味の素グループの歩み

韓国における事業の歩み・後編

戦後は、1965(昭和40)年の日韓基本条約、翌年の日韓貿易協定による日韓国交正常化を経て、1983(昭和58)年にソウル事務所が開設されました。

前編からの続き)
戦後は、1965(昭和40)年の日韓基本条約、翌年の日韓貿易協定による日韓国交正常化を経て、1983(昭和58)年にソウル事務所が開設されました。この間1969(昭和44)年には、韓国の第一製糖工業社とMSG製造技術等の技術援助契約を締結しています。
1987(昭和62)年には韓国の第一製糖社との合弁事業で第一冷凍食品社を設立しましたが、1998(平成10)年には会社を売却し、合弁事業契約も解消しました。

韓国で販売しているほんだし®

そして2003(平成15)年3月には、ソウル特別市に販売法人として韓国味の素社を設立しました。
同社はアミノ酸等の韓国における代理店であるヴィクソール社と合弁(出資比率:味の素社70%、ヴィクソール社30%)で設立したものです。
業務は、うま味調味料天然系調味料などの加工用、外食用調味料の輸入販売でスタートしました。さらに2006年にはカップスープ「VONO®」を発売して家庭用にも進出し、現在では「ほんだし®」、「aminoVITAL®」も輸入及び販売を行っています。

韓国味の素社 ソウル事務所が入居しているビル

最近では、2012年11月に韓国のバイオベンチャーであるジェネクシン社と合弁(出資比率:味の素社75%、ジェネクシン社25%)で味の素ジェネクシン社を設立しました。
同社は、韓国仁川広域市(仁川経済自由区域松島地区)にバイオ医薬品製造に用いる培地生産の新工場を建設中で、2014年10月本格稼働を予定しています。これはバイオ産業の伸長が著しい韓国内で大規模な培地生産工場が設立される初めての事例となり、顧客立地型の迅速なサービス展開を行っていく計画です。

この他に、医薬分野で現地製薬会社へ製品ライセンスを行っている他、電子材料、離型紙や香粧品原料など化成品分野でも輸出を行っています。

この様に、今後味の素グループの、韓国における一層の交流、事業展開が期待されています。