社会とともに歩む味の素グループの取り組み

Along with society

日本:冷凍食品における資源循環スキーム

「無理なく自然に」生活者が実感できる環境配慮を目指して

生活者が「変わらなくていい」環境チャレンジがスタート

味の素冷凍食品社は、パーパス「食の感動体験を通じて、世界中に笑顔を届ける」のもと、「おいしさNo.1」を軸にした「楽しさ」「健康・栄養」「環境への配慮」という「4つの独自価値」をお客様にお届けするべく、冷凍食品を一つひとつ進化させ続けてきました。

「4つの独自価値」の中でも「環境への配慮」は、特に「言うは易し、行うは難し」になりがちです。

味の素冷凍食品社が生活者を対象に実施ワークショップでも、環境配慮は必要性が理解されている一方で、「犠牲を払うもの」「変わらなければいけない」「スケールが大きすぎる」などネガティブな印象を抱かれがちでした。そこで味の素冷凍食品社は、こうしたネガティブな印象を変革し、「ノーチェンジ&ノーストレス」=“無理なく自然に”環境配慮を実現できる生活を目指して模索を始めました。

こうして誕生したのが、環境チャレンジ「えらぶだけでサステナブル」です。この取り組みでは、「いつもの暮らし」「やさしい社会」「未来の環境」の3つのValueを掲げています。また、味の素冷凍食品社独自の環境スコア目標として、環境への配慮スコア目標だけでなく、お客様の「自分にもできるかも」「無理なく無駄が減っているかも」「地球に優しいくらしになっているかも」という実感スコアの向上も組み入れていることが特徴です。

ギョーザ」製造で実現した資源循環スキーム

生活者が「ノーチェンジ&ノーストレス」な状態で環境貢献するには、いつもどおり商品を購入するだけで環境貢献に参加できている状態を作り上げることが効果的です。そこで味の素冷凍食品社は、餃子製造における資源循環スキームの確立を目指しました。製造の際には、キャベツの芯や成型不良品などの食品残渣がどうしても発生してしまいます。こうした食品残渣を廃棄せず、地域の堆肥工場で堆肥化して地域の生産者に提供し、その堆肥を使って生産者が育てた野菜を「 ギョーザ」製造で使うことによって、地域で資源を循環させるサステナブルな仕組みを構築しています。

九州工場では、発生した食品残渣を宮崎県の畜産会社で飼料として再資源化し、その飼育場で発生する豚のふんを堆肥にして、宮崎県など南九州のキャベツ・ニラ生産者に供給しています。育ったキャベツやニラが九州工場に原材料として届けられ、活かされることで、地域での資源循環を実現することができました。

このスキームは、「ギョーザ」を製造する四国工場・中部工場・関東工場でも展開し、堆肥化を行う事業者や生産者との連携を深めながら資源循環を行っています。また、味の素冷凍食品社のホームぺージ内「おいしさを支える仲間たち」で、こうした取り組みや全国の生産者を動画で紹介するなど、資源循環の仕組みを分かりやすく、広く社会に伝えることにも力を入れています。
味の素冷凍食品社は2021年から資源化率100%を達成し続けていますが、このスキームによって「資源化」から「資源循環」へのさらなる進化を遂げているのです。

バリューチェーン全体や次世代も視野に入れ、取り組みをさらに拡大

「えらぶだけでサステナブル」の取り組みを拡大していくためには、広く社会と連携していくことも重要です。味の素冷凍食品社では原材料調達や工場設備の省エネ・脱フロン化、物流における環境負荷低減など、バリューチェーン全体で積み重ねてきた活動を今後も進化させていく考えです。
2025年12月19日には、食料システム法※1の「食品産業の持続的な発展(計画認定制度)」に基づき、資源循環スキームを主体とする「安定取引関係確立事業活動」の他、「流通合理化事業活動」「環境負荷低減事業活動」「消費者選択支援事業活動」の4つの事業活動計画について、農林水産省の認定を取得しました。4計画すべてでの認定は、味の素冷凍食品社が唯一の事例となっています(2026年5月現在)。

味の素冷凍食品社はこれからも、おいしく、サステナブルな未来を実現するための取り組みを、ステークホルダーの皆様とともに進めていきます。

  1. ※1食品等の持続的な供給を実現するための食品等事業者による事業活動の促進及び食品等の取引の適正化に関する法律。企業・消費者の理解を得ながら食料システム全体で食料の持続的な供給を実現することを目的に制定

2026年7月