社会とともに歩む味の素グループの取り組み

Along with society

ベトナム:学校給食プロジェクトの新しい取り組み(1)

子どもたちとともに取り組む、プラスチック廃棄物の課題解決

学校給食プロジェクトのノウハウを環境意識の向上に活用

ベトナム味の素社は2012年より、ベトナム教育訓練省および保健省と連携し、給食設備のある小学校を対象とした「学校給食プロジェクト」※1をベトナム全土で展開してきました。同プロジェクトは2023年度から第2段階に移行し、ケータリングサービスを利用する小学校や、将来的に給食を提供する小学校にも対象を拡大。2025年12月までに、4,400校以上の小学校に導入されています。

ベトナムの子どもたちの栄養課題を解決したいという思いから始まった学校給食プロジェクトは今、新しい展開を見せています。その一つが、子どもたちの環境意識向上への貢献です。2025年度より、学校給食プロジェクトを実施しているドンナイ省の小学校2校で「プラスチック廃棄物回収モデル」の試行が始まりました。

  1. ※1 Along with society 日本の学校給食を応用し、子どもたちの栄養改善に取り組む

プラスチック廃棄物回収モデル

プラスチック廃棄物回収モデルでは、まず子どもたちに向けて環境意識を高めるための教育を行います。ベトナム味の素社と小学校が連携し、プラスチック廃棄物回収や環境保護に関連する動画を作成し、指導に役立てます。動画を用いて教育を行うこの手法は、学校給食プロジェクトのノウハウを活用したものです。また小学校の運営関係者や教職員、環境アンバサダー(学校が選定・任命した児童代表)を対象に、ベトナム味の素社が研修も実施します。

環境アンバサダー向けの研修風景
動画を用いた指導の様子
プラスチック廃棄物を使った子どもたちの工作

小学校では、動画を活用した指導や、環境アンバサダーによる啓発を通じて日頃から子どもたちの環境意識を醸成します。さらに校内にプラスチック廃棄物の回収ボックスを設置し、子どもたちが日常的にプラスチック廃棄物を分別することを促しています。集められたプラスチック廃棄物は回収事業者によって集められ、適切に処理されています。

加えて、プラスチック廃棄物のリユースにも取り組んでいます。ベトナム味の素社がリユースに関する指導教材を作成し、小学校ではその教材を用いて指導を行うとともに、プラスチック廃棄物を活用して植木鉢やペンケースなどの有用なものを作る課外活動やコンテストなどを実施して、リユースの実践を図っています。

プラスチック廃棄物を通じた価値創出を、広くベトナム社会へ浸透

子どもたちを対象に始まったプラスチック廃棄物回収モデルの活動は、さらに大きな輪を広げ始めています。例えば、学校だけでなく家庭で発生したプラスチック廃棄物を回収する「プラスチック廃棄物回収デー」を開催したり、小学生を対象とした工場見学の場でベトナム味の素社の環境活動について学ぶ機会を提供するなどの取り組みが進んでいます。

プラスチック廃棄物回収デーの様子
工場見学に訪れた子どもたち

将来的には、認可を受けたリサイクル事業者とベトナム味の素社が連携し、回収・再生されたプラスチック廃棄物をベトナム味の素社のEPR※2クレジットへ転換する計画もあります。これにより、環境意識の向上にとどまらない、経済価値の創出にもつながるものと考えています。学校給食プロジェクトから始まった取り組みを、より幅広いASVの実践につなげられるよう、今後も活動を推進していきます。

  1. ※2EPR: Extended Producer Responsibility(拡大生産者責任)。生活者による使用後の包装材の回収・再資源化を含め、製品のライフサイクル全体にわたり生産者が責任を担うという政策アプローチ

2026年6月