の素グループでは、「アジパンダ食堂」の活動を通じた子ども食堂の支援を推進することで、地域社会の皆様と一緒に共食を通じたWell-beingの実現に取り組んでいます。

社会課題の解決策として始まった「アジパンダ食堂」

味の素グループでは事業を通じて、様々な社会課題の解決を目指していますが、食品会社として目を向けている課題のひとつが、「孤食」の増加に伴い、地域での共食機会が減少しているという課題です。その解決策のひとつとして、当社は2023年5月に「アジパンダ食堂」を立ち上げました。

多くの子ども食堂は、運営資金の確保に悩んでいるという深刻な問題があります。助成金や寄付だけでは運営が難しく、多くの団体は自己負担で活動を続けている状況です。そこで「アジパンダ食堂」では、フードロス対象商品など※1を、子ども食堂に直接提供するのではなく、提携先に無償提供して地域の皆様に販売いただき、そこで得た収益を子ども食堂の活動資金として寄付・支援するという独自のスキームを構築しました。これにより、フレキシブルに活用できる資金を継続的に生み出せるようになり、子ども食堂のサステナブルな運営を支援できると考えています。

  • ※1フードロス対象商品など賞味期限内ではあるものの納品期限を過ぎた商品、外箱にへこみや傷があるものの品質に問題のない商品のほか、通常品を含む

また、このスキームによって、地域の皆様はフードロス対象商品などを購入して応援するというカタチで、子ども食堂の支援に気軽に参加できるようになりました。地域コミュニティにおいて共食の場になっている子ども食堂の持続的な運営を支援することは、「孤食」という社会課題の解決にもつながります。アジパンダ食堂の活動を通じて、地域の皆様の子ども食堂に対する関心を喚起し、地域のつながりがより一層深まっていくことを期待しています。

独自のスキームで、子ども食堂を支援する「アジパンダ食堂」

地域の皆様と当社グループによる価値の共創

この独自スキームは商品を提供する味の素グループと、各地域の提携先、そして応援購入いただく地域の皆様が、一緒に価値を生み出す活動となっています。当初は、個別の子ども食堂へフードロス対象商品などを提供し自ら販売いただく形式でスタートしましたが、より支援の輪を広げるために、2024年からは、販売提携先が販売し地域の複数の子ども食堂に運営資金を分配する新たなスキームも採用し、さらなる発展を目指しています。販売提携先に当該商品を調理して販売していただくことも可能とすることにより、冷凍商品を含めた幅広い商品の活用が可能となり、当社グループにとってフードロス削減の一助になると同時に、商品を知っていただく貴重な機会にもなっています。

2024年8月までの「アジパンダ食堂」の活動で、280回以上の子ども食堂開催を支援、応援先の子ども食堂への参加者数は延べ1.6万人以上、また当社グループのフードロス対象商品などの購入者数は延べ4万人以上にのぼっています。また、インスタグラムは2023年5月に開設してから1年半でフォロワー数1万人を突破しました。生活者の皆様の“消費行動を社会貢献につなげたい”という思いにも、「アジパンダ食堂」は寄り添っていきたいと思っています。

共食が実現する人と社会のWell-beingを目指して

当社グループは、2022年に米国の調査専門会社ギャラップ社との連携で、「調理の楽しさ」や「共食」が主観的Well-beingに与える影響に関する調査を行いました※2。その結果、「調理を楽しむ人、共食が多い人はWell-beingをより強く実感」するということが分かりました。

  • ※2 「調理の楽しさ」「共食」とWell-beingとの関係を示すグローバル調査

この「アジパンダ食堂」の取り組みは、地域の皆様と共に子ども食堂を支援することで「孤食を減らし、共食機会を増やす」ことに貢献するだけではなく、フードロスの削減や相対的貧困による子どもの栄養課題の解決にもつながります。味の素グループではこれからも、「アミノサイエンス®で人・社会・地球のWell-beingに貢献する」という志(パーパス)のもと、様々な活動を通じ、多角的にWell-beingの実現を目指していきます。

アジパンダ食堂が実現するSDGsの目標
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