• 台湾のサプライチェーンでは、値上げのような動きもみられる。足元の価格の状況はどのようになっていて、当社としてはどのような対応をしているのか。

    足元の価格が特殊な状況とは全く思っていない。常にボリュームと価格が連動しており、ボリュームに見合った価格帯でやっている。ただ重要なのは、末端用途が世代交代を繰り返しており、例えばCPUも何世代と変わってきており、それに合わせて当社のABFも番手が変わってくるということ。当然、古い番手になれば価格は下がるし、新しい番手になればその反対という部分はある。末端のCPUの価格も違うだろう。つまり価格に関しては、製品サイクルで新陳代謝に合わせて改定されるということと、ボリュームによるところの2つが要素かと思う。

    (足元でいうと新製品への置き換えがプラスに効いているが、従来の慣行に沿った価格帯であり、あまり特殊なことは起こっていないということか、との問いに)Yes。新製品の置き換えのサイクルも特別に起きているというわけではなく、歴史的にずっと起きていることであり、今後も変わらぬ状況だと捉えていただきたい。

  • 製品の品番は、プロセスのジオメトリーがシュリンクすることによって生まれるのか。或いはパッケージメーカーの設計に合わせてできるのか。

    両方ある。用途が変わっていくところが大変重要で、末端メーカー、または場合により基板メーカーからの様々な要求が非常に増えてきている。その要求に対して、一つ一つにいかに対応するかが重要になってきている。

    (過去はCPUが中心であり、プロセスは基本的に2年に1回程度の変更であったと思う。型番も、種類は複数あるとしても基本的には1つのシリーズでやっているため、比較的絞られた品番の生産をしていたのではないか。しかし、今後特にASICが伸びるとなると、ASICは完全にカスタムデザインでありパッケージが毎回変わるため、複数の品番をかなりの頻度で切り替えていかないといけなくなるという理解で好いか。それとも、説明にあったASICは従来のカスタム品ではなく、FPGAやTPUのようにある程度ボリュームが出る新しいタイプのチップのことを指しているのか、との問いに)まず、かなり品番が増えていく傾向にある。するとリードタイムが重要になってくる。つまりキャパシティはあるが、様々な品番を注文生産で造ることになるので、効率的に回すことが課題となってくる。当社としては量産品を受けていただきたいというところがあるので、この番手であれば受けてほしいというものはできるだけ積極的に訴えている。一方、ユーザー特性に応じたものもある。よって、比較的大きなボリュームの番手と、小さな需要量の番手との組み合わせで多数の番手が生じている状況である。

  • 化成品事業は単独で非常に上手くいっていると考えてよいか。当社の経営に何か申すべきところはあるか。

    当社の化成品事業には、ライフサポートに属している電子材料と、ヘルスケアのその他に属している香粧品素材がある。電子材料だけでなく、香粧品素材も同様に非常に伸びており、アセットライト事業となっている。全社の経営で目指すところは同じ。アセットライトの状態で、スペシャリティを追求し、ROA、事業利益率、キャッシュコンバージョンサイクルを高めるということ。どの事業においても、その考え方や基盤は共通である。