|
韓国の伝統茶
健康茶は、長期間飲み続けると身体の元気を補ってくれる枸杞子(グジジャ=くこし)、頭痛をやわらげてくれる菊など、材料によってその効能も違います。しかしあくまでもお茶ですから、一種類だけを飲み続けるのではなく、さまざまなお茶を楽しんでみましょう。
ここにご紹介するお茶の材料は、代表的な薬材市場であるソウルの京東(キョンドン)市場や百貨店、農協などで手に入れることができます。
|
|
|
枸杞子茶(グジジャチャ)
枸杞子(くこし)とはクコの実のこと。強壮薬として疲労や無気力、頭痛、目の疲れによいといわれます。15種類以上のビタミンやミネラルを含み、肝機能を高める働きがあるともいわれ、昔から枸杞子は、不老長寿の神仙薬として伝わってきました。老化を防ぎ生理作用を円滑にさせる働きで、衰弱した体に元気を補います。未熟な実を陽によく干して保存し、必要なときにお茶にして飲みます。 |
|
|
▲Top |
|
|
|
大棗茶(デチュチャ)
漢方医学で「温」の性質をもつと言われる大棗(たいそう=乾燥させた棗「なつめ」のこと)は、神経の疲労をほぐし、食欲を補い、神経衰弱や貧血などに効果的だといわれています。棗の甘味は精神的な安静に効果があり、老化を防ぎ美肌にも良いのだそうです。実が大きくて、種が小さく、甘い棗を選んで陽でよく乾かします。湿気のない乾燥した所に保存してください。 |
|
|
▲Top |
|
|
|
陳皮茶(ジンピチャ)
陳皮(日本では「チンピ」と読みます)とは、みかんの皮を乾燥させた漢方薬(生薬)です。熱があり、渇きをおぼえ、咳がひどいときに飲むと効果的です。みかんを食べる前に一度きれいに洗っておき、皮を乾燥させて材料に使います。茶を作るときにショウガを少し入れて煎じると、さらに香りがよくなります。 |
|
|
▲Top |
|
|
|
生姜茶(センガンチャ)
生姜はショウガ科に属する多年生草本植物のショウガの根茎です。生姜は風邪の特効薬として使われてきた歴史があり、特に冬の季節におすすめの材料です。生姜の皮にも薬効があるので、きれいに洗って皮ごと使うのがポイントです。
|
|
|
▲Top |
|
|
|
杜沖茶(ドゥチュウンチャ)
杜沖(ドゥチュン=とちゅう)は中国中部原産の雌雄(メス・オス)異株の樹木で、この木の皮を陽に干したものを漢方用語で杜沖(ドゥチュウン)と言います。杜沖は虚弱な身体器官に活力を与え、心身ともに爽快な気分にしてくれる生薬として利用され、高血圧にも効果的です。ビタミンBとカルシウム、リンなどが豊富で、炭水化物やタンパク質も含まれています。 |
|
|
▲Top |
|
|
|
ユルム茶
ユルムとは、日本では漢方用語で「ヨク苡仁(いにん)」と呼ばれる、ハトムギの種皮を除いた種子のことで、日本の「はと麦茶」とは少し違うものです。ユルム茶は胃腸の機能を強化し、肺の機能を補ってくれるといわれます。穀物の一種で麦と形や味などが似ているので、ご飯を炊くときに一緒に混ぜて炊きあげることもあります。 |
|
|
▲Top
|
|
|
|
チコリ茶
チコリはヨーロッパ各国で栽培されていて、薬用や薬茶として愛用されてきました。イヌリンという成分を含有していて、消化器官内で果糖ととして消化吸収され、栄養分として利用されると同時に、糖尿病、成人病などの予防効果があるといわれています。 |
|
|
<戻る
|
Top
|
次へ>
|