
個々のカーリング史上最高のカラダを更新していく
全員が20代で2018平昌を経験したカーリング女子チーム、ロコ・ソラーレ。うち3人は、今年で30歳。3年前のインタビューでも彼女たちは「休むことやリカバリーの重要性」を語りましたが、そのときよりも増して、コンディショニングに気をつけていると言います。
「個々の食事に対する意識は3年前よりも高くなっています」と言うのは吉田知那美選手。彼女もまた今年で30歳を迎えますが、それはネガティブな意味ではなく、“自分のカラダを内側から大切にする重要性”に気づける年齢になったとポジティブに捉えています。「選手一人ひとりが異なるカラダを持っているので、個々が食に対する意識を高く保って、年齢に関係なく、自分のカーリング史上最高のカラダを今シーズンも更新していこうとしています」。
平昌のときに、JOCが設置し、味の素がサポートした「Gロード・ステーション」で食事のお世話になったという藤澤五月選手も、アスリートとしての食の大切さを話します。
「年齢を重ねて、自分の身体にすごく敏感になってきていると感じます。もちろん自分の身体に合うモノ、合わないモノもあると思いますが、味の素さんにはその後も食事について相談させていただいたり、栄養の勉強をさせていただいています。私たちがアスリートであり続けるために、一緒に前を向いて、強くなっているところもあります。これからも食とコンディショニングを一緒にやっていきたいなと思っています」
長ければ約2時間30分とも言われる試合を、1日に数試合も行うカーリング。それらを戦い抜くには体力に加えて、「氷上のチェス」とも呼ばれるカーリングに適した、継続的な集中力も求められます。その広い意味での体調を常に高く保つには、食も含めたコンディショニングは欠かせません。
負けた悔しさを知ったからこそ、新たな挑戦に踏み出せる
国内外で高いレベルの経験を積み重ねてきたロコ・ソラーレ。新メンバーも加わり、進化を止めないチームの直近の目標は2022北京に出場することです。そのためにはまず9月に稚内でおこなわれる代表決定戦で、勝たなければいけません。相手は日本選手権の決勝で敗れた北海道銀行です。
吉田夕梨花選手は「日本選手権では最後の最後で負けるという経験をして、どの1敗がどんな結果につながるかわからないと痛感しました。まずはあの敗北から私たちが何を学んで、それを9月にどれだけの力で返せるかが、カギになると思います」と言います。そのためにも、札幌在住の石崎琴美選手やカナダにいるジェームス・ダグラス・リンドコーチ、そして「今は農作業で忙しい小野寺亮二コーチともオンラインで話し合っています」。
2月の日本選手権を「負けるってこんなに悔しいことだったのかと、久々に感じるほど悔しかった」と振り返る鈴木夕湖選手。しかし、その敗戦があったからこそ、9月の代表決定戦に向け、高いモチベーションを保てていると言います。「4年前も同じように、日本代表に内定するかどうかの日本選手権で負けています。そのときもスポンサーさんやファンのみなさんが温かく応援してくれたのですが、今回は、もちろん私たちも勝ちたいですし、改めてスポンサーさんやファンのみなさんと一緒に北京に出たいなと思っています」。多くの支えが彼女たちを敗戦の悔しさから救い、次に踏み出す力強い一歩になっています。
選手としては2018年6月に休養に入り、現在はチームの代表理事を務める本橋麻里さんが鈴木選手のコメントを継ぎ、チームとしての思いを語りました。
「一人ひとりがトップ選手だからこそ、背負っているモノが大きくて、より大事になっていくモノもあるなかで、新しいチャレンジをしていくことはすごく楽しいことですし、一方で恐怖心にもなると思うんです。だからこそ、支えてくださるみんながいる、という想いはとても大切。ロコ・ソラーレはそうした人々に対する温かみを欠かさないチームですので、みなさんの想いも大事に温めながら、北京に進めたらなと思っています」





