若手にチャンスを作るために

ヒマラヤなどの海外登山に多数成功。“登山界のアカデミー賞”ピオレドール賞を獲得した経験を持つ世界的登山家の花谷泰広さん。
「チャンスがあればとにかく登りに行っていた」という20代から、30代以降は「実力を見極め、本当にやりたい登山が何か」を追求するようになったと言います。
近年は登山文化を後世に伝えるため、町起こし事業などにも、積極的に取り組まれています。その中で2015年に立ち上げたのが、「ヒマラヤキャンプ」。公募によって集められたメンバーと、ネパール・ヒマラヤの未踏ルートに挑む、若手登山家養成プロジェクトです。
立ち上げの理由を花谷さんは、こう語ります。
「チャンスを作りたいと思ったんです。自分は20歳で初めてヒマラヤに行きましたが、実力があって行けたわけじゃない。単純に大学の先輩が登山隊を作ったから、連れていってもらえました」。「でもそれが、その後10数年の海外登山を続けるきっかけになりました。若いうちにそういった経験をするのは、登山を辞めてからも、人生経験としてすごくいいものになると思うんです」。
そうしたチャンスを作り続けることが重要だと考え、現在の活動を始めたと言います。

アミノ酸の活用は、登山において当たり前

花谷さんの活動範囲はさらに広がり、2017年からは甲斐駒ヶ岳七丈小屋の運営も開始。そこでは、宿泊者に「アミノバイタル」の試供品を提供。登山時・サポート活動におけるアミノバイタルの必要性について、こう話します。
「僕自身も普段からアミノバイタルは使っていて、運営している山小屋でも配布しました。僕にとっては、登山前や登山中にアミノ酸を飲むのは当たり前になっていますが、一般の方だと知らないこともあります」。「そういう人にアミノバイタルを渡すと、すごく良い反応が返ってきて、リピーターになる方が多いです。特に長時間の登山では、アミノ酸をうまく活用することが重要。2日・3日続く場合もあるので、1日ごとのケアはとても大切です」。
登山は連続した運動。登山の合間にアミノ酸を摂っているという花谷さん。「僕にとってアミノバイタルは、なくてはならないもの。いつも携行品の中に入っていますよ」と、その存在の大きさを語りました。
世界的な登山家としてだけでなく、登山道整備など社会課題にも取り組む花谷さん。今後も山にまつわる環境をより良くするために、何ができるか考えています。「今年からヒマラヤキャンプは再開できる予定です。もう一つ、地域でやっているのが登山道整備。今まで山小屋の人が整備していたのが、ここ数年の状況もあり、今までほど従業員はいなくなってしまった。地域も高齢化して、“誰がやるの”となっています。それが現状なので、新しい方法を考えていかなければならない。持続可能な仕組みを、行政巻き込んだりブランドを巻き込んだりして、作っていきたいと思っています」。
年齢を重ねるごとに変わってきた、山への想い。それはいつか、この自然と環境、チャンスを未来へ受け継ぎたいとの想いに変わっていきました。
「今やっていることは全て、未来につながる取り組み。だから色々な方面でやっていますが、未来を明るくするための事業が多いので、楽しいですね。僕はいつか山に登れなくなる。その時に無くなる短期的なものだと、意味がないと思います。登山道整備もしかり、ヒマラヤキャンプもしかり。“誰か”に依存するものだと、その人がダメになったら終わってしまう。だから、“誰か”より、未来につながる“仕組み”をメソッドとして残していくのが1番だと思っています」。
登山の楽しさ、山をより身近にする環境整備。
登山家を生む、持続可能なサイクルを構築する花谷さん。
自分を育ててくれた山への恩返しは、彼の一生をかけて続いていきます。
花谷さんのお気に入り製品は…アミノバイタル® GOLD」
Q:好きなポイントは?
A:「さっと飲めるのがいいですね。ハードな登山後に愛飲しています」