低栄養・過剰栄養
BMIは適正ですか?
BMI(Body Mass Index)は、体重と身長の関係から人の肥満度を示す体格指数です。
BMIが低い人は摂取エネルギーが足りておらず、高い人は摂取エネルギーが多すぎると考えられます。
BMIチェック
身長と体重を入力して「計算する」をクリックすると、早見表にBMI値が表示されます。


やせ
低栄養に
注意!
- 認知機能低下
- 気力がなくなる
- 病気にかかりやすい
- 免疫力低下
- 骨量減少
- 体力低下
- 骨折の危機増
- 筋力低下 など
肥満
生活習慣病
に注意!
- 血糖値が高くなりやすい
- 血圧があがりやすい
- 血液中のコレステロールや脂肪が多くなりやすい など
やせ・低栄養は将来のリスク大
20~30歳代は朝食の欠食が多く、栄養バランスの偏りなどの問題点がみられるほか、若年女性ではやせが突出して多いことがわかりました。
厚生労働省の調査では、実際はやせる必要がないのに「やせ願望」を持っている人が多いことが報告されています。
無理なダイエットで食事量が少ないと、必要な栄養素が不足し、体調不良や肌荒れ、貧血や生理不順など健康面に影響が出てきます。

※複数回答

若い女性のやせは、将来生まれてくる子どもの健康にも影響
子どもが低出生体重(2500g未満)で産まれると、将来の肥満発症リスクが3000gで生まれた子どもより2倍近く高いことが分かっています。
また肥満だけでなく、心臓病や脳梗塞などのリスクを高めるとも言われています。
(64〜73歳)

Eriksson et al., Int J Obes Relat Metab Disord.; 25: 735, 2001
骨や筋肉の量のピークは20~30代
骨粗しょう症発症のリスクを下げるために、中年期までにできるだけ骨量をあげておくこと、また年齢を重ねてからもできるだけ骨量を保つことが必要です。骨や筋肉は適度な運動で刺激を与え、適切な栄養をとることで、強く丈夫に維持されます。

80歳以上の高齢者の約2割は、
低栄養傾向
年齢を重ねたことによる食欲の低下、食事の準備がおっくうになる、意識的に肉を避ける食生活などが低栄養につながり、筋肉が衰える原因になります。
(65歳以上、性・年齢階級別)


「健康日本21(第二次)」では、「やせあるいは低栄養状態にある高齢者」ではなく、より緩やかな基準を用いて「低栄養傾向にある高齢者」の割合を減少させることを重視している。その際、「低栄養傾向」の基準として、要介護や総死亡リスクが統計学的に有意に高くなるポイントとして示されているBMI20以下を指標として設定している。
厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」
低栄養とは?
必要な栄養素がとれていない状態。特にたんぱく質とエネルギーが十分にとれていないこと。体重がどれくらいの割合で減少しているか、また血清アルブミン値※が一定以下になっているかなどで判断されます。
※血清アルブミン値:アルブミンは血清中の主要なたんぱく質で、体の栄養状態を示す大事な指標の1つです。
- 病気にかかりやすい
- 骨が弱くなる
- 脱水
- 免疫力や体力の低下
- 認知機能の低下
- 筋肉量や筋力の低下 など
冊子「食から始めるフレイル予防の本」より抜粋
- 食事量が減ってきた
- 肉や魚を食べなくなった
- BMI※が20未満
- 過去3ヶ月で体重が減ってきた
- 起き上がるのや立ち上がるのがつらい
あてはまったら
要注意
冊子「気楽にらく楽レシピ」より抜粋
太りすぎもやせすぎも
有病率と死亡率を高めます
中高年男女におけるBMIと死亡率の調査によると、肥満による死亡率より、やせによる死亡率が高い傾向にあるという結果がでています。
