君も世界を目指そう!世界で勝つためのメンタル・トレーニング・食事法をご紹介世界で活躍する競泳の松田丈志選手が、地元九州の鹿児島県にある、れいめい中学校・高等学校の男子バスケットボール部のみなさん、ご家族の方に特別授業を行いました。こんにちは、松田丈志です。

松田丈志選手

主な成績(日本記録及びアジア新記録 ※2014年3月時点)

■2005年第11回モントリオール世界選手権競技大会 200mバタフライ 銀メダル
■2008年北京オリンピック 200mバタフライ 銅メダル
■2009年第12回ローマ世界水泳選手権競技大会 200mバタフライ 銅メダル
■2010年第11回パンパシフィック選手権大会 200mバタフライ 銅メダル
  800m自由形 銅メダル
■2010年ワールドカップ 東京大会 200mバタフライ 短水路日本新記録
■2010年アジア大会 中国・広州 200mバタフライ 金メダル
  200m自由形 銅メダル
■2012年ロンドンオリンピック 200mバタフライ 銅メダル
  400mメドレーリレー 銀メダル

まずは松田選手からオープニング生メッセージ

第一部 世界で勝つ気持ちはこう作る

松田 丈志選手
気持ちはコントロールできる!”
気持ちといっても、根性が大事だ、と言っているわけではないです。自分の気持ちをコントロールするということです。
生徒
目標は少しずつ高くして、勝つイメージを!
例えば、国際試合では海外の選手と試合をするんですが、僕よりも身長が高く、足が大きい人がたくさんいます。最初はびっくりして、とても勝てる気がしない。でも技術を磨くことで、だんだん彼らに近づけて、最終的には勝つイメージを持つことができるんです。そういうふうに、気持ちをコントロールすることが大切です。
その意味では、最初からあまり高い目標を掲げてしまうと、いつまでも目標に近づいていることが実感できなくてめげてしまうので、目標は少しずつ高くするというのもコツです。
松田 丈志選手
「辞めないこと」は「勝つこと」に直結します!
もっと実践的なことを言うと、途中で辞めないことが大切です。これまで僕よりも速い人、才能がある人をたくさん見てきました。僕は試合では2位になることが多かったんです。でも1位だった人が進学や就職のタイミングで辞めたり、ケガをして引退したりしました。結果的に辞めなかった僕が、第一線に居続けられたんです。
生徒
僕にも、水泳を離れたかった時期が…
もちろん、僕も辞めたいと思う時期がありました。水泳って、夏のシーズンが終わるとちょっと気が抜けるんです。中学3年生のとき、部活を引退した友だちは遊びに行ったりして、僕ももう辞めようかなって母親に言ったことがありました。
そうしたら意外にも、「辞めてもいいよ」って言われたんです。でもそのあとに、「大人になったとき、後悔するんじゃない?」って言われて、はっとした。
松田 丈志選手
水泳は今しかできない、今辞めたらもう選手としては続けられないなと気付きました。それだけ水泳が好きだったんですね。それからは現役生活を大切にしようと心に決めました。
結果的に高校3年生のときに初めて日本代表に選ばれたんです。つらいときもあるけど、辞めないことって大切なことだと僕は今でも思っています。
生徒
オンとオフの切り替えが大切
もうひとつ気持ちの持ち方で言えるのは、練習に取り組むオンのときと、休憩のオフのときの切り替えが大切だということ。僕は、大きな試合の前だとどうしてもずっと緊張してしまい、最初はひとりで部屋にこもることが多かったんです。
松田 丈志選手
でもそれでは、緊張しすぎて試合で力を出し切れない。試合で結果を出す選手は、オフにはみんなと騒ぐなど、とてもリラックスしていました。僕もそれを見て、オフのときは思いっきりリラックスするようにしたんです。そうすると試合に集中できるようになって、結果もよくなりましたね。
生徒
周囲の人を大切に。そして目標を宣言!
競泳はリレーなどチームでやる種目もありますが、基本的に個人種目です。でも自分一人でやってる、だなんてことはありません。練習場を手配してくれる方や、練習内容を考えてくれる先生、コーチが必ずいます。一緒に練習し競い合って向上していく仲間や、食事のことを考えてくれる家族、そんな周囲の人を大切にしてほしいです。そして、周囲の人に自分の目標を宣言してください。きっと応援してくれます。そうすれば、目標に近づくことができます。
松田 丈志選手
英語ができると練習もオフも楽しい!
英語は得意ですか?僕はペラペラ喋れるほどではないんですが、現地の方とコミュニケーションを取ることが大切なので勉強しました。海外の練習方法を理解すると、とても参考になります。それに、オフのときにも楽しく過ごせますしね。

話を聞いて…

次は「トレーニング編」

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