自分の全力を後押ししてくれる心強さ

ダンサーとして“作品を作る”というのは、人前でパフォーマンスすることだけにとどまりません。「意外とデスクワークしている時間も長いんですよ」と教えてくれたRYOさん。プロとしてクリエイションする上では、身体と心のコンディションをいかに保つかが重要になってきます。
RYOさんは、最近、音楽作りなどにも関わっています。「カラダだけでなく、頭を使うことが増えたので、リフレッシュのためにサウナに通っています。サウナはメンタルのケアにもなるんですよ。悩んでいたこととかも、サウナに入るようになってから小さく感じるようになりました」
パフォーマンスする上では何よりもカラダのケアが大切。「例えば、演劇の舞台って1日2時間の公演が、昼と夜に連続してあることも多い。ある意味、スポーツ選手より過酷かもしれない瞬間があります」だからこそ、コンディションを持続するためには事前事後のケアをしっかりすることが重要だと言います。
「一番気持ちが萎えるのは、100%の力を見せられなかった時。そういう瞬間をなくすよう取り組むことが、自分自身の全力を後押しするんだと思います」と、実感を込めて語ってくれました。
そして、ケアの一つとしてアミノ酸も活用しているRYOさん。身体を動かす前後に摂ることで、コンディショニングに役立てているそうです。

ダンサーという肩書を持つ、カメレオンみたいな存在を目指して

近年、ダンス人口は増え、プロとして活躍する機会も増え続けています。盛り上がりを見せるダンス界において、「自分として、どういうシーンを作っていくか」を、RYOさんは考え続けています。テックダンスフュージョン集団CONDENSEとしての活動もその一つ。
「新しい価値観の発信」を目指し、パフォーマンスと先端技術と音楽をかけ合わせていくこのプロジェクトが、「新しい価値を提供することで、ダンサーとしての表現の幅を広げたいですし、パフォーマーが新しいものに触れる道標を作れたらいいなと思っています」とRYOさんは言います。
これを実現するために、今、RYOさんが精力的に取り組んでいるのが楽曲制作。オンライン講座を受け、寝不足になりながら課題と格闘しているそうです。「舞台にいくつか楽曲提供したことはあるのですが、腕前はまだまだ。勉強して、胸を張って人に提供できるぐらいまでレベルアップしたいです。CONDENSEは音楽配信もしているので、そこにいつか、自分で作った楽曲も加えられたらいいですね」と広がる夢。学びで常に自分を鍛えています。
「ダンサーという肩書を持つ、カメレオンみたいな存在になりたい」と語るRYOさん。「アイツに言ったらなんでもできる、と言ってもらえるぐらい、とんでもない人間になりたいんです。10年くらいかけて、世界に出ていけたらいいですね」。確かな実力で足場を固めながら、常に“挑戦”の精神を忘れない。これからの活躍がますます楽しみです。