スポーツの裏側にある魅力に迫る『挑戦のそばに』。

2016年のプロリーグ開幕以来、日本のバスケットボール界、特に男子バスケットボール界は大きく様変わりしました。 パリ2024オリンピックの出場権を獲得しただけでなく、今年2月に行われたアジアの大会予選では、88年ぶりに中国を破っています。男子日本代表をキャプテンとして引っ張る富樫勇樹選手は、所属するプロチームでも東アジアのクラブチームが集まる大会で優勝し、MVPも獲得してみせました。

試合を100%で迎えるために

国内だけでなく、世界の強豪国、強豪チームと戦うことが増えれば、その分身体的負担も大きくなるはずです。しかし、富樫選手は、その負担は変わらないと言います。

「正直なところ、30代になった今も、20代のころと何も変化を感じないんです。それは、多くの人から様々な話を聞くなかで、自分に合ったコンディショニング方法を取り入れてきたからだと思っています。実際に怪我をしていないことが僕のなかでは大きなこと。プロ選手としてコートに立ち続けられていることは、ある意味で勝敗や記録といった結果以上に、自分の中での自信になっています」

「1日1日を積み上げていかないと成績は出ない。それを実感してから、トレーニング時も“これが今後の自分にどう役立つのか”など考えるようになりました。食事も、以前はアミノバイタルを練習後と寝る前に飲むぐらいでしたが、今は朝起きてまず飲んで、食事後に必ず飲み、トレーニング後にも飲む量を考える。そんな風に思うようになってから、今年だけでも体重が5~6㎏増えて、カラダも絞れました」

身長167㎝。高身長が有利なバスケットボールにおいてハンデを背負う富樫選手ですが、怪我をしないことこそが、本人の誇る武器。それにより、持ち前のクイックネスとバスケットスキルを存分に発揮できているのです。

「ストレスなくプレーできることが僕の中では一番。試合に向けて、オーバーワークをしすぎない。『練習のための練習』ではなく、常に試合に100%のコンディションで臨むための練習でなければいけません。追い込むような練習するときもありますが、休むことがベストなときもある。試合に向けた準備としてしっかりメリハリがつけられるのは、自分のカラダを一番よく知っているからこそなんです」

出場し続けることにこだわりたい

プロ選手のキャリアを積み始めたころから愛用しているアミノバイタルの存在も大きいといいます。

「コンディショニングについて、まったく知識もない若い頃から色々なことを教えてもらったり、試させてもらったからこそ、今では自分にとって何が良いのか見つけられたと思っています。実際にアミノバイタルを摂取することで、コンディショニングに役立っています。心身ともに良い状態で試合に臨めていることは大きな意義がありますね」

アメリカで挑戦していたときは、味の素の『ビクトリープロジェクト』のスタッフが現地まで足を運び、近くのスーパーにあるもので作れる食事のレシピを提供してくれたこともありました。慣れない環境だからこそ、そうしたサポートは、富樫選手が飛躍するうえで大きな推進力にもなったのです。

「パリ2024オリンピックもさることながら、今のパフォーマンスをあと何年維持できるかが、自分の中での戦いのひとつです。年齢を重ねればカラダも変化してきて、怪我も多くなるし、疲れも残ります。周囲の仲間もそう言っている中で、だからこそ自分の中でこだわっているのは『出場し続ける』こと。怪我することなく、どのようにパフォーマンスを維持できるかが、自分自身もすごく楽しみです」

身長のデメリット、年齢の限界など幾多の壁を超越して。自らの強みをプレーで示し続ける、富樫選手の挑戦はまだまだ続きます。