Along with society
食物アレルギーと一緒に、楽しい食卓を実現するために
日々の食生活に深刻な影響を及ぼす食物アレルギー
日本では、食物アレルギーを持っている方は全人口の1〜2%とされ、特に乳児(1歳以下)では約10%が何らかのアレルギーを発症していると言われています。アレルギーの原因食物は年齢によって異なりますが、幼少期は卵・乳・小麦が上位を占め、近年はクルミやカシューナッツなどの木の実類が小児・成人ともに増加傾向にあります※1。味の素冷凍食品社が2019年に行った調査※2では、未就学児の食物アレルギーの原因が、小麦・卵・乳で50%を超えるという結果が得られました。食物アレルギーを持つ方々は、「家族全員で同じ食事ができない」「友達と一緒にごはんが食べられない」「食べられるものを手作りしなければいけないのが大変」など食事に関する悩みが尽きず、日々困難を感じていらっしゃることが窺えます。
味の素冷凍食品社は、世界中の生活者の「笑顔」のために、良質で新鮮な素材を選び抜き、安心して楽しんでいただける、丁寧な商品づくりに励んできました。手に入りやすく、手軽に食べられることから、日々の食生活で親しまれている家庭用の冷凍食品。だからこそ、アレルギーをお持ちの方にもそうでない方にも活用いただいて、みんなで楽しく食卓を囲んでほしい。そんな思いから、味の素冷凍食品社では食物アレルギーに配慮した商品の開発・販売に取り組んでいます。
食物アレルギーに配慮した商品の提供と、普及を目指した取り組み
味の素冷凍食品社の食物アレルギーに配慮した商品には、小麦・卵・乳不使用※3の「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」や「米粉でつくったギョーザ」、「ゆず胡椒のチキン香り揚げ」「レモンとバジルのチキン香り揚げ」などのほか、アレルギー特定原材料等28品目を使用していないポテトスナックがあります。
- ※3本商品の製造工場では、小麦、卵、乳を含む商品を製造しています。
「やわらか若鶏から揚げ」は発売当初から、衣の食感を出すために小麦粉ではなく米粉を使用してきました。しかし、調味料の醤油は原料に小麦が使われていたため、商品パッケージには「小麦」のアレルギー表示が必要で、食物アレルギーをお持ちのお客様から「小麦のアレルギー表示は醤油由来ですか?」というお問い合わせを数多くいただいていました。そこで開発チームは「醤油さえ小麦を使っていないものに変えれば、アレルギーを持つ方にも安心して食べてもらうことができ、家族みんなで同じから揚げを楽しんでいただけるのでは」と一念発起し、原料メーカーの協力のもと、小麦ではなく米を炒ってつくる醤油を2年がかりで開発。約100回の試作を経て、「小麦・卵・乳不使用」のから揚げをお届けできるようになりました。「米粉でつくったギョーザ」も皮に小麦粉を使わず米粉を用いており、通常の「ギョーザ」商品と同様に羽根つき餃子がキレイに焼けるのが特徴です。
店頭では冷凍食品の売場面積が限られているため、食物アレルギー配慮をコンセプトにした商品がお客様の最寄りの店舗で取り扱いがあるとは限りません。このため、味の素冷凍食品社のウェブサイトで「米粉でつくったギョーザ」の取り扱い店舗マップ※4をご案内しています。また、公式オンラインストアでもアレルギーに配慮した商品の販売を行っています。
イベントで実感した「同じ餃子をみんなで食べられる喜び」
味の素冷凍食品社は、2025年4月から7月まで「大阪グルメ EXPO2025 supported by SUNTORY」会場内に「AJINOMOTO BRANDギョーザステーション」を開設、特設店舗での調理体験を通じて、大阪・関西万博に訪れた国内外の多くの方々に、「ギョーザ」の魅力を発信しました。この取り組みの一環として、5月31日と6月1日の2日間「アレルギーフレンドリーDAY」を開催し、食物アレルギーを持つ方とそのご家族100名をご招待しました。
アレルギーをお持ちの方やそのご家族は、普段は外食しづらく、屋外イベントの機会がなかなかないといいます。また、開催側もコンタミネーション(意図しないアレルギー物質の混入)が起きないよう、十分な配慮が必要です。「アレルギーフレンドリーDAY」は、アレルギーに関する情報を発信する株式会社イートイズと連携して開催。各テーブルに用意された卓上コンロを使って、参加者ご自身で「米粉でつくったギョーザ」を調理・試食していただきました。調理にあたっては新品のフライパンや紙皿を準備したほか、小麦を原料に使っている醤油等の調味料もテーブルから外すなど、安心して参加いただけるよう配慮を徹底しました。
当日は、キレイな羽根つき餃子を焼き上げて歓声を上げたり、何度もおかわりをして20個以上食べる参加者の姿などが見られたのが印象的でした。お子様連れのご家族だけでなく、大学生やお一人での参加、九州や四国など遠方からの参加もあり、年齢や居住地に関わらず食物アレルギーに悩む方がいらっしゃることを実感しました。また、以前から「米粉でつくったギョーザ」を愛用いただいている方がいらっしゃる一方、「米粉の餃子を初めて知った」「普段は家族で同じ餃子を食べることができなかったので、今回のイベントで商品を知れてよかった」という声も多数いただき、改めて食物アレルギーに配慮した商品の提供や認知拡大の重要性を痛感することとなりました。
「アレルギーフレンドリーDAY」にご協力いただき、ご自身もアレルギーで悩まれた経験を持つ株式会社イートイズ 代表取締役の細川真奈さんからは、「笑顔でギョーザを頬張る子どもたち、それを見守る親御さんの表情を見ているだけで目頭が熱くなる瞬間がありました。また、『普段なかなか会えないアレルギーをもつ仲間がこんなにたくさんいるんだ!と勇気をもらえた』『普段なかなか話せないアレルギーに関する悩みも話せた』というお声もいただき、参加者の思い出に残る素敵なイベントになったのではないかと思います」とコメントをいただきました。
これからも味の素冷凍食品は、アレルギーの方も、アレルギーでない方もみんなで楽しく食卓を囲めるように、安心でおいしい冷凍食品をお届けすることで、より豊かな食生活に貢献します。
2026年3月