取締役会長メッセージ

環境変化に柔軟に対応出来る経営・ガバナンス体制の構築を目指します。

取締役会長

伊藤 雅俊

独立性の確保と議論の活性化に向けて諮問機関の委員長は全て社外取締役を起用

少子高齢化に伴う国内市場の成長鈍化、デジタル技術の進歩とともに加速する消費の多様化・個性化、販売チャネルの再編等、味の素グループの経営環境は激しく変化しています。こうした変化を的確に捉え、ASVによる価値創造を通じた持続的成長を実現していくため、当社グループは迅速かつ適切な意思決定・業務執行に努めています。同時に、経営の透明性・公正性、業務執行の有効性・効率性を監督するコーポレート・ガバナンス体制の整備・強化に継続的に取り組んでいます。

今般、取締役会直轄の「役員等指名諮問委員会」「役員等報酬諮問委員会」「コーポレート・ガバナンス委員会」の3委員会は全て社外取締役が委員長を担う仕組みとしました。これにより各委員会の客観性・独立性を担保するとともに、社外役員の専門性や豊富な知識・経験を活かして委員会の議論を活性化し、取締役会の諮問機関としての実効性をより一層向上させていきます。

非業務執行社内取締役を増員しグループ横断の経営機能・監督機能を強化

2019年6月に発足した新体制では、グループ横断的な監督機能の実効性を高めるため、非業務執行の社内取締役を1名増員しました。当社グループは国内外に多くの連結子会社を有しており、これらの経営・業務執行をきめ細かく監督するには、グループ業務に精通した常勤の非業務執行社内取締役が適任だと判断したからです。今回選任された非業務執行社内取締役は、連結業績に大きな影響のある関係会社および近年M&Aで取得した重要な関係会社、合計5社の監督を担当します。

加えて、グループ経営機能基盤の強化を目的に、取締役会直轄の「経営基盤検討会」を発足させました。議長を務める取締役社長を含む、代表取締役3名および上記の非業務執行社内取締役の計4名で構成されます。経営基盤検討会では、グループ各社の内部統制強化に関する検討やグループ資産のポートフォリオに関する検討等、グループ経営上の戦略的方向性に関して検討し、取締役会にフィードバックします。取締役会での議論を一層深め、グループ横断的な経営判断をサポートする役割を担います。

さらには、高度な専門性を持つ人財や性別・国籍を超えた多様な人財を社内・社外の役員に積極登用し、ダイバーシティを追求することで、環境変化や価値観の多様化に柔軟に対応できる経営・ガバナンス体制の構築を目指します。

取締役会長