選手と同じくガイドランナーにもコンディショニングは重要

ガイドランナーとして東京2020パラリンピックに出場した塩川さん。パラアスリート澤田優蘭選手の目となり、二人三脚で獲得した4×100ユニバーサルリレー銅メダルは自身の誇りとなりました。しかし、金メダルを目指していた幅跳、100mではメダルに届かず。これからもさらに強化して、3年後のパリ2024パラリンピックを目指します。
当然、選手と同じくガイドランナーにとってもコンディショニングは重要。体調管理はもとより、役割にあわせた走り方もあるため、カラダのメンテナンスには気を配らなければいけません。

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「左側に澤田さんがいる関係で重心が左によるので、左右バランスがどうしても悪くなってしまうんです。体のバランスが崩れて、左側の腰が痛くなったりすることはしょっちゅうありますね。そういった部分のケアも考慮しなければいけないので、リカバーは気をつけながらやっています。あと、やはり睡眠を取らなければコンディションは良くならないので、しっかり取るようにはしています」。
さらに、自身のパフォーマンスも選手の実力に併せて上げていかなければならないため、アスリートとしての実力も必要不可欠です。
「選手の実力も今より上がっていくので、僕自身のアスリートとしての走力も上げていかなければならない。そこは課題になりますね。100mの個人記録が、高校3年生の大会で出た10秒台に届かないタイムで、カッコつかないので、来年からは個人レースに出たいと思っています。来年度の目標として、10秒台を目指してやっていきます」。
コンディショニングのために、アミノ酸の活用も取り入れているそうです。
「練習が終わったあと、アミノ酸を飲んでいます。毎日飲んでいると、
朝起きた時に気持ちの面で余裕を持てたり、良い一日のスタートが切れたので、メリットは感じました」。

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ガイドランナーの認知を広めていきたい

2021年に向けた長期プロジェクトもひと段落。今までも悔しさ・喜びを共にしてきた、澤田選手とガイドランナー塩川さん。思い描く次の目標も、やはり同じです。
「大きな目標はパリ2024パラリンピック。個人種目の幅跳での金メダル、100mのメダル獲得。4×100ユニバーサルリレーも選ばれたら、より良い色のメダルを獲得したい」と話す澤田さん。それに合わせるように塩川さんも「基本的に目標は同じですね」と続けます。
「個人的なことで言えば、今年はいろいろと多くの方に、注目していただきました。その意味でも、今後はもう少しガイドランナーの認知を広めて行けたらいいなと考えています。少しでも普及活動ができればいいなと、思っています」。
パラアスリートを支え、自身も選手と同じ目線でスポーツを捉える。その充実感を知ってほしいと、塩川さんは語ります。自身の最大の挑戦となった東京2020パラリンピック。それを経て今、胸に去来するのは学生時代から夢見てきた舞台での挑戦でした。
「今までの人生の一番のターニングポイントと言えば、澤田さんとやっていく決断をしたことですね。自分で競技をやっていた頃は、日本代表になるのが目標でしたが、叶えられなかった。澤田さんと出会う前は伴走としても考えましたが、それもやめようと考えていたところで澤田選手に会った。その結果、実際に日本代表として世界大会に出場できたので、続けてやってきて良かったなと感じます」。
自分のためだけでなく、誰かのために走る。そのガイドランナーとしてのやりがいは何か、最後に塩川さんに尋ねました。
「基本的に選手と一緒になるので、一選手として感じられるところですかね。勝てばメダルをもらえるし、負けたらメダルはもらえない。ガイドランナーも一人の選手として、悔しさも嬉しさも、同じ気持ちを味わえる。それが一番のやりがいだと思っています」。
3年後の舞台に向けて、二人の挑戦は続いていきます。

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