トップレベルを維持するために

SUBARU BRZ R&D SPORTでドライバーを務める井口卓人選手。
スーパーGT、スーパー耐久、ニュルブルクリンク24時間レース。そして同一車種を用いて行う「ワンメイクレース」にも参戦するベテランは、チームメイトの山内英輝選手とともに、ここ数年のSUBARUの強さを担ってきました。
チーム在籍10年を迎えた今、トップレベルのパフォーマンスのためにはカラダのケアは欠かせません。
「特に最近力を入れているのは体幹ですね。車のシートに座ってシートベルトをつけると、ほとんどカラダは動きません。その中で、腕先と足の先をうまくコントロールしなければならないので、軸をしっかりさせておく必要がある。バランスを自分で取って中心を維持できるように、トレーニングは積極的に行っています」
バランスボールなどを用いてトレーナーと相談しながら、新たな取り組みを行っている井口選手。
しかし、以前は「あまりそういうこと(カラダのケア)に興味がなかった」と言います。

ベテランになって気付いた、カラダのケアの大切さ

「以前からトレーニングは行っていましたけど、あまりカラダのケアとかは意識していなかったんです」
そう語る井口選手ですが、山内選手と一緒のチームになって、初めてアミノバイタルを試したところ、びっくりしました。
「今では『これを飲んでおけばレース後半まで戦える』という原動力になっていますね。本当にカラダもそうですけど、メンタル的にも支えられている“お守り”みたいなものです」。
今年で35歳となる井口選手は、近年、リカバーや休息に関しても気遣うようになりました。
「レースは夏に集中していて、4月開幕で11月に終わります。その間、大体月1回ぐらいでレースがあり、我々のように3~4カテゴリーで車に乗っていると、夏場は毎週レースのような状況になる。例えばスーパーGTで1000㎞レースを走った2~3日後に、もう違うレースが始まってしまう。翌レースに残さず備えるためにもアミノバイタルは役立っています。」

未来を見据えた取り組みはひとつの誇り

長くモータースポーツの世界に身をおいて、トップクラスで戦ってきた井口選手。
その醍醐味は「ファンとの想いの共有」だと、本人は語ります。
「モータースポーツって、外から見ればドライバーが誰かもわからない。でも、車メーカーや車種のファンもいて、例えばSUBARUだとBRZのファンの人たちとも盛り上がることができる。他スポーツでもたくさんファンはいますが、乗っている車の話で楽しめるのは、モータースポーツだけ。車好きの方々と一緒に盛り上がれる、その楽しさはありますね」
ドライバーにとっては、車のメーカーが良い環境づくりに積極的に取り組んでいるのも自分の仕事にプライドが持てる、要因のひとつと言えるでしょう。
「今はSUBARUがスーパー耐久のレースで、カーボンニュートラルに向けた挑戦をしています。モータースポーツはガソリンをたくさん使う、走り屋みたいなイメージを持たれている方がいらっしゃると思うんです。でも、各メーカーは環境を考えながら、たくさんの取り組みにチャレンジしている。先を見越した動きをSUBARUはしているので、その良さもありますね。ドライバーの楽しさ、メーカーのやりたいことだけじゃなく、周囲のことを考えて競技を成り立たせているのが、モータースポーツだと思っています」
これからのキャリアを、しっかり見据える井口選手は、今後もモータースポーツ界に貢献したいと、夢を語りました。
「僕自身も去年の終わりにチームを立ち上げ、今年からワンメイクレースに自分のチームで参戦します。プロのレベルでどこまでやれるかわかりませんが、うまく継続させられる仕組みを作りたい。これまで応援してきてもらった分、今度は僕が、車好きの方々が集まって、談笑して、楽しめる場所を作ってお返ししたいなって思っています」
愛するモータースポーツで、実現できる未来。
井口選手は、その大きな可能性を模索しながら、応援してくれる全ての人々のために走ります。