スポーツの裏側にある魅力に迫る『挑戦のそばに』。

昨年度(2023年)にツアー2勝を挙げ、注目の女子プロゴルファーのひとりに挙げられる菅沼菜々選手。彼女自身が“ゴルフは心のスポーツ”と表現するほど、セルフマネジメントが大事な競技です。狙った通りのプレーをするためには、正確にクラブを振る力、パッティングの集中力など、カラダとメンタル面の充実が欠かせません。菅沼選手も、学生時代からコンディショニングには、気を付けてきました。

ゴルファーに欠かせない心とカラダのコンディショニング

「中学生の時はずっと走り込みをしていたのですが、切り替えて、高校生からはトレーニング主体にしました。ゴルフは下半身がすごく大事なスポーツで、傾斜から打つのが基本。どんなライ(ボールを打つときの状態)でも打てる下半身の強さと体幹が必要なので、 基本的に腕の懸垂や背筋を鍛えるデッドリフト、スクワットなどを行っています」

「1日1日を積み上げていかないと成績は出ない。それを実感してから、トレーニング時も“これが今後の自分にどう役立つのか”など考えるようになりました。食事も、以前はアミノバイタルを練習後と寝る前に飲むぐらいでしたが、今は朝起きてまず飲んで、食事後に必ず飲み、トレーニング後にも飲む量を考える。そんな風に思うようになってから、今年だけでも体重が5~6㎏増えて、カラダも絞れました」

トレーニングに合わせた食事や休息も、プロとして大切に捉えるようになりました。

「試合期間中は基本的に3月から6月まで毎週試合に出ていて、年々辛くなってきました。『18歳の頃とは違うなぁ(笑)』と、先輩の言っていたことがよくわかるようになりましたね。昔はガムシャラに試合に出続けても疲れを感じませんでしたが、大人になって変わってきたので、特に休養の摂り方も大事だと思っています」

「ゴルフは1日10㎞くらい歩くので、開幕から比べても半年で2㎏ぐらい痩せました。頑張って食事を摂ろうと思っても真夏とかは食べられない時もあるので、バナナやエネルギー補給ができるゼリーなどを、うまく活用するようにしています」

また、競技ゴルフをしていた父からの勧めもあり、中学生ぐらいからはアミノバイタル®も活用しているという菅沼選手。

「試合の日は朝にアミノバイタル® プロを飲んで、6番ホールと10番ホールが終わってからも飲みます。残り3ホールが大事になるので15番でも飲みますね。赤のパーフェクトエネルギー® ゼリーは適当なタイミングで、エネルギー補給をしたい時に飲む感覚。あとは、BCAAチャージウォーターを水に溶かして、こまめに水分補給しています。終わった後にGOLDも飲みますし、アミノバイタル® は『なかったら困る』、欠かせない存在です」

支えてくれるみなさんに恩返しできるように

今は多くの選手が、国内外で活躍している日本女子プロゴルフ界。その中でも菅沼選手は「息の長い選手になりたい」と言います。

「色々なプロゴルファーがいますが、カラダに気をつけて、長く続けて行きたいと思っています。今年はあまり調子が良くないですけど、スイングなど、毎日ゴルフのことを考えている。子どもの頃は辞めたいと思う時もありましたし、試合中もイヤになるのに、改めて“自分はゴルフが好きなんだな”と感じるんです。こんなにゴルフのことを考えるのも、好きだからこそ。それに気付けたので、少しでも長く続けたいですね」

これからの課題に関しては、「今は成績が良くないので、いっぱいありすぎて脳みそが爆発しそう(笑)」と話しますが、まずは目の前のことに集中するのが一番大切です。

「世界ランキングは去年75位近くまで行きましたが、もっと上位に入りたいですね。ひとつずつ改善して、伸ばしていければ良いなと思っています」

そのためにもまずは、自分の周りの人から幸せにしたいと、彼女は考えています。

「今はチームで動いていて、コーチである父、キャディーさん、トレーナーさん、マネージャーさんの5人で助け合いながら私をサポートしてくださっています。みんな、私の成績が悪くても暗くならず助けてくれている。ゴルフはひとりでするスポーツですけど、周りの支えがあるからこそやって来れたと私は思っているので、みなさんに恩返しできるように頑張りたいです」

そう、屈託のない笑顔で語る菅沼選手。たくさんのサポートを受けながら、彼女はその未来を切り開いていきます。