日々のプレーを研ぎ澄ます、成長への意欲

2024年10月、V.LEAGUEを再編成し新たに発足した、日本バレーボールのトップリーグ「SV.LEAGUE」。強豪の大阪ブルテオンは、2024-25レギュラーシーズンを見事優勝で飾るも、最終結果は3位で終了。初代王者に届かなかった悔しさを胸に、今シーズン制覇に向けて動き出しました。

その原動力となるのが、日々進化を止めない主軸の3人。チーム在籍10年目のベテラン山内晶大選手、日本代表でも活躍するリーグNO.1リベロ山本智大選手、そして驚異的な成長曲線を描くエバデダン・ラリー選手です。それぞれが感じている課題、成長への意欲について聞きました。

1951年の創設以来、リーグ優勝7回(日本リーグ時代含む)を誇る「パナソニックパンサーズ」は、2024年に世界最高峰のクラブを目指してリブランディングを行い、「大阪ブルテオン」に生まれ変わりました。常に勝利を求められる中、各選手は絶えず意識をアップデートしています。

身長204㎝のミドルブロッカー山内選手は昨シーズン、コンディション不良でコートを離れる時期も経験。その時間は、自身のカラダと向き合う機会になりました。

「腰や膝などのコンディション不良が続き、自分を客観視する一年になりました。僕は高校からバレーを始めたのですが、その時々のレベルに合あわせて助言やサポートをしてくれる指導者や仲間がいました。多くの人との出会いによって、“もっとバレーがうまくなりたい”と思い、続けてこられました。ここまで成長できたのは、関わってくださったみなさんのお陰なので、より良い結果でお返ししたいです」

守備の要として2024-25シーズンのベストリベロを受賞した山本選手も、ミスの質にこだわることで今シーズンの飛躍につなげようとしています。

「人間なのでミスがあるのは当たり前。ただ、その中でも"良いミス"と"悪いミス"があると思っています。例えばレセプション(サーブレシーブ)で、自分が受けずにボールを落とすのは悪いミス。でも、果敢にトライした結果、ボールを弾いてしまっても、それは次のプレーへの学びになる。だからこそ“挑戦しないミス”は極力なくしたいと思っています」

ブロック決定本数91本とリーグ3位を記録するなど、昨シーズンはラリー選手にとって特に大きな転機となりました。

「自分のプロキャリアの中でも、昨シーズンは一番パフォーマンスが良く、何事もうまくいったシーズンでした。ただ、それでも優勝には届かなかった。その経験を経て今年は、得点の取り方に対する考え方が変わりましたね。以前は誰もいないコースを狙うなど、キレイな形を意識しすぎていました。今は相手のブロックを利用するなど、泥臭くても得点するという、シンプルな気持ちで挑んでいます」

個々のモチベーションと意識向上が最終的にチームをタイトルへ導く。それは、各選手が抱く共通認識です。



充実したチーム環境に支えられて目指す頂点

チームでも日本代表でも、世界の強豪と戦い、日々成長を遂げる選手たち。彼らが飽くなき努力を続けられるのも、支えてくれる人々や充実した環境があるからです。それぞれが自分の限界と向き合いながら、目指すのは今シーズンの頂点です。

「全体的にプレーを良くして、フィジカル面でも怪我を少なくしていきたいです。もう一度自分のカラダと向き合って、万全の状態でチームに貢献したいです(山内選手)」
「リベロはボールの落下点に入るのが重要で、そのためにはラダーやトレーニングで瞬発力を高めることが大切です。そういった練習ができるチームの環境にも充実感を感じているので優勝で恩返ししたいです(山本選手)」
「世界で通用するレベルの選手になるのが、僕の挑戦。アスリートとして意識の高い人たちに食らいついて、新しい自分を魅せたいと思います(ラリー選手)」

現状に満足せず、最高のパフォーマンスを発揮するために日々向上心を持ち続ける大阪ブルテオンの選手たち。その根幹には、応援してくれるファンや関係者に勝利を届けたという、感謝の気持ちがありました。