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韓国料理 豆知識

市販のテンジャン、カンジャン、コチュジャン

写真:チューブタイプのコチュジャン

どこにでも持ち運べるチューブタイプのコチュジャン

キムジャン(キムチ作り)とともに、最も大事な年中行事のひとつだった醤作りも、近頃は行う人が年々減ってきています。秋においしい大豆を仕入れ、手間ひまかけてこうじを作り、オンドル部屋でこうじを熟成させていた光景も、今では田舎でしか見られない風景となりました。醤を自家製造している家でも、基本となる材料のこうじは市販のものを使うのが一般的。醤を買って食べる家庭が増えたことで、市販の醤も個性豊かなバラエティが増えています。

市販の醤は、昔ながらの方法で作った自家製のものよりも甘味が強いのですが、成分自体にはそれほど違いがないようです。昔のオモニ(お母さん)達が誠心誠意を込めて作っていた風味豊かな醤が消えつつあるのは寂しい現実ですが、市販の醤にはいつどこでも好みのものを必要なだけ購入できる、という利点もあります。どこにでも持ち運べるようにと開発された少量パックのチューブタイプのコチュジャンや炒めコチュジャンなどは、醤の幅広い普及に役立っているといえるでしょう。このチューブコチュジャンが開発されたおかげで、旅客機の機内食にビビンバが登場することとなり、今では世界中の人びとの人気を集めているそうです。

写真:市場

市場でもカンジャン、コチュジャンは必要な量だけ量り売りしてくれる。

写真:デパートや量販店

デパートや量販店には種類も豊富な醤コーナーがあります。