社会とともに歩む味の素グループの取り組み

Along with society

グローバル:COP30への参加

味の素グループ、COP30でサステナビリティ推進の取り組みを発信

多様な参加者とともに、グローバルな社会課題への認識を深める

味の素グループは、持続可能な社会の実現に向けた取り組みの一環として、2025年11月10日から22日にブラジル・ベレンで開催された第30回気候変動枠組条約締約国会議(COP30)に参加しました。アクセスが容易ではない開催地にも関わらず、約200カ国から政府、NGO、民間企業などが参集。気候変動、生物多様性、サステナブルなアグリフードシステムが「待ったなしの社会課題」であることが改めて認識されました。

味の素グループは、気候変動や土壌劣化といった複雑な課題に対し、強みであるアミノサイエンス®を活用するとともに、サプライチェーン全体や多様なパートナーとの強固な連携を通じて、現場に根ざしたスケーラブルなソリューションの構築を目指しています。

イノベーションの力で、農業の課題解決に貢献

温室効果ガス(GHG)は気候変動に大きな影響を与えています。特に、牛を中心とした家畜は世界で3番目に大きなGHG排出源です。一方で、乳製品や畜肉は栄養面から重要な食料であり、畜産を止めることは現実的ではありません。味の素グループは、飼料に不足しがちなアミノ酸であるリジンを牛が利用しやすい形にした牛用リジン製剤「AjiPro®-L」を開発・提供しています。AjiPro®-Lを活用した飼料改善により、牛1頭あたり年間約1トン-CO₂相当量のGHG排出削減と農家の収益向上の両立が可能となります。

増え続ける世界人口を養うためには、農業による安定した作物生産が不可欠ですが、気候変動や土壌劣化により、その実現が困難になっています。持続可能な農業を実現するためには、作物の環境ストレス耐性の向上、化学肥料の削減、収量の向上などが求められます。

味の素グループのアミノ酸を中心としたバイオスティミュラントは、水や化学肥料の使用量削減など農業の環境負荷低減に貢献するとともに、作物の品質向上もサポートしています。

バイオスティミュラント開発の様子

パートナーシップを通じて、より大きなインパクトを創出

さらに、気候変動対策にはサプライチェーンを越えた多様なステークホルダーとのパートナーシップが不可欠です。味の素グループは、経済的インパクトにもつながるエコシステムの構築に取り組んでいます。

例えば、タイにおける「Thai Farmer Better Life Partner」プロジェクトでは、農家の課題解決と農作物の経済価値向上、サーキュラーエコノミーの実現を目指して活動しています。

タイにおけるバイオサイクルモデル
様々なステークホルダーと連携

COP30では、日本政府や志を同じくする企業と共に、農業分野への資金拡大と幅広いパートナーシップの必要性を発信しました。また、アミノサイエンス®の力を活かしたアグリフードシステム領域におけるイノベーションが気候変動関連課題の解決にどのように貢献するかを具体的に発信し、参加者から大きな関心が寄せられました。

味の素グループは、グローバルな畜産・農業生産者や各国政府との連携のもと、2030年までにアグリフード領域で年間160万トンのCO₂削減を目指しています。今後もイノベーションとパートナーシップを通じて、持続可能な社会の実現に向けた活動を推進していきます。

COP30における民間企業有志連合による声明発表の様子