土壌調査とその対応

2021年10月8日
味の素株式会社

味の素(株)川崎事業所旧AG工場(アミノ酸粗製工場)跡地緑地化工事予定地の土壌調査結果について

1.目的

当社川崎事業所敷地におきましては2002年に廃棄物の埋設状況の特定と周辺の土壌及び地下水の安全性を確認するための調査を実施しておりますが、今般、敷地内の一部エリアである旧AG工場跡地を緑地化することになりましたので、当該建設予定地について土壌調査を実施しました。

味の素(株)川崎事業所全体図

2.調査内容

土壌および土壌に含まれるガスの採取およびその分析、深度調査、地下水の水質調査を実施しました。

3.調査結果

当該建設予定地4,520.32㎡において調査を実施しました。その結果、一部の区画(1832.76㎡)から水銀が最大で溶出量基準の2.0倍、鉛が最大で溶出量基準の1.1倍、砒素が最大で溶出量基準の8.4倍、ほう素が最大で溶出量基準の1.1倍、ふっ素が最大で溶出量基準の3.2倍、鉛が最大で含有量基準の4.9倍の値を検出しました。
なお、地下水の水質調査におきましては環境基準の超過はありませんでした。
調査結果について2020年11月10日までに川崎市環境局へ報告し、土壌汚染対策法第3条第8項に基づく「形質変更時要届出区域」に指定されました。同法に則り、将来にわたっても汚染土壌を適正に管理してまいります。

4.対策工事

川崎市のご指導を仰ぎながら当該緑地予定地の土壌浄化工事を実施し、2021年10月8日に措置完了を報告しました。本工事により掘削除去した土壌量は23トンです。
今後も同法に則り、将来にわたって汚染土壌を適正に管理してまいります。

以上