SUMMIT

「N4Gコンパクト」の実施に向けた日本の食関係者の具体的行動計画

食品企業の貢献課題である、テーマ2「食:健康的で持続可能な食料システムの構築」については、農林水産省が中心となり、様々な議論が行われ、成果として、「日本の食関係者の具体的行動計画」が発表されました。

この中では、日本の食品企業の貢献として、明治時代以降、栄養改善運動に呼応して、日本の食の伝統である発酵技術を生かしながらも適度に欧米食を取り入れ、調理や保存法を工夫し、「うま味」を活用した「おいしい健康な食事」へ改良してきた。これは、食品産業が海外の技術を取り入れながらイノベーションを起こすことによって実現され、手ごろな価格で、広く国民に提供されて来たことが明記されました。

今後の取り組みの指針として、一人ひとりの健康と地球の健康(サステナビリティ)を両立するために、4つの重視する視点が発表されました。

[ 重視する視点 ]

1.食料システムの変革

食料システムの変革には、万能の解決策はない。各国・地域がその置かれた自然やその他の条件のもとで、科学技術を活用し、生産性の向上と持続可能性の両立を図る。

2.食関連産業のイノベーションの推進

食関連産業は、デジタル化等のイノベーションの推進により、持続可能性と地域の食習慣に配慮しながら、品質・満足度を高め、国民の栄養改善に貢献する製品・サービスを提供する。

3.個人の栄養に関する行動変容の促進

各人が栄養バランスの取れた食生活を実現できるよう、全てのステークホルダーは、栄養改善に役立つ研究の実施、情報の提供、食育活動の推進等を通じ、個人の栄養に関する行動変容を促す。

4.途上国・新興国の栄養改善への支援

途上国・新興国の栄養改善に対しては、飢餓の撲滅、妊産婦・乳幼児の栄養改善、現地の食文化を活かした健康な食生活実現に向け、栄養改善事業推進プラットフォームをはじめとするグローバルなパートナーシップで支援する。

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