韓国では、にんにくは料理に欠かせない材料として長年愛されてきました。世界で最もにんにくを食べる国と言われている韓国ですが、にんにくが主役となる料理はジャンアチくらいです。にんにくは韓国料理に欠かせませんが、隠し味としての役割の方が大きいのです。しかし、最近は人気者になったせいか、焼いたにんにくをバターのようにパンに塗って食べられるレストランができたり、ドレッシングやソースにも活用されています。
ドレッシングに使うにんにくは、粒を感じないくらいにていねいにすりおろすか、あるいはミキサーにかけたものを使います。あとはお好みで、しょうゆ、酢、砂糖、油などを混ぜれば、甘酸っぱくておいしいにんにくドレッシングのでき上がり。シーフードサラダや野菜のあえ物にもよく合います。
普段の味つけに使うにんにくはすりつぶして使うのが一般的。すりつぶしたにんにくは空気中におくと独特の香りがとんでしまい、色も変わるので、使う直前にすりつぶした方がよいのです。しかし、料理の度にいちいち皮をむいてすりつぶすのは面倒…というわけで、一度にたくさんすりつぶしたらジッパー・パックに入れて冷凍するのがおすすめ。必要な時にポキポキ折って、鍋物などにすぐ使えるので便利です。
スライスしたにんにくは、中国料理やパスタなどを作る時、特に炒め物を作る時によく使われます。焼き肉屋さんでもスライスしたにんにくを見かけますが、肉と一緒にそのまま食べるほか、肉と一緒にかるく焼いて食べてもおいしい。
皮をむいただけのまるごとのにんにくは、肉の煮込みや参鶏湯(サムゲタン)を作る時をはじめ、いろんなだしを作る時によく使われます。皮をむいて水洗いして水気をとり、密閉容器で冷蔵保存できますが、風味が落ちて傷みやすいので、皮をむかずに網に入れ、風通しのよい壁にかけておいて必要な時に皮をむくのがおすすめです。
状態 | すりおろし | すりつぶし | スライス | まるごと |
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状態 | ||||
作り方 | ミキサーなどですりおろす | すり鉢ですりつぶす | 薄切りにする | 皮をきれいにむく |
使用法 | シーフードや肉類のサラダや野菜のあえ物などに。 | 鍋物やクッ(汁もの)、ナムル、炒め物などのすべての料理に。 | 炒め物やパスタ、焼き肉などに。 | 各種のだしや参鶏湯(サムゲタン)、煮込みなどに。 |
料理写真 | ||||
料理 | サラダ | クッ / チゲ | ソグム・クイ(塩焼き) プルゴギ(焼き肉) |
サムゲタン ジャンジョリム (しょうゆ煮込み) |
にんにくが敬遠される理由は、まさにその臭いのせいです。特に外で食事をする時は、すぐ歯磨きができなくて困ったり。そんな時はにんにくを食べた後、牛乳を飲んだり、乳製品を食べると臭いを消す事ができます。パセリを噛んで食べても臭い消しに役立ちます。