アミノ酸Q&A
~アミノ酸についてよくある質問~
アミノ酸全般について
アミノ酸とペプチドの違いは?
たんぱく質はアミノ酸がたくさんつながってできています。ペプチドもアミノ酸がつながったものですが、その数がちがいます。
たんぱく質はアミノ酸が数十個以上つながってできていますが、ペプチドはアミノ酸が数個から数十個つながった状態のことをいいます。アミノ酸は体内でどのように吸収されるの?
たんぱく質は腸でカラダの中に吸収されます。しかし、たんぱく質のままでは吸収できず、ペプチドやアミノ酸の状態にまで分解されてから吸収されます。
ペプチドの状態で腸管に取り込まれた場合、その後大部分のペプチドがアミノ酸に分解された後に血液で全身に運ばれ、カラダの各所で使われるのです。アミノ酸とは何ですか?
生き物にとって不可欠な栄養成分で、カラダのさまざまな機能を担っています。
わたしたちのカラダをつくっているたんぱく質は20種類のアミノ酸からできています。アミノ酸の名前の由来は?
その化学構造に、アミノ基とカルボキシ(カルボン酸)基をもっている物質をアミノ酸と呼びます。
アミノ酸は、何に役立つの?
アミノ酸が不足するとどうなりますか?
アミノ酸が不足すると、成長障害や重篤な場合には生命に影響を与えることなどもあります。
栄養バランスのとれた食事をしている限り、アミノ酸が不足することはありません。
しかし、高齢者においてアミノ酸が不足しがちである可能性が指摘されています。高齢者のアミノ酸不足は「サルコペニア」と呼ばれる筋肉の減少につながり、外出する頻度が低くなったり、転倒や骨折のリスクが増えることなどが懸念されます。アミノ酸を摂りすぎると太ったりしませんか?
アミノ酸は4kcal/gで、ブドウ糖などと同じカロリーがあります。
ただし、通常アミノ酸サプリメントとして摂取するアミノ酸の量は少量ですので、摂取するカロリーも少量です。
アミノ酸の摂取のしかた
アミノ酸はたくさん摂れば摂るほど良いのですか?
余分に摂ったアミノ酸は、分解されて体外に排泄されます。
しかし、アミノ酸を含めたどんな栄養成分でも、不必要に摂りすぎることはかえってカラダの負担となることがあります。食事で摂るだけではアミノ酸は足りないのですか?
通常の食事をしていれば、アミノ酸は足りています。ただし、偏った食事や、過度な食事制限などにより、アミノ酸が不足したり、バランスが崩れたりする可能性があります。
また、激しい運動をする時などには、特定のアミノ酸がエネルギーとして消費されたりしますし、年を重ねると食事量が少なくなりがちな一方、より多くのアミノ酸が必要となったりしますので、この様なときにアミノ酸を補給することはたいへん効果的です。
さらに特定のアミノ酸を補給して血中濃度を高めることにより、様々な機能が期待できます。アミノ酸をバランス良く摂るには、どんな食事(メニュー)が良いですか?
必須アミノ酸をバランス良く十分量摂取するためには、ごはんやパンのような主食と、肉、魚、卵、大豆などの副食をバランスよく組み合わせて摂ることが望まれます。特定の食材に偏らず、様々な食材を食べることをおすすめします。
食品で摂るのと、サプリメント等で摂るのでは、どう違うのですか?
たんぱく質は腸管でアミノ酸に分解されてから体内に吸収されるため、消化吸収に時間がかかります。アミノ酸は摂取すると消化の必要がなく、そのまま吸収されるため、たんぱく質よりもはやく吸収されます。
吸収されてからの機能は、食品として摂取しても錠剤やドリンクで摂取しても変わりはありません。子供がアミノ酸のサプリメント等を摂取しても大丈夫ですか?
お子さんでも安心してお使いいただけますが、成長期のお子さんは食事から栄養を摂ることが基本です。
妊娠中ですが、アミノ酸のサプリメント等を飲んでも平気ですか?
妊娠中の方でも安心してお使いいただけますが、妊娠中の方の栄養摂取に関しては医師にご相談ください。
アミノ酸を他の薬と一緒に摂っても大丈夫ですか?
アミノ酸はたんぱく質を構成する栄養成分であり、通常の食品にも幅広く使用されていますので、基本的に問題ありません。心配な場合には、医師とご相談されることをお勧めします。
健康に問題があるのですが、、、
アミノ酸はたんぱく質を構成する栄養成分であり通常の食品にも幅広く含まれていますので、基本的に問題ありません。ただし、腎機能に問題がある方やフェニルケトン尿症の方など、アミノ酸(たんぱく質)の摂取制限が必要な場合もありますので、健康に問題がある場合はまず医師とご相談されることをお勧めします。
アミノ酸はどれくらい飲んだらいいのですか?
アミノ酸は医薬品ではなく栄養成分ですので、決まった摂取量はありません。スポーツする場合は、おおよそ運動量や強度に比例して摂取量が上がるようです。何度か試して、自分にとっての適量を判断するのがベストな方法でしょう。
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アミノ酸の役割
コンビニのお弁当の表示などに書かれている「調味料(アミノ酸等)」ってどういう意味ですか?
「調味料(アミノ酸等)」は主にうま味調味料のことです。
この表示は調味料として用いられるアミノ酸、核酸、有機酸、無機塩類などを一括表示するための表示方法として厚生労働省により定められています。
詳しくはこちら>>スポーツ選手がアミノ酸を摂っていると聞きましたが、どんな効果があるのですか?
アミノ酸はたんぱく質を構成する栄養成分であり、毎日の生活に欠かせません。筋肉のたんぱく質の構成要素、筋肉のエネルギー源でもあるので運動時には大切な成分ですし、筋肉痛を軽減したり疲労回復にも役立ちます。そのため、アスリートだけでなくスポーツ愛好者においても、幅広く利用されています。
アミノ酸は消化管で分解の必要がないためカラダの中でたんぱく質より吸収が速く、スポーツの最中、直後などでも必要な時に手軽に補給できる便利な栄養成分です。
詳しくはこちら>>アミノ酸を摂ると、筋肉ムキムキになれるのですか?
アミノ酸は筋肉をつくる力を高め、筋肉をつくる材料にもなりますのでウエイトリフティングの選手などにも利用されていますが、運動をせずにアミノ酸を摂っただけでは、筋肉は簡単には増えません。
スポーツ選手のドーピングにはアミノ酸は引っかからないのですか?
アミノ酸はもともとカラダに含まれる成分であり、通常の食事からも摂っているものなのでドーピングにおいて問題になることはありません。
アミノ酸で肌や髪がしっとりするって本当ですか?
肌には本来天然のうるおい成分(NMF)が含まれており、乾燥や刺激からのダメージを防いでいます。このうるおい成分の半分以上がアミノ酸とその仲間から構成されています。
アミノ酸は肌の保湿に大切な成分です。また、髪のうるおいにもアミノ酸が関係しています。
ある種のアミノ酸を配合したシャンプーやトリートメントを使うと、保湿力が高くなり櫛どおりが良くなったというデータがあります。
詳しくはこちら>>シャンプーなどによく「アミノ酸配合」と書いてありますが、アミノ酸で汚れが落ちるのですか?
アミノ酸系洗浄成分とは、基本はアミノ酸で、これに汚れを落とす役割をもつ成分を組み合わせてつくられたものです。アミノ酸が汚れを落とすわけではありません。
薬になっているアミノ酸があるときいたのですが本当ですか?
アミノ酸はカラダの中でいろいろな働きをもっています。いくつかのアミノ酸は疾病に対する薬理効果が認められ、薬としても利用されています。
また、医薬品の中間体として利用されているアミノ酸もあります。
詳しくはこちら>>点滴の中身がアミノ酸って本当ですか?
点滴液のすべてにアミノ酸が含まれるわけではありませんが、手術の後などで口から栄養が十分に摂れない患者さんのための高カロリー輸液などには、アミノ酸は欠かすことのできない成分として含まれています。
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