味の素グループの歩み

「一杯の価値」を提供するAGF社、完全に味の素グループへ

味の素ゼネラルフーヅ社(以下AGF社)は、1973年8月1日に味の素社と米国のゼネラルフーヅ・コーポレーション(GFC社:現モンデリーズ・インターナショナル)で、出資比率50対50の合弁会社として設立され、味の素社がAGF社製品の総発売元となりました。

1973年7月30日の調印式

味の素ゼネラルフーヅ社(以下AGF社)は、1973年8月1日に味の素社と米国のゼネラルフーヅ・コーポレーション(GFC社:現モンデリーズ・インターナショナル)で、出資比率50対50の合弁会社として設立され、味の素社がAGF社製品の総発売元となりました。そして、設立42年後の2015年4月、AGF社は完全に味の素グループの仲間となりました。新しいコーポレートスローガンは、「いつでも、ふぅ。AGF」。
では、AGF社の誕生から現在までの歩みを見てみましょう。

1960年頃の 「マックスウェル」

1975年頃の 「マキシム」

AGF社の前身は、世界屈指の食品会社であったGFC社が1954年に設立した日本法人ゼネラルフーヅ(株)です。本社は千代田区有楽町におかれ、最初の主力製品はオレンジジュース「バヤリース」の原液でした。1960年12月、インスタントコーヒーである「マックスウェル」の製造販売を始め、1970年には三重県に鈴鹿工場(現在のAGF鈴鹿社)が新設されました。

1973年、AGF社設立時の製品は、濃縮コーヒー液を熱風乾燥方式(スプレードライ製法)で顆粒状に仕上げた「マックスウェル」、高級な風味で評価が高かった「ユーバン」、カフェインレス「サンカ」のインスタントコーヒー3品種のほか、植物性クリーミングパウダー「マリーム」や粉末ソースミックス「ルーミック」、ドッグフード「ゲインズミール」でした。

その後フリーズドライ製法による「マキシム」を誕生させたほか、家庭用及び業務用レギュラーコーヒーにも進出しました。こうして、設立初年度の売上高106億円が1982年度には6倍近くの647億円と成長しましたが、90年代に入るとインスタントコーヒー市場の停滞と価格下落、生豆相場高騰により、売上げ低迷、赤字決算も経験しました。

現在では、家庭用、業務用市場においてレギュラー、インスタント、リキッド、スティックタイプのコーヒーだけでなくスティックタイプの紅茶、ココア、日本茶など幅広い嗜好飲料商品を提供

しかしこうした状況下でも、事業の将来を見据えて、1995年には群馬県に尾島工場(現在のAGF関東社)を新設。レギュラーコーヒー、ボトルコーヒー、スティックコーヒー商品を生産しAGF社発展の一翼を担っています。21世紀に入ってからは2002年に発売したスティックタイプの急成長もあり、2003年度には総売上1000億円を突破、創立40周年の2013年度には1528億円を記録しました。

これからも「いつでも どこでも、最高のおいしさで一杯の価値(やすらぎと健康)を提供する『日本一愛される嗜好飲料メーカー』」を目指して益々の発展が期待されています。