タデギ とは味付けみそのことです。
西洋の料理が、調合して作ったソースを使って間接的に料理の味を出すなら、韓国の料理は材料自体に、いろんな味付けをして料理の複合的な味を出すのが 特徴と言えます。ねぎ、にんにく、しょうゆ、コチュカル(唐辛子粉)、コチュジャン、塩、こしょう、 砂糖などを主に使って味付けをするのですが、どの材料をどのくらい使って配合するかによって、様々な味を演出する事ができ、基本的な味付けの公式さえ守って、一度に大量に作っておくと手軽に必要な時に使うことができます。
韓国料理によく使われる4種類のタデギの公式を見てみましょう。
種類 | 炒め用 | チョ・コチュジャン | チゲ(鍋)用 | トッポッキ (韓国もち)用 |
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基本公式 |
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材料・分量 |
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作り方 |
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炒め用のタデギはいかや各種の魚介類、ダッカルビ(韓国鶏肉野菜炒め)など、 全ての炒めものに使えます。 チョ・コチュジャンは刺身、ゆでた魚介類につけ て食べたり、刺身と生野菜をご飯 にのせてまぜて食べるフェ・トッパブ(刺身 丼)、海草類の和え物などに使われます。
チゲ用のタデギは、好みに合わせてその量を調節しながら入れ、魚のメウンタン (辛い鍋)、ジョンゴル(鍋)、チゲ(鍋)などに使われます。 トッポッキ用はトッポッキ用の餅とおでんだね(大根・はんぺんなど)を炒めて食 べる、韓国の代表的な屋台のおやつです。 これらタデギは料理を作るときにひ んぱんに使われる基本的なものなので、前もって作っておくと、料理を作るとき に手間がかからず、主な材料を変えるだけで 新たなメニューとして変化を加え ることができます。 仕込んだタデギを長く使うためには、何よりも保管が重要 なのですが、ふたのある瓶にタデギを入れて密閉し、冷蔵庫に保管するのが一番 良いようです。タデギ を使う時は、水気のない清潔なスプーンや計量スプーン で必要な量だけとって使 うと、味が変わらず長持ちします。