などいろいろな役割をもっています。
食塩の水溶液を食塩だけの味で口に入れたとき、もっとも適当と感じる濃度は、約0.8〜1.1%程度のもので、吸い物をはじめとした汁ものはこの濃度になるように味付けされています。 人体の体液濃度がナトリウムとして約0.9%であるため体液とのなじみがよい濃度といえます。しかし、運動して汗をかいた後と汗をかかないで塩味をみると、汗をかいて塩分が少なくなっている状態では塩分の要求が高いため0.9%ではうすく感じ、濃くしないと塩味が効いた感じがしません。そのため、汗をかきやすい夏場は塩分が濃く、汗をかかない冬場はやや薄めで料理の味を調節する等、工夫をするとよいでしょう。
※汽水:海水と淡水との混合によって生じた低塩分の海水。
参考:食品加工の生理学<連載19>塩の利用 八藤 眞(FLI食と生活情報センター所長)
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